一条工務店

一条工務店で2度目はあるか?入居10年後のブログ

「一条工務店のどこがいいんだ?」って思う人、実はけっこういると思うんです。

わが家も最初は「一条工務店」で家を建てる計画ではありませんでした。

なのに一条工務店で家を建てました。不思議でしょ?

この記事では一条工務店との出会いから、現在に至るまでと、「どうして一条工務店を選んだのか」「もう一度家を建てるなら一条工務店で建てたいか?」について書いています。

一条工務店って「どこの地場の工務店?」くらいの認知度だった

わが家は10年前に北海道に家を建てました。

当時の一条工務店は北海道では全く認知されておらず、無名に近い住宅メーカー。

どうやら本州の方では知られているようだけど、北海道に住んでいる私たちにとっては「どこの地場の工務店?」と感じる程度の知名度です。

そのころ一条工務店と同じタイミングで北海道に上陸したのが「タマホーム」。

木村拓哉が出演した、家を全く連想させない派手なCMだったのを今でも覚えています。

かたや一条工務店は昔から「一切CMを流さず、チラシすら出さない方針」の無広告。

あれから10年経った今、ほとんど宣伝もしない一条工務店が、年間の住宅販売棟数が1位だっていうんですから単純にすごいと思います。

私たちが家探しを始めた頃は、あちこちの住宅メーカーを渡り歩き、20メーカーくらい見て歩きました。

住宅展示場ではメーカー同士が競い合うように、大きな家が並んでいて「こんなデカい家建てられるわけないじゃん。」と、正直いじけていたのを思い出します。

あれはあくまで客に見せるモノであって、「こんな家を立てましょう」ってことではないことに、あとで気づくんですがね。

どんな家を建てようか?と悩んでいる私たちの目を安心させたのが、ほかの住宅メーカーに比べてこじんまりとした佇まいの「一条工務店」でした。

入口の前で無料で配っていた「トミカ」に惹かれた息子の後を追うように、展示場を見学することになりました。それが一条工務店との出会いです。

硬派な営業マンたちと重厚感ある家の造り

担当してくれた営業マンは、中堅で硬派な感じで、やり手な印象の営業マン。

私たち夫婦は30そこそこの年齢でしたので、40代後半の営業マンは常に冷静で、頼れる存在だったと感じました。

今の一条工務店の主流はi-smartですが、そこの展示場はセゾンタイプ。

建物は無垢押しの造りが自慢だそうで、部屋全体に腰板が貼られていて、ナチュラル感ゼロのその雰囲気に、ちょっと引いていたのを覚えています。

「親戚のおじさんの家?」

ネーミングするならそんな感じの内装でした。失礼な発言すみません。ちょっと若かったもので。

今なら、あの重厚感のある雰囲気のよさが分かるのですが、あの頃は「北欧風」が流行りだして、シンプルでナチュラルなテイストの家に憧れていた私は、真逆の雰囲気の展示場を見て、「好みじゃない」って正直思ったんですよね。

ちなみにうちはi-cubeです。i-smatはまだありませんでしたから。

突然ですが、みなさんは「住宅見学」の楽しみって何ですか?

広々リビングやキッチン、使い勝手のよさそうな収納、こだわりの造作家具を見たい!そんな感じではないでしょうか?

わたしもそんな素敵な「ハウス見学」を楽しみにしていたのですが、一条工務店は、いきなり家の構造説明からはいりました。

「家は性能」

一条工務店のキャッチコピー的な内容に1時間はつき合わされた?と思います。

「早くキッチンが見たいなー」と思っていた私とは裏腹に、真剣に耳を傾ける主人。

男性は好きですね、こういう話。私は全く興味がありませんでした。

展示場から解放されたのはそれから3時間後。

しっかりとアンケートも書かされて、お腹もお茶でたっぷたぷ。

その日のうちにたくさんの住宅メーカーを見てやろう!と計画していた思惑はもろくも崩れさり、家路に着くのでした。

「ピンポーン!」いきなりの訪問は好き派?嫌い派?

展示場を訪れたその日の夕方、「ピンポーン」と鳴るドアの向こう側にいたのは、今日会ったばかりのやり手営業マン。

どうです?突然のお宅訪問は「好き派」ですか?「嫌い派」ですか?

この営業さんが、たまたま力の入った人だったのかもしれませんし、一条工務店のマニュアルなのかはわかりませんが、突然のお宅訪問を、私は好意的に受け取りました。

私は「好き派」ですね。

突然現れた営業さんは、今日展示場に出向いた御礼と、かなり豪華な粗品を持って訪問してくれました。

「ガッツのある営業さんだな」「ぜひ契約してほしいって思ってくれているんだな」

そんな風に好意的に感じたものです。

でも「こんな押しの強い営業マンは嫌だ!」って人もいますよね。

一条工務店に出会ってからはもう、全て向こうのペースです。

「基本性能」「標準仕様」「納得価格」「安心企業」

会うたびに「家は性能」をじっくりと刷り込まれていき、仮契約を結ぶまで、そう長くはかかりませんでした。

「一条工務店信者」ってなに?決して揺るがない一条愛とは!?

突然ですが「一条工務店信者」って言葉知ってますか?

住宅に詳しい私の知り合いが、言っていただけの言葉です(笑)

信者って言うと危ない感じを連想しますが、そこは違います。

その知り合いの話によると、一条工務店に惚れ込んで脇目を振らない人たちのことを指すそうです。

一度「一条工務店が良い!」と思ったら、何を言っても聞く耳をもたない。

まるでマインドコントロールされたように、頑なに「一条推し」になると言います。

あ、もちろん一条工務店が危ないことを仕掛けてくるわけではありませんよ。

「一条工務店が良いな」って一度思うと、ほかのメーカーの営業マンの言葉に全く耳を貸さないそうです。

たぶん私もその「信者」です。

特にデザイン性を強く推してくるメーカーに対しては「性能に自信がないからかしら」とか、リーズナブルさを売りにしてくるメーカーに対しては「安物買いの銭失いにはなりたくないわ」的な、曲がった考え方をしてしまう。

どうしても一条のほうが勝っている!と、自ら一条工務店を擁護してしまう流れになります。

でも知り合いの大工さんに言わせると、一条工務店にしておけば間違いないという声も。

構造面における「大工目線」のお言葉かと。これは素直にうなずけます。

一条の床暖房を10年使用。暖かさや故障の心配について。

一条の床暖房を10年使い続けた暖かさの報告をちょっと。

今のところ10年前と変わりはないです。

途中でオール電化の電気代が高くなってしまった!という誤算はありましたが、そこを抜かせば床暖房の性能が落ちたことが原因で、電気代が高くなったということはありません。

当たりハズレもあるかもしれませんが、10年経った今も正常に機能しているところを見ると「当たり」だったかもしれません。

北海道ですから冬はとても寒いです。-10℃になる事もあります。

だからと言って寒すぎて他の暖房器具に頼るということはありませんので、床暖房は快適なのかな?と思います。

でも床暖房って壊れたらどうなっちゃうの?と思いますよね。

外付けの暖房器具なら「壊れたら取り換えればいいか」と思えますが、床の中に潜り込んじゃってますしね。

今のところはですが、壊れる気配もなく正常に機能しています。

ひと言で言うと「床暖房サイコー!」です。

具体的にどういえば「サイコー感」を伝えられるか分かりませんが、「暖房する」という概念を忘れるって感じでしょうか。

暖炉とか灯油ストーブの「温もり派」には向いていないと思います。

でもね、電気温水器は「ハズレ」でした。

これまでに3回壊れてお湯が出なくなったんです。これは一条工務店オリジナルの製品ではないので一条工務店のせいにするつもりはありませんが、修理のたびに数万円飛んでいきましたから、いい加減にして!と言う気持ちになりましたね。とグチ。

標準仕様は魅力。お金の計算から解放されるかも。

オープンキッチンでも、L字型キッチンでも同じ値段というか、オープンキッチンにしたら○円増で、L字型だと○円で―と言うような、選ぶものによって値段が変わるということはありません。

ただ欲を出してグレードの高いオプションをつけると別ですよ。

L型にしたがために予算が足りなくなって「あっちを削らなきゃ」みたいなことがないということです。

浴室も1坪タイプ、もしくは1.25坪タイプのどちらを選んでも同じ価格なので、間取りに合わせて決められるというのはメリットなのかも。

うちは1.25坪を選びましたが、結果的に坪数を多くとられるわけですから、1坪あたりの価格で販売する一条工務店にとっては、得も損もないんだろうなーと言うのが正直なところです。

上手くできてますよねー。

でも、収納系は素晴らしいと思います。仕切りやカゴ類が付属しているので使いやすいです。ありがちな「がらんどう」の収納棚で、後は使う人におまかせだから~というタイプではないです。

中でも食品庫は重宝しています。

標準装備が多く、うちでオプションを付けた収納はカップボード(食器棚)くらいでしょうか。

不自由なところすら魅力に感じるおかしな現象

一条工務店は細かなところで自由が利きません。

当時のi-cubeはデザイン面で言えば、あまり私の好みではありませんでした。

今はデザイン性も向上されて、素敵に変身されていますよね。ただただ羨ましい(笑)

さらにi-smatができて、シンプルモダンのデザインが人気のようですが、当時はセゾンにするか、i-cubeにするかのほぼ2択しかありませんでした。

価格はi-cubeの方が坪単価が安かったですし、気密性も高く北海道向きだということでi-cubeを進められて決めました。

いま言えるのは、「デザイン性」にも「性能」にも両方にお金をかけられるんだったら、とっくにそうしてたよ!ということです。

そうです、溢れるほどお金があるなら、いくらでも家にお金をかけられるのですから。でも現実にはそうはいかないもので・・・。

究極の選択だとしたら「デザイン」と「性能」、どちらを選ぶ?って言われたら「性能」ってなりませんかね・・・?

デザイン性よりも「性能」の方に重点を置いてコストを抑えているからなんだ!という思いが「信者」(わたし)の信仰を強くします。

今はどうか分かりませんが、組み込み車庫をあまり進めてきませんし、玄関ポストの穴は開けない的な、気密重視のやり方ですら、一条のやりかたを魅力に感じてしまうという。

そして営業さんもかなりの「信者」ですよ。本気で一条好きなんだね、と感じる営業さん、ほんとに多いですし。

入居宅訪問を受けると「良い家買ったんだ」とインプットされる!?

入居宅訪問とは、実際に一条工務店で家を建てたお宅に訪問し、住み心地やこだわりなんかの「入居者の生の声を聞ける」というもの。

我が家も家を建ててから、これまで100件以上、入居宅訪問を受けたことがあります。

お客さんが来ると、「なんで一条工務店にしたんですか?」とか「暖かいですか?」なんて風に聞かれます。

「なんで一条工務店にしたのか?」と聞かれれば、一条工務店が魅力に感じたことを語りますし、「暖かいですか?」と聞かれれば、以前は窓が凍り付いてしまうようなアパート暮らしだったもんで「とても暖かいですよ」と答えます。

これらを繰り返しているうちに、「一条工務店は良いメーカーだ」「とても暖かい家なんだ」と人に自分の言葉で伝えることで、何度も自分の脳裏にインプットされていく。

結果、「あーやっぱり良い家建てたんだなー」と実感する。

入居宅訪問の仕組み、上手くできてるなーなんて、思ったりしています。

これ、たまたまですか?一条さん?

一条の残念な所は間取りやデザインの「自由が利かないこと。」

一条工務店のデメリット。

一条が気になる人はぜひ知りたい事ですよね。

それは明らかに「自由が利かないこと」です。

自由が利かないと言っても建売りではありませんから、ある程度理想に”近づける”ことはできるんですよ。

でも、家って「夢」じゃないですか。

「こんな家に住みたい」って思いが必ずありますよね。

家づくりをする人で『家はデザイナーズ的な家にしたい!』と思っている人は、最初から一条工務店を選択肢に入れないと思います。

そして人と違う家を望んだり、自分のオリジナリティーを出したい考える人も、一条を選ばないでしょうね。

私の実家の話になりますが、天窓があります。自分も家を建てることがあったら天窓を付けたい!って思っていたんですが、一条工務店の家で実現させることができませんでした。

なぜならその仕様の準備がないからです。(当時の話)

一条工務店の家はまるでレゴブロックのような仕組み。

上棟の時は、トラックで運ばれてきたパーツをクレーン車でどんどんドーンと積み上げるだけ。

ごめんなさい。もちろん「だけ」ってことはないですよ(笑)

知り合いには「あんな積み木みたいに積み上げただけなのに大丈夫なの?」って言われちゃいました・・・。

いや、言ってることわかりますけど・・・なかなか失礼(笑)。

このほかにもいろいろ「できない」がありました。

家の外観はほとんど同じで個性がない。

私が住んでいる家の周りをぐるりと見渡せば、一条の家が5つ発見できます。

一条に詳しくない人が見ても、同じだってすぐに気づけるくらいです。

ちょっと形や色が違うけれど、着回しをしているだけで結局は同じ造りなんです。

オイオイ・・・こんなにデメリットが言えるのに、「なんで一条工務店にしたんだよ!」って感じですよね。

「それはそれ」、「これはこれ」っていう冷静な思いがあるからです。

優先順位をつけたらこうなった。

「だからこそ」のメリットがあったんです。

家づくりをしていると「家とは何か?」という原点に戻る瞬間がくる

家づくり、本当に楽しかったです。

それまでは寒くてかび臭く、住みづらいアパートでしたから、素敵なキッチンや広々リビングを見るとウキウキして目移りして・・・毎日家の事を考えていました。

考えて考えて、考えているうちに、あれこれやりたいことを実現するためには、全て「お金」が必要だってことに気づくんですよね。

そして全ての理想を叶えようとすると、そりゃもう大豪邸(笑)

もちろんそんなお金はありませんから、ここから膨らみきった夢を「萎ませる」作業に入るのですが、ここにきて「家は何のためにあるんだっけ?」という思いが生まれるのです。

「雨風をしのぐ場所」「寝る場所」「住む場所」。

そこをより快適にするには「暖かい」「地震に強い」「腐らない」「長持ちする」など、デザインよりも家の性能をアップさせるためにお金を使うべきじゃないか?と気づき始めます。

こうしてあの信仰心が「じわじわ」と生まれるワケですよ。

デザイン優先ではなく、性能優先の一条工務店は「なんてすばらしいんだー!」というところに着地します。

【わたしの結論】後悔はない。一条の決め手は「安定した住み心地」と「硬派な雰囲気」

家を買う時って、誰しも「後悔したくない!」って気持ちが強いんだと思うんです。

「欠陥住宅」とかニュースやドキュメンタリーで見聞きすると、怖いなーと思いますよね。

一条工務店が「家は性能」って言ってるところ。

今でも本気で「そうだな」って思えます。

それに家を建てたあと、住宅メーカーが倒産したらどうしよう?と思うと、会社の規模も気になりました。

そのころは「無借金経営」が営業さんの口癖でしたし、自慢だったんでしょうね。

あとは「硬派」な住宅メーカーの「イメージ」も気に入りました。

「堅実なイメージ」でチャラついた印象がないですし、(他メーカーでいましたよ、チャラついた営業さん)いろいろと余裕がない我々が、逆にすがり付きたくなるという・・。

ハウスメーカーの印象って、営業マンさんの印象が、そのままイコールになっちゃうところ、大きいと思いました。

間取りの後悔はたくさんありますが、そこはわたしが希望したことによるところが大きいので「自業自得」です。

10年経った今、一条工務店を選んだことを後悔していないか?についてですが、

「後悔」はしていません。むしろ正解だった。

後悔はないけど、「ベストだったか」は今でもわかりません。

ベストかどうかなんて、全てのメーカーが建てた家に住んでみなければ分かりませんよね。

だからみんな悩むし、ある程度のところで気持ちに折り合いをつけて家づくりを始めると思うんです。

10年経った今、冷静に家づくりを客観視している自分がいます。

でも、もう一度家を立て直すチャンスがあるなら、また一条工務店で建てるのか?

と聞かれたら・・・どうでしょうね。

実際は違うメーカーで建ててみたい気もします。

「同じメーカーで建てたいです!」なんて綺麗ごとに感じますし。

そしてやっぱり「一条工務店」が良かったね。となりそうな気もしています。

10年経って「家の目的は快適に住めること」だってこと、身を持って感じていますから(笑)

大切なのは10年後、20年後に後悔しない家づくりができているか。

普通が一番、大きなトラブルもなく平穏な生活を送れることが一番です。

家づくりを失敗すると、金額も大きいだけに、精神的にかなりのダメージを受けます。

どんな工務店、ハウスメーカーを選んだとしても、「ここの会社がいい」と惚れ込んだ直感は、あながち間違いではないのかと。

結局のところ、なんだかんだ言って、わたし「一条工務店が作る家」好きです。

「大切な人におススメしたい根拠がある」ハウスメーカーだって思いがありますから。