間取り診断の必要性はあるの?どうやってセカンドオピニオンを選べばいい?
間取り診断をするタイミングや上手な伝え方など、セカンドオピニオンを依頼するときには、いくつかの注意点があります。
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間取り診断・間取りのセカンドオピニオンとは?
「間取り診断」や「間取りのセカンドオピニオン」という言葉は、ここ数年から使われるようになった言葉です。
似ているようでちょっと違う、その言葉の意味についてお伝えします。
間取りのセカンドオピニオン
間取りが完成したけれど、これでいいのか?と不安があるときに違う建築士に間取りを見てもらいアドバイスをもらうことを間取りのセカンドオピニオンと言います。
お医者さんのセカンドオピニオンと似ていますね。
家づくりには大きなお金が動きますし、家族が安全・快適に過ごすためにも、家づくりは人生の中で重要度が高いイベントです。
完成した間取りを別の建築士に見てもらうことで、第2の意見が聞くことができ、納得した家づくりが期待できます。
間取り診断
間取り診断とは、すでに完成した間取りを精査し、問題点を見つけることを差します。
図面にチェックを入れることからも、間取り添削とも言われます。
間取り診断をするのは、建築士など家づくりのプロであることがほとんどです。
間取り診断をすると、これまで気づけなかった間取りの問題点が見つかったり、よい間取りであると太鼓判をもらえることも。
なかなか着工に踏み切れない、施主の背中を押すきっかけになります。
今考えている間取りをより良いものにしたいなら、現在お願いしている建築士だけではなく、第2の意見を聞ける間取りのセカンドオピニオンを検討すると良いでしょう。
間取り診断は必要?メリットと注意点
家づくりをするときに、間取り診断をする必要性はあるのでしょうか?
間取り診断のメリットと注意点を比較して、わが家には必要か検討してみましょう。
間取り診断を依頼するメリット4つ
間取り診断を依頼するときの、4つのメリットを紹介します。
第2のプロの意見が聞ける
間取りのセカンドオピニオンに診断を依頼すると、第2のプロの意見が聞けます。
外部に依頼する間取りのセカンドオピニオンの設計士は、あなたが依頼した住宅会社とは全くの無関係。
間取りのセカンドオピニオンをする側は、なんの忖度もなく自由な発想ができるため、あなたの現場では考えつかなかったような提案を期待できます。
担当者には聞けない家づくりの相談ができる
間取りのセカンドオピニオンに診断を依頼すると、担当建築士には聞けないような相談ができます。
間取りの打ち合わせを重ねていくと、現在の建築士に不信感を抱いてしまうこともありそうです。
別の意見を聞きたくなった時に、あなたが疑問に思ったことを別の建築士に相談できるのです。
たいていの施主は家づくりの初心者なので、相手に上手く丸め込まれているのでは?不安に感じることもあるかもしれません。
住宅会社のペースに巻き込まれないためにも、自分のバックにセカンドオピニオンがいれば、心強いのは間違いありません。
間取りの問題点を発見できる
間取りのセカンドオピニオンに診断を依頼すると、間取りの問題点を発見してくれます。
担当の建築士と家族のみで、間取りを作成することが多いでしょう。
つねに同じ人間だけでじっと図面を眺めていても、なかなか問題点には気づきにくいもの。
間取りのセカンドオピニオンを依頼することで、後悔につながりそうな間取りの問題部分に気付いてもらえるチャンスが生まれます。
時には問題点が見つからない場合もありますが、それは完成度が高い間取りな証拠です。
2人のプロに見てもらうことで決意が固まり、自信をもって着工に移れそうですね。
新しい間取りを提案してもらえる
間取りのセカンドオピニオンに診断を依頼すると、希望すれば新しい間取りの提案をしてくれます。
建築士の性別や年齢、経験によっても得意とする間取りの形が変わります。
担当者が間取りの打ち合わせを早く切り上げさせようと、悩んでいる私たちに妥協案ばかりを提示してくる場合があります。
そんな時はこっそり間取りのセカンドオピニオンに依頼して、間取りづくりの協力を得ることもできます。
間取り診断を依頼するときの注意点5つ
間取り診断を依頼するときに、注意しておきたい5つの項目を紹介します。
提案を採用できない場合がある
間取りのセカンドオピニオンで良い提案を受けたとしても、依頼している住宅会社では提案を採用できない場合があります。
間取り変更が難しい場合は、提案された要素を一部取り入れるか、妥協点を見つける必要があります。
法規や条例・構造のチェックは難しい
間取りのセカンドオピニオンを依頼しても、法規や条例・構造のチェックまではできない場合がほとんどです。
間取りのセカンドオピニオンはネットのみで完結するサービスが大半。
現地に向かって家の構造チェックを依頼するのは難しいでしょう。
住んでいる土地柄や景観など、現場を見た人にしか分からないこともたくさんあるので注意が必要です。
担当の設計士によっては見解が分かれることがある
間取りのセカンドオピニオンを依頼しても、建築士によって見解が分かれることがあります。
人によって考え方が違うように、建築士それぞれのポリシーによる部分も大きいので、間取りに対する見解に違いが出てくるのも当然です。
迷ったから聞いたのに…とさらに悩んでしまうこともありえます。
最終的には施主が決めなければならないため、プロの意見を参考にしつつ、自分たちにとってより良いと思える間取りを選択しましょう。
担当者に申し訳ない気持ちになる
間取りのセカンドオピニオンに依頼をすると、親身になって一緒に間取りを考えてくれる担当者に申し訳ない気持ちになることも。
担当者を信頼できないわけではないけれど、自分たちにとって一生に一度かもしれない家づくりですから、絶対に失敗はできません。
ほかにどんな間取が考えられるだろう…?と第三者の意見に耳を傾けたくなるのも当然です。
「担当者に申し訳ない気持ちになる…」
こちらの対策については、実際に間取りのセカンドオピニオンをされている建築士さんのアドバイスでご確認ください。
「無料」に注意する
「無料」を強調するサービスに多いのが、家づくりの無料相談窓口や住宅比較サイト。こちらは一から家づくりを始めるかたに向けたサービスが多いです。
すでに住宅会社が決まっていて、これから間取りの打ち合わせをする段階で頼りになる「間取り診断」とは性質が異なります。
無料だからと一度お願いすると、他の住宅会社への変更を促されることも。相手がなぜ無料で行っているのか?をよく考えてみると、無料の意図がくみ取れますね。
間取り診断・セカンドオピニオンの依頼先と価格帯
間取り診断の依頼先として、よく知られているのがこちらの3つ。
こちらではネット完結型の間取り診断を中心に紹介します。気になるサービスの価格帯も、合わせてご確認ください。
ココナラ 3,000円~
間取り診断を依頼する方法で一番有名なのがココナラです。
取り引きが手軽で価格も安く、満足度が高いことでも知られています。
取引はココナラのプラットホーム(トークルーム)を使うため、相手との取引が中断してしまったり、金銭のやり取りによるトラブルにも対応してくれます。
多くの出品者の口コミや評価を確認できるので、自分たちと相性が良さそうな間取りのセカンドオピニオンを選べるのもメリット。
筆者も実際に、ココナラで間取り診断を依頼しました。(診断結果はこちらの記事)
価格に大きな差があるのは、依頼できる範囲の違いによるものが多いから。どこまでのことを依頼ができるのか、サービス内容欄でしっかり事前にチェックしておきましょう。オプションとして依頼内容を切り分けていることも多く、追加依頼できるので、購入前に確認しておくと良いですね。
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住宅会社の比較・相談サイト 無料~
家づくりをするときに、家づくりの比較・相談サイトで住宅会社を探したかたもいるのではないでしょうか?
家づくりの比較・相談サイトでも「間取りのセカンドオピニオン」として、新しい間取りの提案やアドバイスをしているところがあります。
価格は無料~のところが多く、比較や相談をする中で、依頼者に合った住宅会社をおすすめしてくれます。
無料で間取りのセカンドオピニオンを行っている場合、注文住宅会社をこれから決める人をターゲットにしている場合があります。すでに契約が済んでいる場合は、対応してくれないこともあるので注意が必要です。
個人建築士や設計事務所 30,000円~
建築士の資格を持っている個人や設計事務所が、ホームページを開設して間取りのセカンドオピニオンを受け付けているところがあります。
資格保有者が在籍していたり、メインの仕事として活動しているフリーの建築士もいます。
じっくりと相談したいならば、個人の建築士や設計事務所を検討するのもいいですね。
近年では、InstagramやX(旧:Twitter)などのSNSを活用して、依頼を受けている事業者も見かけます。
事務所単位で行っている場合は、依頼価格が高くなりやすい傾向があります。ココナラのように仲介するシステムがないので、直接の取引することになるのでじっくりと依頼相手を見当する必要があります。
自分たちに合った間取りのセカンドオピニオンに依頼しよう
現在間取りを検討中のかたはココナラや、建築事務所などの「間取り添削」をしてくれるサービスがおすすめです。
これから住宅会社選びをするならば、家づくり相談や比較サイトを検討すると良いですね。
間取りを検討するときに間取り診断を受ける前提で話を進めておくと、依頼した住宅会社と良好な関係を築きながら、最良な間取りを完成させることができそうですね。