我が家で作った、枕木花壇のアイディアを紹介します。
枕木で作る花壇は、レンガやコンクリートで作った花壇とは違った、ナチュラルな印象を与えてくれます。
それは「自然素材」を使っているから。人工的な材質では出せない自然の風合いです。
庭の緑や花色との相性も良く、愛らしい草花たちを引き立てる役目を果たします。
「枕木花壇を作ってみたいな」というかたは、当記事をぜひ参考にしていただけると嬉しいです。
枕木花壇を10年使ってみた実際のところ
枕木花壇を設置してから10年経ちました。
枕木と言えばシロアリ被害を連想される方も多いと思いますが、わが家の庭で一度もシロアリを見たことはありません。
地域性や、枕木の種類によってはシロアリ被害にあわれている方もいらっしゃると思います。
一度、お住まいの地域が枕木花壇に適しているかどうか、確認されてみると良いですね。
害虫の心配さえなくなれば、枕木の花壇は素敵なお庭を作り出してくれる良質のアイテムです。
どっしりとした重みがあり、高さもある事から、囲むだけで立派な花壇が出来てしまうお手軽さもあります。
せっかくの枕木ですから、四方を囲むだけじゃもったいない!
お庭のスペースや、植えたい物、日当たりなどを考慮して、いちど庭の設計図を作ってみることをおすすめします。
「 ジグザグ置き」と「かすがい」で作る枕木花壇

春先の花壇の様子です。
わが家では、リビングの掃き出し窓からいつでも眺められるよう、北向きに設置した花壇です。
住宅密集地のため民地石に囲まれていて、ナチュラルガーデンには程遠いのですが、少しでも近づけたいと庭造りに励んでいます。

メインの庭のはこんな感じ。2F窓から撮影した様子です。(ガラクタが多いな・・・)
上部がお隣さんです。
少しでも庭を有効利用したいので、民地石と枕木を並行させて置いています。

花壇というと正方形に4辺で囲ってしまいがちですが、あえて細かく切ってジグザグに置いています。さらに10センチから15センチくらい「ずらし置き」しています。
ずらして置くと角がたくさん増えるので、植物の配置がしやすくなりました。
枕木に近い場所に植物を植えるといい具合に葉が茂ってきて、庭全体をなじませてくれます。

「かすがい」で留めることでガーデンの雰囲気がさらに良くなりました。
最初は新品のものを使ったので銀色なのですが、良い感じに錆びてくれました。
1年もするとすぐ錆びます。サビがナチュラル感をだしてくれますよね。
枕木自体が重いので、わざわざくっつける必要はないので、あくまでも「飾り」です。

こちらは中古枕木なのですがとっても固いです。簡単に金づちで「かすがい」を打つことはできませんので、ドリルで下穴をあけてから差し込みました。
枕木は高さが20センチくらいでしょうか。さらに土を入れる部分を少し掘り下げています。ちょっと浅めな花壇でしょうか。

写真では土や植物に埋もれて配置が見づらいと思うのでイラストに表すとこんな感じ。
あえて枠を閉じ切っていません。土はなだらかに地面に到着する感じでしょうか。

閉じ切らないことでメリハリを無くして、手前のレンガの小道に栽植のつながりを持たせています。

リビングから見た枕木花壇の様子。宿根草メインの庭なので色がグリーンばかり。
もう少しカラーバリエーションを増やしたい所です。
あと1か月も経てば花期がくるので、それまでの辛抱です。

肝心な枕木の耐久性ですが、花壇に使用したのは中古枕木で、実際に鉄道に使用されていた枕木のようです。
一方、写真中央にあるの新品枕木です。
両者は形も厚みも違うものですが、新品枕木の方は早いうちから劣化が見られました。
防腐剤の加圧注入をしていなかったのかもしれません。
角が取れた感じも、味わいがあって私は好きなんですがね。

先日とうとう上の方がめくれてしまいました。(シロアリではありません笑)
土の上に直置きしているので腐敗が進むのは当然なのですが、同じく直置きしている中古枕木の方が固く丈夫で、10年経った今も設置した頃とあまり遜色を感じさせません。

風合いも質感も、中古枕木の方が好みですね。
中古枕木はちょっとお高めですが、固くしっかりと加圧注入されたものでしたら長く楽しめると思いますよ。