階段をつける場所はリビングや玄関ホールもあるけど、廊下につける間取りにしたいな。廊下の階段のありがちな失敗例を知って、我が家にあっているのかどうかが知りたい。
あえて廊下を設けて2階へ上がる階段を、ここでは廊下階段と呼びます。
最近の新築ではリビング階段の間取りが主流のようですが、「プライバシーを確保できない」「冷暖房の効率が下がる」といった理由から、リビングからは離れた廊下に階段をつけたいと考える方も増えているようです。
このページでは、廊下の階段のメリットとデメリットをまとめています。
- プライバシーを確保できる
- 冷暖房効率が上がる
- ニオイが広がりにくい
- 階段での事故を減らせる
- コミュニケーションがとりにくい
- 家事動線が悪くなる
- コストがかかる
廊下に階段を設けるデメリット3つ
コミュニケーションがとりにくい
廊下階段にすると、コミュニケーションが希薄になる可能性があります。
リビング階段と違い、家族が帰宅しても玄関からそのまま2階の自室に入ることができる間取りだからです。
特に子どもが思春期の頃に家族と顔を合わせにくくなるため、『いつ帰ってきたのかわからない』、『いつの間にか出かけていた』といったことが増えてくるかもしれません。
家事動線が悪くなる
廊下階段にすると、家事動線が悪くなるかもしれません。
廊下に階段を設けた場合、洗面所やキッチンまでの距離が長くなってしまうことがあります。
水にぬれて重くなった洗濯物を、洗面所から離れた階段を上って持っていくのは一苦労ですよね。
荷物で両手がふさがっていて、廊下の間にドアを挟んでいる場合はとくに動線に不便を感じてしまいそうです。
コストがかかる
廊下階段にすると、建築コストが膨らみがちです。
近年、限りあるスペースを有効的に活用しようと「廊下なし」の間取りが増えています。廊下に階段を作ろうとすると、どうしても仕切りや壁の建材が必要となるため建築コストは割高になってしまいます。
予算オーバーにならないよう、廊下階段のコストについても頭に入れておきたいですね。
廊下に階段を設けるメリット4つ
プライバシーを確保できる
廊下階段にすると、プライバシーが確保しやすくなります。
廊下に階段をつけると、各部屋が壁や扉で仕切られた状態になります。例えば2階の自室での電話をしていても1階にまで話が筒抜けになることはありませんし、リビングでくつろぐ姿を来客に見られることもありません。
コミュニケーションも大切ですが、家族間でもある程度のプライバシーは保ちたいですよね。
冷暖房効率が上がる
廊下階段にすると、冷暖房効率は上がると言えます。
リビングだけでなく各部屋の扉を締め切って使えるので、冷暖房の効率があがり快適な室温で過ごすことができます。
限られたスペースで冷暖房が使えると、光熱費も安く抑えられそうですね。
ニオイが広がりにくい
廊下階段にすると、家の中にニオイが広がりにくくなります。
LDKや他の部屋としっかり仕切られているので、換気対策をしておけば2階までニオイが伝わるといったことはありません。
2階に子供の友達が遊びに来ていても、焼肉や焼き魚といったニオイの出る料理も気兼ねなく楽しむことができますね。
階段での事故を減らせる
廊下階段にすると、階段での事故を減らすことができます。
廊下に階段があると他の部屋とは扉や廊下を隔てている分、小さな子どもやペットが直接階段を上り下りする機会が減ります。
家の中で起こる事故のなかで、階段からの転倒が最も多いと言われています。転倒を防ぐためにも、ベビーゲートやネットを設置しておくとさらに安心ですね。
廊下の階段で後悔しない!メリットとデメリットを再確認
- プライバシーを確保できる
- 冷暖房効率が上がる
- ニオイが広がりにくい
- 階段での事故を減らせる
- コミュニケーションがとりにくい
- 家事動線が悪くなる
- コストがかかる
廊下階段の最大のメリットは「プライバシーを確保できる」ことです。
コミュニケーションをとりやすくするためリビング階段にする家も多いのですが、廊下階段なら各部屋との仕切りができることで、家族ひとりひとりのプライバシーを尊重できる間取りになります。
家を建ててから階段の位置を変更するのはなかなか難しいもの。家族のライフスタイルや優先順位を考えて検討してみてくださいね。
新築の階段でよくある後悔はこちらの記事でまとめています。
リビング間取りのお悩みポイントをいくつも掲載していますのでご覧ください。