回遊動線って家事がしやすそうなイメージだけど、実際は後悔したって声もよく聞くよね?
回遊動線のメリットとデメリットが知りたいゾ。
家の中の移動で行き止まりをなくし、ぐるりと回ることができる「回遊動線」。
移動距離が短くなり家事導線が便利になることから、主婦を中心に人気を集めている間取りです。
このページでは回遊動線のメリットとデメリットをまとめています。
- 家事動線・生活動線が向上する
- 開放感がある
- プライバシーを確保しやすい
- 家族の気配を感じられる
- 広いスペースが必要
- コストがかかる
- エアコンの効きが悪い
- 収納スペースが減る
- プライバシーを確保しにくい
- 壁が少ない
回遊動線のデメリット6つ
広いスペースが必要
回遊動線にするためには、広いスペースが必要になります。
回遊するための通路を多くつくる分、各部屋のスペースを削ることになるためです。広さを確保できないと、生活スペースが狭く感じてしまうことも。
動線を確保したいのか、十分な生活スペースを確保したいのか、どちらを優先するのかを検討する必要がありますね。
先輩たちの口コミ
通路を確保しなければならないため、収納や居室のためのスペースが削られる点はデメリットです。
通路を多く作らなければならないため、生活スペースが圧迫されるということがおきます。
狭小住宅で限られた広さで建築した場合、回遊動線をたくさん取り入れると、ほかのさまざまなスペースが狭くなるというデメリットがありました。
コストがかかる
回遊動線にすると、コストがかかってしまいます。
回遊動線のメリットを生かすために、2か所以上にドアをつける場合が多く、どうしても施工費や材料費が必要になります。
家づくりは夢が膨らみ、予算オーバーになりがち。回遊動線の設計によっては建築コストがアップすることも頭に入れておきたいですね。
先輩たちの口コミ
回遊動線にするために洗面所は2方向のドアとお風呂のドアで計3つドアがあります。壁にするよりもお金がかかるしドアやレールを掃除する手間が増えてしまうのが少し面倒かもしれません。
扉は多くなりがちだと思うので、イコール、コストは上がる方向になった気がします。
エアコンの効きが悪い
回遊動線にすると、エアコンの効きが悪いと感じるかもしれません。
回遊動線は横につながっている空間が広く、隙間から冷気や暖気が入ってくるためです。特に浴室や洗面台といった水回りに面した部屋では、空調の効きが悪いと感じやすいでしょう。
移動をスムーズにしようとドアを開けっぱなしにしていると、余計に冷暖房の効率が悪くなりそうですね。
先輩たちの口コミ
あえて言うならば暖房の届きがわるいと感じます。これから建築される寒い地域の方は暖房を別に確保されることをおすすめします。
横向きの吹き抜けのような状態なので、一ヶ所でエアコンやストーブを使っている場合、暖房、冷房がききづらい。
冷気も循環されるので部屋全体を温めるのには時間がかかるように感じます。洗面所や浴室からの冷気がキッチンへ入ってきて、ドアを閉めていても寒く感じます。
収納スペースが減る
回遊動線にすると、収納スペースが減ってしまいます。
収納スペースとして利用できた場所も、回遊動線をつくるための通路として利用することがあるからです。
行き止まりがない分、家具を置くスペースも減ってしまうので不便に感じるかもしれません。
回遊動線にしたばかりに、通路にモノが溢れかえって通りにくくなるのでは本末転倒ですよね。
先輩たちの口コミ
物を収容するスペースが減少しました。もし回遊動線にしていなければそこに食器棚等を設置することができました。
ある意味デットスペースがないので物置を別で確保しなくてはいけない。収納箇所が圧倒的に少なくなる。
普段から通路としても使うので、荷物を床置きして置くと回遊できなくなり、ちょい置きができず収納が必要に感じます。
プライバシーを確保しにくい
回遊動線にすると、プライバシーを確保しにくいといえます。
回遊できる間取りは仕切りが少ないため、常に家族の気配を感じやすく、一人になりたいときに静かに過ごすことが難しくなります。
一部屋に2か所以上のドアが付いている場合は、プライバシーを確保するためにも鍵を付けるといった工夫が必要ですね。
先輩たちの口コミ
家族のプライバシーが無くなる事が少し残念です。家族のコミュニケーションはすごくとれるのですが、一人になりたい時などの時ストレスを感じます。
壁が少ない
回遊動線にすると、部屋を隔てる壁の面積が少なくなります。
回遊動線を作るため、通路を増やす、開口部やドアを設置することで、壁面が減ってしまいます。
広い壁にはリモコンニッチやスイッチニッチを設置できますが、壁が少ないと設置が難しい場合も。
壁が少ないと耐震性にも影響するので、信頼できる設計士さんとよく相談したほうがよいでしょう。
先輩たちの口コミ
壁があると無いのとでは、部屋の雰囲気や収納、匂いや音、視覚的にもインテリアを飾ったりするのにも違いが出てくるのではと思います。
回遊動線のメリット4つ
家事動線・生活動線が向上する
回遊動線にすると、家事動線や生活動線がよくなります。
通路に行き止まりがなく、部屋から部屋へのアクセスが良いので、家の中を効率よく移動できます。
たとえば、掃除機をかけるときも同じ場所を2度通る必要がないので時短になりますね。
家事動線や生活動線の選択肢が多いことは、住みやすさにもつながるので重要なポイントです。
先輩たちの口コミ
2つ以上の経路ができるため、家の中の目的の場所へ近道することができます。移動時間が短縮できるので、日々の家事や生活のストレスが減ります。
リビングから全ての部屋に行く事もでき、どちらの方向からも行けるために掃除をするのにも楽、物を取りに行くにも楽。
片方の通路に家族がいて塞がっている時には、もうひとつの道を通ることができる。キッチンで妻が揚げ物をしてる際などは危ないので子供はもう一方の通路を使うことができて安全。
祖母の動線を最優先にして、間取りを決めました。トイレへ行くにも、洗面所に行くにも、杖を使って自分で移動できるので回遊動線の間取りは良かったと思います。
開放感がある
回遊動線にすると、開放感が得られます。
回遊動線の間取りでは移動をスムーズにするため、仕切りや行き止まりがありません。そのため、視界が開け部屋全体が広く感じられます。
壁や柱といった遮るものがない分、外からの光を多く取り込めるので、より開放感を感じられそうですね。
先輩たちの口コミ
空間に開放感を感じられて部屋が広く感じられるところが最大の利点だと思います。
普段は仕切りの引き戸をあけっぱなしなので、開放感があります。
風の流れがよく気持ちのいい空間になりました。
プライバシーを確保しやすい
回遊動線にすると、プライバシーを確保しやすいといえます。
デメリットで「プライバシーを確保しにくい」とあげましたが、実は「プライバシーを確保しやすい」とメリットに感じる人もいます。
例えば、複数のルートから目的の部屋までアクセスできることから、来客中もスムーズに移動することができます。
プライベートな空間を保つためには、生活パターンや来客時のルートをよく考える必要がありそうですね。
先輩たちの口コミ
家族は帰宅時に直接洗面台へ向かうことができ、来客があればリビングへ直行してもらえる。
生活感がある洗面台、風呂場を来客された方に見られることなくリビングへ案内でき、子供の友人が遊びにきたときはリビングにいる家族を見られることなく子供部屋へ行くことができる。
家族の気配を感じられる
回遊動線にすると、家族の気配を感じやすくなります。
回遊動線にすると、壁や仕切りが少ない分、離れていても家族がどこにいるのかわかりやすいでしょう。
小さな子どもがいると四六時中目が離せないので、何かあった時もすぐに駆け付けられるのは安心ですね。
先輩たちの口コミ
子供の気配をいつも感じられるので安心して子守ができ、こどもの安全を確認する事ができるのでストレスがありません。
回遊動線で後悔しない!よくあるメリットとデメリットを再確認
- 家事動線・生活動線が向上する
- 開放感がある
- プライバシーを確保しやすい
- 家族の気配を感じられる
- 広いスペースが必要
- コストがかかる
- エアコンの効きが悪い
- 収納スペースが減る
- プライバシーを確保しにくい
- 壁が少ない
回遊動線にする最大のメリットは「家の中の移動がスムーズになる」ことです。
動線が長いとそれだけで家事がはかどりませんが、移動距離を短くすることで小さなストレスを解消することができます。
とはいえ、とりあえず回遊動線をつければ住みやすくなるというわけではありません。
デメリットをよく確認した上で、家族とよく話し合って検討するとよいかもしれませんね。