近年、洗濯物を干すだけでなく、「セカンドリビング」としての使い方も注目されているベランダやバルコニー。
新築で戸建てを建てると、当たり前のようについているベランダやバルコニーですが、注文住宅なら「あえてつけない」という選択肢もあります。
このページでは、間取りを決めるときによくあるベランダやバルコニーの後悔ポイントをまとめています。
後悔しないベランダやバルコニーを完成させるためにも、起こりうるメリットやデメリットをまとめました。
下のリンクから、いち早く知りたい後悔ポイントに移動できます。
新築ベランダやバルコニーでよくある疑問や後悔
ベランダとバルコニーの選択で後悔
ベランダやバルコニーでよくある疑問
ベランダとバルコニーどっちが良い?
ベランダとバルコニーの大きな違いは屋根の有無。
屋根のあるベランダか、屋根のないバルコニーか、どちらにしようか悩みますよね。
家を建てたことがある先輩たちにアンケートを取ったところ、7割の人がベランダと回答しました。
多くの人が選んだベランダは屋根があって便利な分、何かとお金がかかってしまうようですよ。
ベランダのよくあるデメリット
- 建築費用が高くなる
- メンテナンス費用が高くつく
- 冬場は日当たりが悪く部屋が寒くなる可能性がある
遮るものがないバルコニーは、洗濯物もよく乾き、のんびりと空を眺めるスペースとしても活躍が期待できそうですが、屋根があればよかったと感じるのは、天気が悪いときだけではないようです。
バルコニーのよくあるデメリット
- 掃除が面倒
- 使い方が天候に左右される
- 劣化が早い
ベランダかバルコニーか悩んだ時は、使い方やライフスタイルをもとに考えていくと良いかもしれませんね。
ベランダとバルコニーそれぞれのメリットデメリットはこちらで先輩たちの口コミもあわせて紹介しているのでぜひご覧ください。
ベランダやバルコニーはいらない?
ベランダやバルコニーでよくある疑問と後悔
ベランダやバルコニーはいらない?
2階以上の戸建て住宅では、ベランダやバルコニーが付いている家が多く見受けられます。
洗濯物や布団はお日様にあてて干したい、ベランダのある外観に憧れるといった賛成派の意見も多くあります。
ただ、一般的な価値観とは別に「自分たちの生活にベランダはいらないかも?」と感じるケースもあるようですよ。
ベランダやバルコニーのよくあるデメリット
- 掃除やメンテナンスがいる
- 防犯対策が必要
- 建築コストがかかる
- バルコニーは雨に注意が必要
- 採光量が少ない
ベランダは屋外に張り出した空間のため、汚れや劣化が気になりやすい場所でもあります。
玄関や勝手口と比べ、ベランダの窓の施錠は油断しやすいので防犯対策にも気を配りたいところです。
ベランダがないと後悔するのか?リアルな体験談に基づいた記事はこちらで詳しくお伝えしています。
サンルームで後悔
サンルームなら天気を気にせず洗濯ができますし、排気ガスや花粉といった汚れが付着する心配もありません。
日当たりが良いので、室内でありながらアウトドア感覚で楽しめる場としても使えますね。
室内と外とのいいとこどりのように思えますが、屋外に面しているがゆえに困りごとも多いようですよ。
サンルームのよくあるデメリット
- 暑さ、寒さ対策が必要
- 雨音がうるさい
- 結露対策が必要
- 固定資産税の課税対象になる
- メンテナンスの手間がかかる
- 防犯やプライバシーの対策が必要
- 設置費用が掛かる
サンルームはガラス張りになっているので、夏は暑く冬は寒くなりやすいです。
完全な室内ではないため、雨風にさらされる、結露が生じやすいことからこまめなメンテナンスが必要になりそうです。
サンルームのメリットとデメリットはこちらの記事でくわしくお伝えしています。
2階室内干しスペースで後悔
ベランダやバルコニーをなくす代わりに、室内干しスペースを設ける家が増えてきています。
室内干しをするとどうしても生活感がでやすくなりますが、2階にスペースを確保することで急な来客時も洗濯物を隠す必要がありません。
ただし、どこに物干しスペースを作るか?は慎重に検討する必要がありそうです。
我が家が大成功したと言える2階室内干しスペースの間取りはこちらの記事で詳しくお伝えしています。
ベランダの窓・日当たりで後悔
ベランダやバルコニーの窓・日当たりでよくある疑問と後悔
掃き出し窓で後悔
ベランダに面した窓は、開口部が広い「掃き出し窓」を採用することが多いです。
出入りがしやすいのはもちろんのこと、風通しがよさ、採光性の高さもメリットといえます。
ですが、ベランダに隣接する部屋で過ごす時間が長いと、掃き出し窓の使い勝手の悪さが気になってくるようですよ。
掃き出し窓のよくあるデメリット
- 暑いし寒い
- テレビへの光の映り込みが激しい
- 大きい窓は目隠しが大変
- 家具の配置に困る
- カギのかけ忘れが恐怖
- 強風の日は窓がギシギシ音をたてる
- 窓を開けるときカラカラ言う
- いつぞやの虫の死骸がレールから発見される
- 風通しがよさそうに見えるがそうでもない
ガラスの面積が広い掃き出し窓は、外気や風の影響を受けやすく、防犯面でも不安が残ります。
ベランダへの出入り用にテラスドアをつけ、部屋には腰高の窓を採用するなど、従来の住宅と一味違った間取りにするのも良いかもしれませんね。
掃き出し窓のリアルな失敗事例はこちらの記事でくわしくまとめているので、ぜひご覧ください。
バルコニーに屋根はいらない?
最近では洗濯物を干すだけの場から、ガーデニングやアウトドアを楽しめる憩いの場としてバルコニーでの過ごし方も変わってきています。
屋根がない分、明るく開放的な空間になりますし、太陽の日差しを浴びて植物も元気に育つことでしょう。
デメリットといえば「急な雨に洗濯物が濡れてしまう」ことは想像しやすいのですが、実は不便に感じるポイントはそれだけではないようですよ。
バルコニーに屋根がないデメリット
- 雨の日は洗濯物が干せない
- 掃除が面倒
- 雨が降ると使用できない
- 夏は室内が暑くなりやすい
- 床材が劣化しやすい
- 周りの視線が気になる
部屋の中まで太陽の光が入り、夏は暑くて過ごしにくく感じるでしょう。フローリングや壁紙、自慢の家具も紫外線により日焼けしてしまうことも。
バルコニーだけでなく、隣接する部屋にまで影響を及ぼすのでよく考えて決めたいところですね。
バルコニーに屋根がないメリットとデメリットはこちらの記事でくわしくお伝えしています
ベランダの設備で後悔
ベランダやバルコニーの設備でよくある疑問と後悔
ベランダの水栓で後悔
ベランダに水栓があると掃除の際に、バケツに水をいれて何往復も運ぶといった手間が無くなります。
他にも、ベランダで水道を使うシーンは意外と多く、植物の水やりや小さな子どもの水遊びなど、なにかと便利に感じるでしょう。
ただし、水を使うということは家を傷めるリスクがあるので扱い方には注意が必要です。
サンルームのよくあるデメリット
- 設置に費用がかかる
- 水漏れのリスクがある
水栓で水漏れがおきると、水道代がかさむだけでなく、冬場に凍結して水道管が破裂したり、室内にまで水がしみこんだりすることも考えられます。
ベランダに水栓が本当に必要かどうか、使用頻度も含め家族とよく話し合うとよいかもしれませんね。
ベランダの水栓のメリットとデメリットはこちらの記事でくわしくお伝えしています。
ベランダにタイルを敷いて後悔
ベランダにイスやテーブルを置いてリラックススペースとしても使う予定があるなら、ベランダの床にもこだわりたいところです。
ハウスメーカーの標準仕様の床材はシンプルなものが多いですが、タイルを敷くことでおしゃれで高級感のあるベランダを演出できます。
ただ見た目だけにこだわるのではなく、タイルの実用性にも目を向けて考える必要がありそうですよ。
ベランダにタイルを敷くデメリット
- 掃除が面倒
- コストがかかる
- カビが生えやすい
- 耐用年数が限られる
- 滑りやすい
タイルは目地にホコリやゴミが溜まりやすい、水はけが悪いとカビが生えやすいといった注意点があるようです。
おしゃれさをとるのか、それとも掃除のしやすさをとるのか、意見が分かれるところですね。
ベランダにタイルのメリットとデメリットはこちらの記事でくわしくお伝えしています。
設置場所で後悔
ベランダやバルコニーの設備でよくある疑問と後悔
ルーフバルコニーで後悔
ルーフバルコニーは階下の屋根の部分を利用してつくるため、一般的なバルコニーよりも広いのが特徴です。
スペースにゆとりがある分、ペットや子どもの遊び場としても使えますし、屋外用の家具を設置すればをくつろぎのひと時を楽しむことができます。
開放感が魅力のルーフバルコニーですが、広さゆえに思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もありそうです。
ルーフバルコニーのよくあるデメリット
- 転落の危険性がある
- 近隣トラブルに気を付ける必要がある
- 気候によって使いにくい
- 定期的なメンテナンスが必要
- 設置費用がかかる
ルーフバルコニーはプールやバーベキューを楽しむにはぴったりの場所ですが、騒音やニオイ、万が一の転落など何かと気を付ける必要がありそうです。
ルーフバルコニーのよくあるメリットとデメリットはこちらの記事でくわしくお伝えしています。
カーポート上にバルコニーで後悔
カーポートの上はデッドスペースになりがちですが、バルコニーを設置すれば限られた敷地を有効活用できます。
バルコニーが屋根の代わりになるので、大切な車を雨や風から守り劣化を防ぐ役割もあります。
ただし、カーポートの上に設置すると通常のバルコニーにはない面倒ごとがあるようです。
カーポートの上にバルコニーのよくあるデメリット
- 手入れが大変
- 防犯面が気になる
- 圧迫感を感じる
- 値段が高い
バルコニーを設置するためには、カーポートの作りを頑丈にする必要があるので、圧迫感が出やすく、柱に車をぶつける可能性もあります。
柱が増える分、よじ登ってバルコニーから侵入することもできるので、徹底した防犯対策も欠かせません。
カーポートバルコニーのよくあるメリットとデメリットはこちらの記事でくわしくお伝えしています。