注文住宅を建てたことのある先輩施主100人に、寝室のコンセントの位置や数で後悔しているポイントはあるか?のアンケートを取りました。
全体のうち64%が後悔していると回答。
寝室なんてただ寝るだけでしょう?という気持ちでコンセント計画をしてしまうと、寝室のコンセントで後悔することになりそうですよ。
後半ではココナラでコンセント診断を行っている、一級建築士「まどりっとさん」にリビングのコンセントについての注意ポイントをお聞きしています。
新築のコンセントで後悔しやすいエリアを知りたい方は、こちらの新築のコンセントで後悔しやすい場所ランキング!よくある失敗ポイントの記事をご覧ください。
調査期間:2022年8月
調査手法:インターネット調査
調査地域:全国
調査対象:注文住宅を建てたことのある男女
サンプル数:100人
寝室のコンセントで後悔している人は64%
注文住宅で家を建てたことのある先輩施主100人に、寝室のコンセントについての後悔ポイントはあるか?の質問をしたところ64%の人が「ある」と回答。
多くの人たちが寝室のコンセントで後悔していることが分かります。
寝室のコンセントで後悔しがちなポイントはこちらです。
- テレビ端子が必要だった
- 家具の後ろにコンセントが隠れてしまう
- コンセントの数が足りない
寝室は寝るだけの場所と割り切っていたはずなのに、思いがけないコンセントの必要性が生まれ、住み始めてから後悔ポイントに気付くパターンが多いようです。
寝室でよくあるコンセントの後悔ポイントをまとめました。
テレビアンテナ端子で失敗
寝室でテレビを設置することは考えていなかったのですが、家族が後で欲しいと言いました。ですがコンセントの設置数が足りません。仕方なく今はタコ足配線で使っていますが、不便です。
寝室にテレビ端子を付けたのは良かったが、ベッドを置いたことでテレビを置くスペースが狭くなった。その場所にテレビを置いても見づらいことに気づいた。ベッドの位置を変えるのが難しいため現在テレビは置いていません。
寝室でテレビを見ないと思ってたので、テレビ端子やコンセントをケチったあまり多く付けませんでした。やっぱり深夜番組など見る機会も多いし、ビデオ録画もするのでテレビ端子が欲しかったです。
ベッドの高さが変わって後悔
最初は布団で寝る予定だったので、床に近い位置にコンセントを取り付けました。ベッドを購入してからはコンセントの高さが合わなくなり、数はそれほど必要ではないのにたこ足配線を使用し雑然としてしまい後悔しています。
ベッドを変えた事で元の配置に設置できず、ベッドの高さが変わったのでコンセントがベッドに隠れてしまい延長コードでみっともない事になっている。コンセントの位置をもっと考えると共に数を増やせばよかったと後悔している。
美容機器でコンセントが不足
コンセントを一つしか設置しませんでした。テレビ用に付けたのですが、ヘアアイロンやドライヤーを寝室で使用するシーンが多いので、とても不便になってしまい後悔しました。
家具の後ろに隠れてしまう
ベッドを置く場所しか考えずに寝室のコンセント場所を決めてしまいました。その後に家具を購入して設置したため、コンセントが隠れてしまい入れにくい箇所があるため、後悔しています。
ベッドを壁につけて置いているので、ひとつのコンセントが使えなくなっています。頭もとで充電したりするのにコンセントがなくできません。携帯の充電を終えてから寝室に持ってきています。
ベッドを置く位置を決めていなかった
何も考えずに一般的な床に近い位置でコンセントを配置しました。ベッドを置くとコンセントの位置がベッドの下になってしまい、スマホなどの充電ケーブルが純正のものでは短く、わざわざ長い充電ケーブルに買い換えました。
どの方向にベッドを置くのかをあらかじめ決めておくと、どちらが頭でコンセントはその両端にあればよいなどと決められるのですが、ベッドの方向を決めなかったのでコンセントの位置を適当に決めてしまいました。
寝るだけだと考えコンセントを少なくしてしまった
寝室は主に寝るだけだからそれほどコンセントは必要ないと思っていたが、それぞれのスマホの充電やスタンド、空気清浄機や加湿器など、季節によって使う家電もあり、もう少し多めに配置しておけばよかったと思った。
家電を使うためのコンセントが必要だった
寝室でアイロンをかけることが多いのですが、クローゼットから近い位置にコンセントを配置していなかったので、クローゼットから離れた位置でアイロンをかけることになってしまいました。色々な生活スタイルを想像してコンセントの配置を決めなければいけなかったなと少し後悔しています。
当初、和室8畳にはコンセント一つで十分と考えていたが、時が経ちそこを寝室で使うようになったら、エアコンや扇風機や蚊取りマットなどが必要となり、現状リビングから延長コードでひっぱて使っていてコードが邪魔で不便だ。
クローゼットの中にコンセントが欲しかった
寝室は充電やテレビしか使わないのでコンセントを少なめにしたが、クローゼットの中にもつければよかったと思っている。ミラーレスカメラやベビーモニターの充電などは見えないところでしておきたかった。
寝室のクロゼット内にプリンタなどを配置しているので、クロゼット内にもコンセントを設置すべきでした。また、扇風機もコンセントにつないだままクロゼットにしまえたので、この点で失敗したと思います。
子供と一緒に寝るのでベッド位置がずれてしまった
ベッドの位置を固定化する前提でコンセント位置を決めていたものの、子どもも一緒に寝るためにベッドを増やしベッドの位置も変更しました。そのためコンセントが届かず子どもが自室で寝るまでは延長コードを駆使して頑張っていますが、足にコンセントが引っかかったりストレスがあります。
寝室のベッドに合わせて両サイドに設置したが、実際には子供のベッドなどを置く関係で位置がずれたりした。また、子供が手を伸ばしたら届く位置になったりして危険さが増した。
ベッドサイドにコンセントが無い
現在3箇所で、そこは問題ないのだが、ベッドサイドにコンセントがないため、読書灯のようなスタンドライトをおきたくても、電源がとれない。もう1箇所ベッドサイド近くにコンセントを配置してもらえばよかったと思う。
ベッドを置く位置を決めずに先にコンセントの配置を決めてしまったため、ベッドサイドにコンセントがありません。延長コードを使用してコンセントを使用することになってしまいました。見た目も使い勝手も悪いので、あらかじめベッドの位置を決めておけば良かったと思いました。
低い位置に設置して使いづらい
全てのコンセントを床に近い位置に設置したので、家具やベッドの影に隠れてしまいました。スマホの充電器やスマートスピーカーなどの電源を取るのに、簡単にコンセントにコードを繋ぐ事ができず、壁の中央など高い位置にもコンセントを設置すればよかったと後悔しています
携帯の充電器や間接照明を置けるようにベッドサイド両側にコンセントを設置したが、足元に設置してしまった為、充電コードの長さが足りず、充電しながら携帯をいじることができない。もう少し高めの位置につければ良かった。
住宅メーカーの標準数に従い後悔
大手住宅メーカーで建築しましたが、寝室のコンセントの標準数がエアコン用を除き2箇所だったのでそのまま建築してしまいました。絶対数が足りず後悔しています。最低でも1箇所は追加すべきだった。
住宅メーカーの標準仕様分しか設置しなかったので、数が足りない上に設置場所がテレビとベッドのきわに設置した事で使いにくく後悔しています。最低でも2箇所追加しておけばよかった。
子ども用のコンセントが足りない
下の子供がまだ私達と寝室で就寝しております。なので、就寝前にはテレビ、夫婦のスマートフォン、子供のSwitchとコンセントの取り合いになる為、タコ足配線ができるコンセントを購入しましたが、邪魔で仕方ありません。
まだ子供が小さく、寝室で夫婦、子供と一緒に寝ています。そのせいもあってか子供が寝室を我が部屋のように使い、夫婦のスマホの充電、息子のSwitchの充電でコンセントはいつも取り合いです。
赤ちゃんベッドをもともと別の部屋に置く予定が、寝室に置くことになったので、その分赤ちゃん用の扇風機や音楽を流すためのCDプレーヤーのコンセント分が足りなくなってしまい困っています。
一級建築士「まどりっと」さんによる新築コンセントアドバイス
筆者のコンセント診断を依頼した「まどりっと」さんに、寝室のコンセントで注意すべきポイントを伺いました。
- 寝室のコンセントは、どこにあると便利ですか?
-
ベッドの両側に携帯充電用充電コンセントがあるといいです。
夜充電しながら、携帯を触れます。目覚まし時計変わりの場合も枕元近くで充電できると便利です。
※ベッドのサイズを確認しないと、ベッド裏に隠れてしまうため注意してください。 - ほかにもあると便利な、寝室コンセントについて教えてください。
-
TVを寝室で見る場合は、ベッドの足元側に設置できると夫婦でみる事ができます。
寝室はリビング程広くはとれないので、壁掛けTVがおすすめです。
その場合は、ベッドの高さを考慮しないとTVが低く感じるので、ベッドの高さを確認して下さい。 - 寝室のコンセントについて、ワンポントアドバイスをいただけますか?
-
寝室のエアコンは、風向きが顔にあたると不快に感じやすいので、顔にあたらない位置に設置がいいです。
今回ダイニングコンセントのアドバイスをいただきました、一級建築士「まどりっと」さんのコンセント診断はこちらの記事で確認できます。
寝室のコンセントでよくある失敗事例
先輩施主100人に現在寝室で使っている電化製品を聞きました。
実際に暮らし始めると、意外にも多くのコンセントを必要とすることが発覚。
暮らしの変化で必要なコンセントの数が変わる様子がよくわかります。
寝室は寝るだけの部屋という固定概念を捨てて、先輩たちが使っている電化製品を参考に今後の寝室のコンセント計画にお役立てください。
固定家電製品
- テレビ
- DVD類
- プロジェクター
- 電動ベッド
- マッサージチェア
- 冷蔵庫
- コンセント付きベッド
- コンセント付きサイドチェスト
掃除・衛生用家電
- 掃除機
- 布団乾燥機
- アイロン
- 布団クリーナー
- お掃除ロボット
冷暖房・空調機器
- エアコン
- 扇風機
- 空気清浄機
- 加湿器
- 除湿器
- サーキュレーター
- 暖房機器
- 電気毛布
- ホットカーペット
充電用
- スマホ
- スマートウォッチ
- ワイヤレスイヤホン
- ゲーム機
- アイコス
小型家電
- ライト
- 電気蚊取り器
- ベビーモニター
- 時計
- ラジオ
- ミルク保温気
- マッサージ機
電子機器
- パソコン
- プリンター
- 電話の子機
- スマートスピーカー
- CDプレイヤー
- Wi-Fiルータ―
美容家電
- 美顔器
- ヘアアイロン
- ドレッサー
- ドライヤー
寝室は寝る以外にどのような用途があるか?
子供と一緒に寝る可能性や、快適空間にするための電化製品の設置予定はあるか?などの予想が必要になりそうです。
ベッドに入ってからの過ごし方によって、家庭ごとにコンセント事情が変わってきそうですね。