注文住宅を建てたことのある先輩施主100名にキッチンのコンセントで後悔を感じているか?のアンケートを取りました。
キッチンやカップボードのコンセントで後悔していると答えた人が53%。
キッチンはリビングと同様に、電化製品をよく使う場所です。コンセントの後悔が出やすい場所になりそうです。
後半ではココナラでコンセント診断を行っている、一級建築士「まどりっとさん」にリビングのコンセントについての注意ポイントをお聞きしています。
新築のコンセントで後悔しやすいエリアを知りたい方は、こちらの新築のコンセントで後悔しやすい場所ランキング!よくある失敗ポイントの記事をご覧ください。
調査期間:2022年8月
調査手法:インターネット調査
調査地域:全国
調査対象:注文住宅を建てたことのある男女
サンプル数:100人
キッチンのコンセントで後悔している人は53%
注文住宅で家を建てたことがある先輩施主100人にキッチンのコンセントについて後悔があるか?の質問をしたところ、53%の人が「ある」と回答。
約半数の人が後悔を感じている結果となりました。
キッチンのコンセントでありがちな失敗がこちらです。
- 手元で使えるコンセントが必要だった
- 足元で使えるコンセントが欲しかった
- 足りなくてタコ足回線になってしまいがち
キッチンは家の中でも家電を多く使う場所。最近は小型で便利な調理家電が増えてきましたね。
差しっぱなしのコンセントだけではなく、プラグを抜き差しして使用する家電も多いためコンセントが足りないと感じている人が目立ちます。
キッチンのコンセントでよくある失敗事例
キッチンのコンセントでよくある失敗事例を、先輩施主100人に聞きました。
今持っている家電の分だけコンセントがあれば十分でしょう?と思った方は要注意。
暮らしていくうちに必要家電が増えてきて、タコ足回線になってしまわないよう気を付けてくださいね。
コンセントの数が足りなかった
キッチンは思ったよりも電化製品が多く、もっとコンセントの数を多過ぎるくらいに作っておけば良かったと後悔しています。今は4個しかないのでとても不便で、電化製品を使う時にコンセントをとっかえひっかえしています
使う電化製品の数が増えてきました。コンセント数が足りない場合はタコ足配線で繋いでいたりしていて、見た目が良くありません。あと数個コンセントの配線をしておけばよかったです。
思ったよりキッチン家電をいろいろ揃えてしまい、その数に見合った数のコンセントを設置しなかった。他の調理器具を使うたびにコンセントを差し替える必要があり、かなり面倒になってしまった。
コンセントを付けすぎた
キッチンでは使う電化製品が多いので、数が必要と思い5か所ほど取り付けました。コンセントを同時に使うことはあまりなく、それほどの数がいらなかったことに気づきました。かえってコンセントがキッチンのインテリアの品を下げてしまい後悔しています。
カップボードで電化製品を使うイメージをしておくべきだった
考えている配置やサイズとは異なりました。いざ生活してみるとリビングから見える位置でないと炊飯器のコンセントを指す場所がなかったりと、置く場所によってもコンセントの位置が変わってきたりしします。もっときちんとイメージしないといけなかったと少し後悔しました。なにより多く場所を取っておけば困ることはないなと思いました。
食器棚をあとから設置した為、ある一部コンセントが隠れてしまった事です。ある程度予想はしていたため、予備も含めてコンセントの設置場所を数か所作ったのですが、やはり使わずに隠れてしまったのが後悔してます。
プランニング時には食器棚などの家具が決まっていなかったので、住宅メーカーの勧めで設置場所を決めましたが、家具を設置してみると家具のうらにコンセントが隠れてしまい使いにくく後悔しています。
手元で使えるコンセントが欲しかった
キッチンで使う電化製品の数や場所をよく考えなかったので、コンセントを伸ばして使っています。スッキリせず、見た目的に良くない。キッチンカウンターの内側につければ良かった。
IHとシンクの間の作業スペースにコンセントがあればよかった。当初はその場所にあっても使わないと思っていたし、水や油でコンセント部分が濡れたり汚れたりするのが危険だと思い、つけないという選択をした。ミキサーを使うようになったので、つければよかったと後悔している。
カウンターが有るのですがカウンターとの段差面にコンセントを付けて貰う事を忘れました。ミキサーなど調理家電を使用する際に近くの壁のからコンセントを伸ばす必要が有るので不便を感じます
ブレンダーやミキサーで離乳食作りをする際に背面しかコンセントがなくて不便に思いました。かなり飛び散るので、キッチン側のシンク近くにもコンセントを設置すればよかったと思いました。
足元にコンセントが欲しかった
足元の壁面にコンセントをつけるのを忘れてしまいました。そのため、掃除をするときや、冬場に足元が寒いときにヒーターなどをつけようと思ってもコンセントがないためつけることができず、とても不便です。
全部で3箇所あり、棚の上部と冷蔵庫用に高いところに配置されている。現在も不便はないが、床面近くにもう1箇所配置してもらえれば、掃除機をかける時によかったと思う。
棚の上に置く家電のことばかりを考えて、棚の上にばかりコンセントを付けました。しかしキッチンで暑い時扇風機などを回すように床近くにコンセントがないので不便を感じています。
スマホ充電用のコンセントが必要だった
スマホ(iPhone)でレシピを検索しながら料理をすることが多いのですが、コンセントの配置場所として必要な箇所にないので、充電が必要なときに充電しながらスマホを見ることができません。
スマホの中にある料理のレシピの動画を見ながら料理をすることが多いのですが、スマホの充電がなくなったときコンセントの位置が悪く、スマホを充電しながら使用することができないのが後悔です。
ウォーターサーバー用のコンセントが欲しい
ウォーターサーバーを設置する時にコンセントに困りました。延長コードで対応しましたが、本当なら延長コードは使いたくありませんでした。キッチンはコンセントを差したままの家電が多いため、建築した時からコンセントは余るくらいの数を用意した方が良かったと思いました。
ウォーターサーバー用のコンセントを配置するのを忘れてしまいました。設計段階ではウォーターサーバーの配置を考慮していなかった為、サーバーをどうにか置いたは良いものの、ちょうど良い位置のコンセントがありません。コードがむき出しで見た目も良くないので後悔しています。
住宅メーカー任せにして後悔
大手住宅メーカーで建築したのですが、住宅メーカーが決めたコンセントの数で建築してしまいました。絶対的にコンセントの数が足りず、延長コードで数を増やすみっともないことになってしまっている。わずかな追加をケチって後悔しています。
プランニング時には、食器棚などの家具が決まっていなかったので住宅メーカーの勧めで設置場所を決めましたが、家具を設置してみると家具の裏にコンセントが隠れてしまい使いにくく後悔しています。
キッチンで使う可能性がある電化製品39種
先輩施主100人に現在キッチンで使用している電化製品を聞きました。
キッチンと言えば冷蔵庫や電子レンジなどが真っ先に思い浮かびますが、便利なキッチン家電が増えてきたためコンセントが足りないと感じている人が多い印象。
ウォーターサーバーをキッチンに設置する家庭も増えてきて、冷蔵庫と同じように設置場所をあらかじめ決めておいた方がいい家電も増えつつあります。
固定型家電
- 冷蔵庫
- 冷凍庫
- ウォーターサーバー
- 食洗器
- 換気扇
- 給湯器
家電収納棚・カウンター設置家電
- 炊飯器
- 電子レンジ
- トースター
- コーヒーメーカー
- 電気圧力釜
- ホームベーカリー
- 精米機
- 真空パック気
- モニター類
必要時に取り出して使う家電
- ハンドミキサー
- マッシャー
- ミキサー
- ホットプレート
- フードプロセッサー
- 自動調理鍋
- ヨーグルトメーカー
- ホットサンドメーカー
- ノンフライヤー
- タコ焼き機
- 低温調理器
- カギ氷機
- IH調理器
- ワッフルメーカー
- わたあめ機
- ゆで卵メーカー
- チョッパー
その他
- 掃除機
- 扇風機
- スマホ
- 空気清浄機
- 暖房機器
- スチームクリーナー
固定して使う電化製品や棚に置いて常時使えるようにしておく家電、必要な時に取り出して使う家電が集まりました。
暑さ寒さ対策のための冷暖房機器や、掃除のための電化製品のことも考えてコンセント計画を行うとよさそうです。
一級建築士「まどりっと」さんによる新築コンセントアドバイス
筆者のコンセント診断を依頼した「まどりっと」さんに、キッチンのコンセントで注意すべきポイントを伺いました。
- キッチンのコンセントは、どこにあると便利?
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ミキサー等を使用する用に、手元にコンセントは必須です。
アイランドキッチンのような形は、壁がないため、オプションになります。
※コンセントを付けることができるか、必ず確認をして下さい。 - ほかにもあると便利な、キッチンのコンセントは?
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カップボードにどんな家電を並べるのか確認して下さい。
最低コンセントの数は、W1800は4口、W2700は6口あると便利です。
設置する家電が小さい場合は、家電を多く置けることになります。その場合は、事前にサイズを確認して、コンセントが足りない後悔をしないようにしましょう。 - キッチンのコンセントについて、ワンポントアドバイスをいただけますか?
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カップボード後ろは、雷サージ予防にアース付きにしておくと安心です。
今回キッチンコンセントのアドバイスをいただきました、一級建築士「まどりっと」さんのコンセント診断はこちらの記事で確認できます。
新築のキッチンでよくある後悔はこちらの記事でまとめています。
玄関間取りのお悩みポイントをいくつも掲載していますのでご覧ください。