注文住宅を建てたことのある先輩施主100人に「リビングの窓で失敗はあるか?」の質問に対して「失敗がある」と回答したのは全体の73%
家を建てたほとんどの方が、リビングの窓で後悔していると回答しました。
リビングは一番長く過ごす場所でもあるので、後悔があると印象強く残ってしまうようですね。
リビングの窓についての後悔ポイントは主に次の3つ。
- 日が入りすぎて暑い
- 窓が大きすぎた
- 外からの視線が気になる
このページでは、先輩施主から聞いたリビングの窓についての後悔ポイントをまとめています。
現在、間取り作成中の方でリビングの窓の大きさや配置で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
新築の窓で後悔しやすいエリアを知りたい方は、こちらの「新築の窓で後悔しやすい場所ランキング!よくある失敗ポイント5つ」の記事をご覧ください。
調査期間:2022年8月
調査手法:インターネット調査
調査地域:全国
調査対象:注文住宅を建てたことのある男女
サンプル数:100人
\未完成の家でも日当たりを知る方法/
リビングの窓で失敗したと感じている人は全体の73%
Q.リビングの窓で後悔ポイントはありますか
リビングの窓で「後悔がある」と感じているる先輩施主が、73%に上ることが分かりました。
1日のうちの多くの時間を過ごすリビングですから、後悔ポイントがあると気になって仕方がないと思います。
先輩施主たちにリビングの窓の後悔ポイントを聞いてみたところ、次の9つに分けられました。
次の章からは、これら9つの「リビングの窓」にまつわる後悔談を詳しくお伝えしていきます。
リビングの窓でよくある失敗ポイント9つ
リビングの窓で後悔があると回答した73人の内訳はこちらです。
日当たりや明るさを取り込むために必要不可欠の窓ですが、それが仇となり「暑すぎる」「眩しすぎる」と回答する人が目立ちます。
窓は多ければ多いほどいいとマイホームのリビングに思いを詰め込んだ結果、後悔につながってしまうパターンが多いようです。
リビングの窓で後悔1位「暑さで失敗」
窓は壁に比べて断熱性が低く、暑さの影響を受けやすくなります。
部屋を暑くさせる主な原因は、窓から入ってくる太陽光や外気熱です。夏になると熱侵入の71%が窓から入り込むと言われるほど。
冷房の電気代も高くつきますし、リビングで過ごすのが嫌になってしまいそうです。
窓をつける方向が悪かったのか日差しがよく入るので、特に夏場はとても暑いです。下手したら外気温よりも室内温度の方が高いくらいです。
リビングが多角形になっていて、窓も各方向に付いているため、夏は朝から日没近くまで日差しが入りとても暑いです。アメリカンな雰囲気にしたくて長めの庇を付けたのに、リビング部分だけないので意味がないと後悔しています。
うちのリビングにはウッドデッキに面した大きな窓がありますが、熱が入ってきてかなり暑いです。冬には逆に寒さが入ってきてかなり冷え込みます。冷暖房機器の使用料金も高く悩みの種になっています。
リビングにある窓のうち、西側には窓を作るべきではなかったと後悔しています。理由としては西日で部屋の中が暑くなり夏場はエアコンがなくてな過ごせないからです。また物の日焼けもひどく、年中遮光カーテンを引いて締め切っているので、西側の開口部は必要なかったと思います。
リビングの窓で後悔2位「明るさで失敗」
窓からどれだけ光が入るのか、間取り段階ではなかなかわかりにくいもの。
太陽の角度や位置、周りの建物の高さなどを計算して検討しないと、住んでから「思ったよりも暗い」と後悔するかもしれません。
一方、明るくてまぶしすぎるというケースもあります。部屋が暑くなる、窓から入る光がテレビ画面に反射して見えづらいなど、ストレスに感じることもあります。
見栄えを意識してかなり窓を大きくしたのでオーダーでカーテンを作ることになり出費がかさみました。また西日が入る位置なので眩しすぎてほとんどカーテンを閉めているので後悔しています。
夏後半~秋にかけての日差しがとても強く、ストレスが溜まりました。リビングは奥行が狭く横に広いタイプだったので、くつろぎスペースが窓に近く、それもあって日差しを感じやすかったのだと思います。屋根の庇をもう少し長くすればこれほど日差しが当たることもなかったのかなあ…と思いながら過ごしています。
旗竿地のため少しでも明かりを取り入れたくて天窓を取り付けました。取り付けた場所が西だったので、夏は西日が強すぎて非常にまぶしいです。カーテンを取り取り付けることができない場所だったので対策もできず後悔しています。
テレビの上に窓を付けたデメリットについては、こちらの記事で詳しく書いています。
リビングの窓で失敗3位「窓の大きさで失敗」
窓の大きさで失敗したと感じる方も少なくありません。
例えば窓が大きくすると、小さな窓に比べてコストが高くつきます。窓自体の価格はもちろんのこと、カーテンや雨戸の費用も考えなくてはいけません。
反対に窓が小さいと、部屋の明るさに不満を感じるかもしれません。リビングが暗いと寂しい印象になりますよね。
リビングの窓は大きい方が開放感があって風が良く入ると思って、可能な限り大きな掃き出し窓を設置しました。思いのほか風が入らないのにびっくりするほど日差しが入って、エアコンが効かないので後悔しています。ゆえにヨシズを設置していますが、風の強い日や台風が来ると片付けないといけないので面倒で仕方ない。
大きな掃き出し窓があり光も風もたくさん入ってリビングとしてはいい環境なのですが、通常の規格とは異なる大きな窓になりました。市販品のカーテンはサイズが合わず、オーダーメイドでカーテンを作る必要がありました。メーカーさんは後から規格外に大きいことを教えてくれたのですが、先に聞いておきたかったです。
外の音や人通りが気になる
道路に面して窓があると、外の音や人通りが気になることがあります。
窓は壁よりも音を通しやすく、外からの騒音が入りやすい場所です。家族の声やテレビの音が聞こえにくいのはストレスですよね。
また人通りが多いと、なんとなく家の中を見られているようで落ち着きません。
せっかく窓があるのに、外からの音や人通りを気にしてカーテンを閉めたまま、なんてもったいないですよね。
1階のリビング に配置した窓がとてもネックでした。理由は道路側に窓を設置してしまったため、外から見えてしまうことと、窓を開けるとどうも雰囲気が悪くなるためそこにテレビなどを置いてしまいました。そのため圧迫して見えてしまって後悔です。
リビングの窓は大きい方がいいと思い大きい窓にしました。道路に面していて車が通ると大きな音がするし人の話声が聞こえてきたりします。カーテンが風であおられると道路から部屋が丸見えになることもあるので、普通の窓にすればよかったなと感じています。
窓の配置で失敗
窓の配置ひとつでリビングでの過ごしやすさが大きく変わります。
窓には「明るさ」や「風通し」「景色を眺める」など、多くの機能がありますよね。
窓の配置をなんとなく決めてしまうと、こうした機能を存分に生かすことができず、住みにくさを感じる原因になってしまいます。
図面上では適切と思った配置でも、家具の配置をワンパターンしか考えていなかったり、追加の家具を買った時に後悔してしでいます。完全に家具を固定することや、絶対に邪魔にならないところへ窓を配置するべきと思った。
我が家のリビングには通常よりも大きな掃き出し窓1つと、たてすべり出し窓が2つあります。数としては十分ですが、全て同じ壁側にあるので風が抜けず開けていてもあまり涼しくないです。対角線上に窓があったら良かったなと思います。
隣家と窓が合う
隣の家と窓が向かい合っていると、窓やカーテンを開けにくくなってしまいます。
リビングでくつろいでいるところ、窓から隣人と目が合ってしまうのは避けたいですよね。相手にもストレスを感じさせることになるので、最悪の場合、隣人トラブルに発展する可能性もあります。
窓を決める際は、隣の家の窓の位置もよく確認したほうが良いでしょう。
リビングにできるだけ採光をしようと思い窓を多く取り付けました。隣家のリフォームに伴い窓の位置が高さもほぼかぶってしまい、しかも第二の人生を送っている高齢のご夫婦で日中もほとんど家にいるためお互い気になってしまい後悔しています。
換気のため窓を開けたいけどお隣さんの窓と同じ位置にあるので開けられず、開けると家の中が丸見えに。こちらが先に建てたので、出来たら窓の位置を変えてほしかった。前に窓を開けたら閉められた。それ以来開かずの窓になっている。
隣の家とは50cmほどしか離れておらず、リビングの窓がお隣さんと向かい合わせになってしまいました。すりガラスにはしましたが、申し訳ないので年中シャッターを締めている状態で暗いです。
掃除がしづらい
窓は大きさやデザイン、設置場所によって掃除がしづらいと感じることがあります。
例えば手が届かないような位置に窓をつけると、脚立を出してきたり、柄の長い掃除用具を使ったりしなくてはいけません。
一度面倒になると、掃除もおろそかになってしまいます。
リビングの吹き抜けの高い位置にある窓の掃除が大変です。サイズが大きくブラインドや窓がないため汚れは目立ちます。年に数回、大掃除の時に高い脚立を立ててドキドキハラハラしながら掃除しています。
出窓を取り付けたが 透明にしてしまったため丸見えになる。隣家の玄関に面しているので人目もあるため、 ガラスに直接貼るシートを貼ってみた。 しかし今度はそのシートとガラスの間にカビが生えてしまい 、掃除をしように出窓の下にローボードを置いてしまいたので大変掃除がしにくい。 シートもカビもそのままにしてしまっている。
窓の数で失敗
窓の数をよく考えないで決めてしまうと、暮らしにくさを感じてしまう原因になります。
明るいリビングにしようと窓をたくさんつけたら、夏は暑く冬は寒い部屋になってしまった、ということもあります。一方、窓の数が少ないと明るさや風通しが物足りなく感じることも……。
家を建てた後からでは、窓を増やすのも減らすのも簡単ではありません。
窓が多い方が明るくて良いと思いLDKに5個窓を付けたけど、多すぎて家具が上手く配置出来ない事に入居してから気づきました。時すでに遅し。どんな家具をどこに置くかまで考えてから窓を作った方が良いです。
新築する家の隣が駐車場でした。遮るものがなく陽当たりが良かったのですが、いずれマンションなどが建つと予想して窓を少なくしました。しかし一向に隣は駐車場のまま。あまり先走りすぎの考えも良くなかったと後悔しています。
窓の種類で失敗
窓にはたくさんの種類があり、それぞれに機能や見た目に違いがあります。
リビングでよく使われる掃き出し窓は、明るさも風通しも確保できますが、人の出入りがしやすいことから防犯面で注意が必要です。
窓の種類は使い方や場所をよく考えずに選んでしまうと、「なんだか使いにくい」「これならつけないほうが良かった」と後悔につながってしまいます。
普通の掃き出し窓なので、窓を開けていると防犯面が心配です。急に変な人が入ってくるんじゃないか?など考えてしまいます。トイレに行く時でも、窓を開けている時にリビングから離れる時は、わざわざ窓の鍵を閉めています。
窓が大きすぎたためエアコンの利きがいまいちだと感じたのと、吹き抜けならではの冬の寒さもありました。この時思ったのは、窓はデザイン重視ではなく実用性をもっと考慮すれば良かったと後悔しました。
我が家ははきだし窓がなく、FIXと縦開きの窓のみなのです。日差しに問題は有りませんが、やはり風の通りが悪くうまく空気が回らない感じがあります。窓を開けても風が全体的に回らないので、換気にもならないですし、涼しくもないです。はきだし窓だけが全てではないですが、小さな窓でも風が通るような配置で窓はつけるべきだなと後悔しています。
窓の種類の一つである「掃き出し窓」にスポットあてた記事はこちらです。