近所の住宅を見てみると、当たり前のように付いているリビングの掃き出し窓。
掃き出し窓って正直ダサくない?と感じたことはありませんか?
ある夜、その掃き出し窓を開けていると、どこからともなくやってきたウォーキング夫婦。
「掃き出し窓ってダサいよね?」って言っている声が聞こえてきました…。
ショックを受けるかと思いきや、「そうだよな」って思う部分が多すぎて泣く。
うちの両隣も掃き出し窓なので、うちの窓を見て放った言葉ではない事を願います。
実際に注文住宅に10年住んでみて「掃き出し窓はいらなかったな」と感じる理由をお伝えします。
\未完成の家でも日当たりを知る方法/
掃き出し窓はいらない!ダサいと感じる11個のデメリット
掃き出し窓はいらない!と感じ、ダサいと思う理由は次の11個です。
- 外の出は入りは最初だけ
- 暑いし寒い
- テレビへの光の映り込みが激しい
- 大きい窓は目隠しが大変
- 家具の配置に困る
- カギのかけ忘れが恐怖
- 強風の日は窓がギシギシ音を立てる
- 窓を開けるときにカラカラ言う
- いつぞやの虫の死骸がレールから発見される
- 開かずの窓になりつつある
- 風通しがよさそうに見えるがそうでもない
まだまだ見つかりそうですが、これらを詳しく解説します。
外の出入りは最初だけ
掃き出し窓の特徴は外への出入りがしやすいことではありますが、外の出入りは一時的でした。
新築時に掃き出し窓から外へ出られるようウッドデッキを作りましたが、メンテナンスが大変すぎて、約7年ほどで朽ち果てました。
そのころにはもう子供が出入りすることもなく、そもそも掃き出し窓から出ることも少なかったです。
庭に出るにも玄関から靴を履いて出る方が何かと都合良くなり、掃き出し窓はあっても玄関から出入りする方が楽であることに気付きました。
暑いし寒い
わが家の掃き出し窓は、180㎝ほどの高さがある一般的な引き違いタイプの掃き出し窓です。
大きな窓は開放感があっていいのですが、それは外に面する面積の大きさを意味します。
夏に直射日光が熱くてカーテンを引き、冬は冷気が伝わるからカーテンを閉める。
けっきょく何のための窓なのか、よくわからないことがしばしば起こります。
テレビへの光の映り込みが激しい
これは我が家に限ってのことかもしれませんが、掃き出し窓と並行した場所にテレビを配置しています。
朝日が入るとテレビにがっつりと光が入り込みます。
朝ドラを見るのが習慣の我が家ですが、登場人物が分からなくなることもしばしば。
朝からカーテンを閉めて観賞する事態が起こります。
大きい窓は目隠しが大変
カーテンを開けて生活できるような暮らしならいいのですが、我が家は四方を道路と住宅に囲まれています。
隣家や歩道が数メートル先の場所にあるのでカーテンを開けっ放しにするなんて絶対に無理。
一日中パジャマのような格好で過ごす我が家は不可能です。
時々カーテンを開けっ放しにしているツワモノの家がありますが、ご近所では「丸見えの家」で通じるほど認知されています。
家具の配置に困る
広い家なら特に問題はなさそうですが、掃き出し窓は壁の面積を取るので家具の配置に注意が必要です。
家具を壁付けで配置したい場合、特に大きなソファを導入する方は注意が必要ですよ。
我が家は家のサイズに見合わぬ大きなソファを導入し、20㎝ほど掃き出し窓に被っています。
できれば家を建てる前にソファを検討しておくのがよさそうですが、これほどまでに掃き出し窓の後悔ポイントがあるならば掃き出し窓にしなければよかったと思っています。
カギのかけ忘れが恐怖
わが家の吐き出し窓は、昔ながらの錠をクルリと回すタイプのカギを使用しています。
他の窓はレバーの角度を変えることで窓が閉まり、同時に外からは開けられない仕組みなのでカギのかけ忘れがありません。
ですがこの掃き出し窓の場合、引き違いの窓の位置が完全に閉めていない状態でもカギをクルリと回せます。
もちろんカギはかかっていません。
他の窓の戸締りを気にしたことはないですが、泥棒が侵入しやすい掃き出しだからこそ、入念にカギのチェックをせねばなりません。
普通の掃き出し窓なので、窓を開けていると防犯面が心配です。急に変な人が入ってくるんじゃないか?など考えてしまいます。トイレに行く時でも、窓を開けている時にリビングから離れる時は、わざわざ窓の鍵を閉めています。
リビングの窓でよくある後悔ポイントを「100人の施主たちに聞いた」内容はこちらの記事でまとめています。
リビングの窓で失敗した人は73%!後悔パターン9つと先輩施主の口コミ
強風の日は窓がギシギシ音をたてる
掃き出し窓は外気の影響を受けやすい窓ですが、同時に風の影響も受けやすいのをご存じですか?
掃き出し窓は他の窓に比べてもすきまが多く、その窓の面積が大きいため台風級の風邪が吹くと掃き出し窓がギシギシ言います。
私の住んでいる地域は季節によってとてつもなく強い風が吹くためでもありますが、家が壊れるんじゃないかと思うほどにギシギシと音を立ててモロに風の影響を受けるんです。
いろんな面でダサいな…と思わずにはいられません。
窓を開けるときカラカラ言う
知らないけど…一般的な掃き出し窓は開閉時に「カラカラ」と音をたてますよね。
掃き出し窓に嫌悪感を抱いているからこのカラカラが許せないのかもしれませんが、掃き出し窓のカラカラが許せません。というか許せなくなりました。
いつぞやの虫の死骸がレールから発見される
掃き出し窓は窓が引き違いになるので一般的な窓に比べるとレールの範囲が広いです。
外に面した部分が受け皿のようになっているので、いつも落ち葉がのっかっています。
落ち葉で済めばよいのですが、もれなく虫の死骸も残されていて、掃除するのが恐怖でしかありません。
開かずの窓になりつつある
初期のころは何度か使っていた掃き出し窓ではありますが、だんだん掃き出し窓から出入りするのが億劫になり、しだいに開かずの窓となりました。
新築時に夢見ていたウッドデッキに気軽に出入できる生活が手に入ったかと思いきや、そこまで活用できるシーンがなくなってくるんですね。
靴を常時外へ置いておくのも嫌。いちいち玄関から持ってくるくらいなら玄関から出た方がマシ、というように、年とともに遊び心が目減りしてきます。
風通しがよさそうに見えるがそうでもない
掃き出し窓と言えばたくさんの風が入り込み、朝日を浴びながら両腕あげて「気持ちいい!」なんて言いそうなイメージですが、網戸をせずに窓を開けるなんて考えられません。
風が入ってきたとしても、レースのカーテンがバタバタしすぎて家の中が丸見えになるので開けることができません。
風通しに関しては住んでいる地域や窓の方角によって、風通しに使いやすい窓が変わってきます。
その実態を知ったのは、通風シミュレーションをしてもらってた時。
これまでの10年間、一生懸命に間違った窓を開けて風通しをていたことに気付いてショックを隠しきれませんでした。
うちの通風シミュレーションを見たい方はこちらの記事をご確認ください。
>>日当たり診断のプロ!一級建築士【matorisakuzouさん】
いないは本当?良いこともある!掃き出し窓のメリット3つ
掃き出し窓のメリットは次の3つです。
家を建てる前はもっとあったはずのメリットですが、実際に住んでみるとデメリットに様変わりしたため今残るメリットは3つだけ。
家具の搬入がラク
昔も今も、大きな窓である掃き出し窓が良かったと思う瞬間はこの時です。
家具の搬入がラクである。
年に1度あやかるかどうかの貴重な瞬間ではありますが、ソファなどの大きな家具を搬入するときはドアを伝って搬入するよりも数倍ラクであることに気付きます。
庭の緑を眺めていられる
新築時に私の中で流行ったガーデニング。今でも庭の様子を眺めることができます。
昔は「あそこにこんな花を植えて、こっちにはこんな草花を…」と思っていましたが、今では「あーもー草ボーボーだから草むしりしなきゃ―めんどくさー」のような気持で眺めています。
子どもが小さいときはメリットもある
掃き出し窓を悪く言い過ぎましたが、子供が小さなときはそれなりにメリットもありました。
庭で遊んでいる子供たちを窓から眺めていられるのは、掃き出し窓などの出入りできる大きな窓の特権です。
夏にはプールを出したり、バーベキューをしたりとそれなりに活用してはいましたが、出入りはやっぱり玄関からに移り行く日が訪れ、やがては子供が大きくなりそんなことはしなくなりました。
ですが外に出られる大きな窓は掃き出し窓ではないと思うので、わざわざこの利点を掃き出し窓にも止めなくてもよいのでは?というのが正直な気持ちです。
掃き出し窓はいらない?後悔する前に知っておきたい5つの後悔ポイント
当ブログでは窓の後悔談についてまとめた記事がいくつかあります。
リビングやトイレなど8つのエリアの窓にスポットを当てて、先輩施主たちの後悔談をまとめています。
>>新築の窓で後悔しやすい場所ランキング!よくある失敗ポイント5つ
窓で後悔しやすいポイントはどこもだいたい決まっていて
- 窓の配置で後悔
- 窓の大きさで後悔
- 窓の掃除のしにくさで後悔
- 防犯やプライバシー面で失敗
- 暑さ・寒さで失敗
ほとんどの窓の後悔理由がこの5つに該当します。
窓である以上これらのデメリットは付きまといますが、窓を全く付けない家はちょっと現実的ではありませんのでどこを妥協するか?どこにこだわるか?が決め手になってきます。
こちらの記事には集めた先輩たちの叫びがたっぷりと詰まっています。
>>新築の窓で後悔しやすい場所ランキング!よくある失敗ポイント5つ
これから家づくりで窓の種類や配置を検討中の方は先輩たちの嘆きに耳を傾け、ちょうどいい落としどころを見つけると後悔が少なくなりそうです。
新築のリビングでよくある後悔はこちらの記事でまとめています。
リビング間取りのお悩みポイントをいくつも掲載していますのでご覧ください。