リビング階段で後悔した人は60%!失敗パターン7つと先輩施主の口コミ

新築で注文住宅を建てた先輩施主100人に「リビング階段」の後悔ポイントはあるか?のアンケートを取りました。

「後悔した」と回答したのは全体の60%

半分以上方がリビング階段で後悔を感じているようですね。

後悔のポイントは主に次の3つの内容でした。

  • 暑さ・寒さ
  • 子供とリビング階段との関係
  • 掃除のしにくさ

このページでは、先輩施主たちから集めた「リビング階段で後悔しがちなよくある失敗ポイント」をまとめています。

リビング階段のデメリットはメリットの裏返し。

後半では相対関係も表にしてまとめましたので、今後リビング階段を採用するかどうかの参考にしてください。

調査概要

調査期間:2022年8月
調査手法:インターネット調査
調査地域:全国
調査対象:注文住宅を建てたことのある男女
サンプル数:100人

リビング階段のメリットとデメリット
メリット
  • 家族とのコミュニケーションが増える
  • 家族の帰宅・外出が把握しやすい
  • リビングに解放感が出る
  • 階段下を活用できる
  • 廊下が不要になる
  • リビングがおしゃれになる
  • 吹き抜けと相性がいい
デメリット
  • 冷暖房の効きが悪い
  • 2階に音やニオイが伝わる
  • 2階から冷気が伝わってくる
  • 子供の友達が来ると落ち着かない
  • 小さな子供が2階に行きたがり困る
  • 階段上り口の位置で失敗
  • 階段からホコリが落ちてくる
タップできる目次

リビング階段で後悔している人は全体の約60%

Q.リビング階段にして後悔していますか?

注文住宅を建てたことがあり、リビング階段にした先輩施主100人にアンケートを取りました。

リビング階段にした先輩施主のうち60%が後悔したと回答。

2階建て戸建てのあこがれでもあるリビング階段ですが、約6割の人たちが後悔ポイントを感じているようです。

リビング階段で後悔を感じたポイントは主に次の7つ。

次の章ではこれらの後悔ポイントについて詳しくお伝えするとともに、先輩施主たちの現場で起こったリアルな体験談をいっしょにお送りします。

リビング階段でよくある後悔ポイント7つ

2階建ての注文住宅を建てた施主100人に「リビング階段で後悔したポイントはありますか?」の質問をしたところ、約6割の人たちが「後悔ポイントあり」と回答。

さらにその「後悔ポイント」をひも解くと、次のような失敗経験をお持ちでした。

リビング階段の後悔1位「冷暖房の効きが悪い」

リビング階段にすると冷暖房の効きが悪くなるケースがあります

温かい空気は軽く冷たい空気は重い性質があるため、扉を設けず1階と2階をリビング階段でつなげてしまうと、1階で温めた空気が常に2階に運ばれてしまうのです。

2階も1階と同じ温度に保てばよいのですが、ほとんど使用しない2階に熱を奪われてしまうのがもったいないと感じてしまいます。

冷暖房の効きの悪さについて

リビング階段に憧れがありましたが、とにかく夏はエアコンが、冬は暖房の効きが悪く困り果てています。アコーディオンカーテンでもつけようかと季節の対策を考えています。

リビングでのエアコン(特に暖房)の効きの悪さははっきり違いが分かります。はじめは「なんとなくエアコンの調子が悪いのかなぁ」くらいにしか思っていなかったのですが、暖房使用中、2階に上がった突き当たりの廊下部に熱気が溜まっていて、やっぱり熱が上にほとんど逃げちゃってるんだと後悔しました。

リビング階段の後悔2位「2階に音やニオイが伝わる」

リビング階段にすることで、2階に1階の音やニオイが伝わりやすくなります。

温かい空気は上へあがりますから料理のニオイは2階の部屋にこもりがちになり、1階のテレビや話し声がも2階に伝わりやすくなります。

家族とのつながりを求めて作ったリビング階段ではありますが、一人になりたい時も必要以上に家族の気配を感じてしまうのです。

2階に音やニオイが伝わりについて

お肉を焼いたり、揚げ物をしたりするとキッチンの匂いが階段から逃げてしまい換気扇の能力もあまり発揮されない。妊娠中とても匂いに敏感で、つわりが酷い時に上階の寝室にいてもキッチンの匂いが漂ってる気がして気持ち悪かった。

リビングでの話し声などが2階にまで聞こえる。妻が友人を連れてくると話も筒抜けだし、気軽にリビングに降りれないのでせめて引き戸をつけるべきでした。

リビング階段の後悔3位「2階から冷気が伝わってくる」

リビング階段にすると2階の冷たい空気が吹き込むように1階へ降りてきます。

冷たい空気は下へ下へと降りてくる習性があるためです。

2階も1階と同じように温かくすれば問題無いのでしょうが、あまり人のいない2階を1階と同じように温めるとなると、コスト面を考えると節約したくなりますよね。

2階から冷気が伝わってくる

冷気を遮断するためにスクロールカーテンを取り付けましたが、手すりの位置の都合で床まで降ろすことができず、更に2階へ行き来する際にカーテンが邪魔になり不便です。

エアコンの効きが悪く、とくに冬場は2階から冷たい空気が入ってきてしまい暖房効率が悪い。空気の移動を防ぐために間仕切り用のカーテンをつけたため、インテリア的にもまとまりがなく残念な感じにになってしまい後悔しかない。

子供の友達が来ると親が落ち着かない

リビング階段にすると子供の友達は必ずリビングを通ります。

家の散らかり具合もママの様子もはっきりお友達に伝わってしまうので、片付けが必要だったり受け入れ態勢を整える時間が必要です。

普段はテレビを見ながらのんびりしていたいところですが、いつ降りてくるかわからない緊張感に包まれます。

子供の友達が来ると落ち着かない

子供の友達が家に来ると、遊んでいる声やゲームの音などがはっきりと聞こえて来てます、こちらはリビングでテレビなどを見てくつろいで居るのですが音や声が気になってなかなかリラックス出来ません。

広々とした空間が欲しくて吹き抜けのリビング階段にしました。ゆとりのある廊下なので小学生の息子の友達との遊び場になってしまいました。お友達にきつく注意するわけにもいかず困っています。

小さな子供が2階に行きたがり困る

リビング階段の場合、小さな子供が登ってしまう危険が伴います。

階段用のベビーゲートが売られていますが、階段がおしゃれなほどにゲートを取り付けにくい場合が多いのです。

子育てしながらママがオシャレさを求めると、大変な苦労を伴う点ではちょっと似ているかもしれませんね。

子供が2階に行きたがる

リビング奥に扉のない直線階段を設置。リビングが子供の遊び場になっているので、少し目を離すと数段階段を登っているところを発見してヒヤリ。ベビーゲートで壁が傷つくのも嫌なので、子供の目のつかないところに階段を設置すれば良かったと後悔しています。

リビングと2階への階段がつながっているので、子供の為に柵を設置しましたが、洗濯物を運んだりする際に開けたままになってしまっていて子供が昇ってきてしまったことがあります。その時は転落しなったから良かったものの、身の毛がよだつ思いをしました。

リビング階段だと子供は嫌がる?「育児の視点」で見たメリットとデメリットでは「リビング階段と子供」について書かれています。

上り口の位置で失敗

リビング階段の上り口の位置で失敗したと感じるパターンがあります。

リビングの奥の方へ階段の上り口を設置してしまうなどで、テレビの前やリビングの中央を横切らなければ2階に行けない配置になってしまうパターンも。

実際に住んでみて、初めて失敗に気付く方も多いようですよ。

上り口の位置で失敗

2階に移動する際に少し周り道をしてしまうことがあり、上りづらさを少し感じます。1,2歩余計に歩くことになってしまい、家の構造上の問題とはいえもう少し考えればよかったです。

階段から降りてトイレやお風呂などに行く時に、来客があるとお互いに気を遣うような形になってしまった。

階段からホコリが落ちてくる

リビング階段にすると2階のホコリが階段を伝ってリビングに降りてきます。

2階から降りてくるタイミングで風が動き、軽いホコリも一緒に舞い降りてきてしまうのです。

階段下だけなぜかゴミが目立つのも理解できますね。

階段からホコリが落ちてくる

2階や階段からホコリが落ちてくることに加え、犬を飼っているのでその抜け毛が上から舞ってくることも。また逆に1階のホコリが空気中に舞ってしまい階段に落ちることもあります。

階段下のスペースの有効利用を考えていたのですが、スケルトン階段だと思った以上に上からホコリが落ちてきて溜まります。予定していたパソコンスペースにしたり衣類ハンガーを置くこともできず、結局あまり使用頻度の高くない物の物置になってしまいました。

リビング階段にすればよかった!デメリットを超えたメリット7つ

リビング階段はデメリットを超えるメリットがたくさんあります。

リビング階段を取り入れることでリビングの空間を広げ、解放感を感じさせてくれるだけではなく、アクセントとしておしゃれなアクセントとしても役立ちます。

また、2階に子供部屋を作るケースが多いことから、親子のコミュニカ―ションがとりやすいのも魅力ですね。

今回のアンケートで「リビング階段にして後悔していない」と答えたメリット7つをご紹介します。

リビング階段のメリット1位「家族とのコミュニケーションが増える」

2階へ上り下りするときは、必ずリビングを通るので家族とコミュニケーションがとりやすくなります。

前の日ケンカしていても、必ずリビングを通るので挨拶せずにはいられない環境が出来上がります。

リビングを通らない場合、ケンカが長引くこともありそうですね。

家族とのコミュニケーションが増える

朝起きてきたときや、寝る前必ず階段を通るので、挨拶が習慣化できている。リビングを通るときに朝はおはよう、寝る前はおやすみと挨拶している。また、階段の上から喋ってもよく聞こえるのでコミュニケーションがとりやすい。

家を出入りする時も2階の子供部屋に行き来する時も、毎回コミュニケーションがとれます。また、子供の表情や体調を敏感に感じ取る事ができるので、親から声かけをして子供から言わない事も解決できますのでおすすめです。

リビング階段のメリット2位「家族の帰宅・外出を把握しやすい」

リビング階段には、家族の帰宅や外出を把握しやすいメリットがあります。

常にリビングを通るため、外出をしそうな気配を感じ取ることができるんですね。

子供が思春期ともなると干渉される嫌がるかもしれませんが、小さなうちは特に勝手に外出してしまわないか目を配ることができます。

家族の行動を把握しやすい

下の子供に落ち着きがなく、暇があれば外に出ようとします。それを阻止できます。また上の子に関しては門限があり、ちゃんと守っているかを把握できます。

リビングを通って階段に行くので、外出する際に行き先や帰宅予定を確認することができる。そのうち自分から言うようになったので、リビング階段の効果かな?と思いました。

リビング階段のメリット3位「空間が広がり開放感がある」

リビングに階段を設けることで、階段上部の空間がリビングと一体化して空間が広く開放的になります。

リビングがあまり広いと感じられないサイズでも、リビング階段にすることで広がりを持たせることができるんですね。

リビング空間が広がり開放感がある

友人を家に招いた時に階段を見てすごくおしゃれだねと言われのでとても良かったです。あとは部屋が広く感じるなども言ってくれた友人が1番多かったのでリビング階段にしてよかったです

立地が都市部の住宅密集地かつ敷地もあまり広くないため、いかにLDKを広く解放感がある空間にするかを重視して採用しました。リビングが広くなり、吹き抜けとの相性もよくうまくいきました。

階段下収納を上手に活用できる

リビング階段の下をいかに有効に使えるかで、家全体の収納力が変わってきます。

スケルトン階段の場合は特にオシャレな見せる収納に早変わり。

棚を設けたり、ちょっとした仕事場にすることもできそうです。

階段下収納を上手に活用できる

リビングがそんなに広くないので、廊下を減らすつもりでリビング階段にしました。その結果、階段下収納は広いし冬場の暖房は上に上がるので、2階も温かくて重宝しています。

階段下の収納が大きく助かっています。狭小住宅なので、どうしても収納が少ないので階段下に棚を作りました。折り畳み自転車や工具などのオープン収納にしています。そのお陰で狭い家ですが収納としてスペースが使えて便利です。

廊下が不要になるから

リビングに階段を設けると、階段上り口の前の廊下が不要になるためスペースが有効に使えます。

最近では廊下無しの家を希望する施主も多いことから、あえてリビング階段を選択する人も多いようですね。

廊下が不要になるから

できるだけLDKを広くとりたかったので、一階部分は玄関スペース以外をLDKと水回りにしました。廊下が不要で広く使え、またアクセントにもなるので満足しています。

我が家の1階には玄関の前に1畳分くらいの廊下がある以外、廊下はありません。そのためリビングや他のスペースを広く取ることが出来ています。これはリビング階段にしなければ出来なかったことだと思うので満足しています。

リビングのアクセントになっておしゃれ

リビングのアクセントになってくれるリビング階段が人気です。

色や形も様々ですが、リビング空間が広がるだけでなくアクセントにもなることから、デザイン性の面でも人気が高いリビング階段。

せっかくの注文住宅だからこそ、リビング階段でマイホームに差をつけている方も多いようです。

リビングのアクセントになっておしゃれ

リビングから階段を見るとアクセントになっておりお気に入りの空間になっている。ソファに腰かけ、階段やその奥に広がるキッチンの壁紙がとてもマッチしているので、その風景を見ると素敵な家になって良かったと再確認できる。

せっかくの注文住宅なのでリビングの壁や屋根のインテリアにもこだわっています。ゆるやかな曲線による凹凸を要所要所に取り入れているのですが、リビングに階段を設置することでその滑らかなデザインがいっそう強調されていて、来客時にも喜ばれます。

吹き抜けとの相性がいい

吹き抜けにつながるリビング階段は、リビングの開放感がさらに増すので相性が抜群です。

暗くなりがちな階段も、吹き抜けの明るさを取り込み日中は照明を必要としない事からも、機能面で言ってもベストマッチと言えそうです。

吹き抜けと相性がいい

予算の都合上あまり大きな家にすることが出来なかったのですが、リビングに吹き抜けを設けることでかなり非常に開放的になり、結果として実際の広さ以上の広がりを感じられるリビングにすることが出来ました。

吹き抜けのおかげでリビングへの暖房の効果で自然と温かい空気が2階へと上って行き、ほんのりと快適な室温が得られます。2階から吹き抜けに向けて洗濯物を干す裏技も使えて便利です。

リビング階段のメリットとデメリット相対表

リビング階段のメリットとデメリット
メリット
  • 家族とのコミュニケーションが増える
  • 家族の帰宅・外出が把握しやすい
  • リビングに解放感が出る
  • 階段下を活用できる
  • 廊下が不要になる
  • リビングがおしゃれになる
  • 吹き抜けと相性がいい
デメリット
  • 冷暖房の効きが悪い
  • 2階に音やニオイが伝わる
  • 2階から冷気が伝わってくる
  • 子供の友達が来ると落ち着かない
  • 小さな子供が2階に行きたがり困る
  • 階段上り口の位置で失敗
  • 階段からホコリが落ちてくる

注文住宅の間取りを考えるうえでよく起こりがちなのが、メリットの裏返しがデメリットにつながること。

デメリットを超えた先にメリットがあるということです。

次の相対関係を確認しつつ、デメリットを許容できるかどうか間取り作成の参考にしてください。

リビング階段のメリット相対リビング階段のデメリット
家族の帰宅・外出を把握しやすいプライバシーの干渉を受けやすい
家族とコミュニケーションが増える必ず顔を合わさなけれなならない
リビングのアクセントになっておしゃれデザインによっては危険な階段もある
リビング空間が広がり開放感がある冷暖房の効きが悪くなる
吹き抜けとの相性がいい2階に音やニオイが伝わりやすい
階段下を収納にできる使いにくい収納になることも

良いとこ取りが難しい間取り作り。

「こっちを立てればあっちが立たず」は日常茶飯事ですよね。

時には妥協も交えつつ、デメリットを超えるメリットを見つけることが重要です。

タップできる目次