スキップフロアはやめたほうがいい?よくある失敗とメリット・デメリット

スキップフロアのある家に憧れるけど、後悔した人も多いって聞くよね。
デメリットを上回るメリットがあるのかどうか、よくある失敗例をもとにじっくり検討したい。

中二階や中三階といったように、中間層にフロアを設ける「スキップフロア」

家族間のコミュニケーションもとりやすいことから、小さいお子さんがいる家に人気の間取りです。ただし、スキップフロアを導入する前に知っておきたい注意点もいくつかあります。

このページではスキップフロアのメリットとデメリットをまとめています。

スキップフロアを設置するメリットとデメリット
メリット
  • 空間を有効活用できる
  • 開放的な空間になる
  • 収納を増やせる
  • 家族とのつながりを感じられる
  • おしゃれな空間になる
デメリット
  • バリアフリーではなくなる
  • 冷暖房効率が悪い
  • 音やニオイが広がりやすい
  • 建築費がかさむ
タップできる目次

スキップフロアのデメリット5つ

  1. バリアフリーでなくなる
  2. 冷暖房効率が悪い
  3. 音やニオイが広がりやすい
  4. 掃除が大変
  5. 建築費がかさむ

バリアフリーではなくなる

スキップフロアを設けると、バリアフリーではなくなるというデメリットが生まれます。

家の中に段差をつくるスキップフロアは、若いうちはなんとも思わなくても、年を重ねるごとに苦痛に感じる可能性があります。

階段部分すべてに手すりを付けられるか、将来的にホームエレベーターの導入が可能かどうかなど、高齢になったときの生活まで考えるてみる必要がありそうですね。

冷暖房効率が悪い

スキップフロアを設けると、エアコンなどの空調の効きが悪くなることがあります。

仕切りや壁がなく開放的なところがスキップフロアのメリットですが、開放的であるがゆえに冷暖房の効率が悪くなってしまいます。

冷暖房効率が悪いと電気代も高くなるため、毎月かかってくるコストも気になるところですね。

音やニオイが広がりやすい

スキップフロアを設けると、音やニオイが広がりやすくなります

間仕切りや壁がなく大きな吹き抜け構造になっているスキップフロアでは、足音や話し声、調理中のニオイなど伝わりやすくなります。

子どもが小さいうちはコミュニケーションがとりやすいと感じても、思春期を迎えるころにはプライバシーを確保したいと生活しにくく感じるかもしれませんね。

掃除が大変

スキップフロアを設けると、掃除が大変と感じることがあります。

段差を階段などで作り出すスキップフロアは、「掃除機を持って階段の上り下りは大変」「ロボット掃除機が使えない」など、段差があるからこその不便さがが生まれます。

段差自体にも埃が溜まりやすく、目につくのでこまめな手入れが必要です。忙しい中でスキップフロアの掃除まではなかなか手が回らなそうです。

建築費がかさむ

スキップフロアを設けると、建築費が高くつくことがあります

スキップフロアは仕切りや壁が少ない分耐震性が落ちますが、耐震性を補うための費用が追加でかかってくるため、どうしても建築費が高くなりがちです。

一般的な住宅と異なり設計の難易度も高いので、施工してくれる業者も限られてしまうといったことも。

図面だけでは完成形がイメージしづらいので、施工業者との打ち合わせも難しそうですね。

スキップフロアのメリット5つ

  1. 空間を有効活用できる
  2. 開放的な空間になる
  3. 収納を増やせる
  4. 家族とのつながりを感じられる
  5. おしゃれな空間になる

空間を有効活用できる

スキップフロアを設けると、限られた空間を有効活用できます

狭い・段差がある・傾斜があるなど、土地の問題で間取りが限られてしまう場合でも、縦方向に高さを調整して空間を作り出すスキップフロアであればある程度の広さを確保できます。

無駄なく空間を利用できるので、スキップフロアを趣味の部屋にするのも楽しそうですね。

開放的な空間になる

スキップフロアを設けると、開放的な空間をつくりだすことができます

スキップフロアには、仕切りや壁を極力使わずに空間を緩やかにつなげていくという特徴があります。

緩やかに縦に伸びる分、天井も高く視界が抜けるため開放的で明るい印象の家になります。

風や自然光を隅々まで通しやすいので、家で過ごす時間が居心地の良いものになりますね。

収納を増やせる

スキップフロアを設けると、収納スペースを増やすことができます

スキップフロアは縦方向に段差をつくるので、高くした分だけ床下や階段下を収納スペースに活用できるからです。今後の生活で物が増えても、部屋を圧迫することがないので安心です。

デッドスペースになりがちな空間も、収納スペースに生かせるのは嬉しいですよね。

家族とのつながりを感じられる

スキップフロアを設けると、家族とのつながりが感じられる空間を演出できます

スキップフロアは壁や仕切りをあまり使用しない分、部屋として使っていても家族の目や声が届きやすく、コミュニケーションがとりやすくなります。

離れた場所からでも子どもの様子がすぐにわかるのは、親にとっては安心感がありますね。

おしゃれな空間になる

スキップフロアを設けると、家全体がおしゃれな雰囲気に仕上がります

一つの空間に高さの違うフロアをつくることで、他ではなかなか見られない個性が感じられる家になります。

初めて家を訪れるお客さんの視界に飛び込んでくるスキップフロアは存在感バツグン。『お洒落な家』として認定されること間違いなしですね。

スキップフロアはやめたほうがいい?メリットとデメリットを再確認

スキップフロアを設置するメリットとデメリット
メリット
  • 空間を有効活用できる
  • 開放的な空間になる
  • 収納を増やせる
  • 家族とのつながりを感じられる
  • おしゃれな空間になる
デメリット
  • バリアフリーではなくなる
  • 冷暖房効率が悪い
  • 音やニオイが広がりやすい
  • 建築費がかさむ

スキップフロアを設ける最大のメリットは、「空間を有効活用できる」ことです。

高さを調節することで家の中の限られた空間を広く使えるようになりますし、一見するとデッドスペースになりがちな床下や階段下も収納スペースに生かすことができます。

それぞれのメリットとデメリットを見比べて、何を優先するのか?家族で話し合っているとよいかもしれませんね。

新築のリビングでよくある後悔はこちらの記事でまとめています。

リビング間取りのお悩みポイントをいくつも掲載していますのでご覧ください。

新築の階段でよくある後悔はこちらの記事でまとめています。

リビング間取りのお悩みポイントをいくつも掲載していますのでご覧ください。

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