タンクレストイレにしたいけど「やめたほうがいい」と聞いたことがあるかたへ。
前もってそのデメリットを知っておけば、迷うこと無くタンクレストイレを選択することができますよ。
わが家は10年前に家を建てましたが、タンクトイレにして後悔した派。
タンク付きトイレのデメリットと掛け合わせながら、タンクレストイレのメリットを再認識してみましょう。
- 節水の効果が高い
- 連続で水を流せる
- デザイン性が高くてオシャレ
- タンクが無いので省スペース
- タンクが無いので手入れがラク
- 種類や選べる機能が充実
- 停電時に水が流れない
- 価格が高い
- 水圧の心配がある
- 故障で丸ごと交換の可能性
- 手洗いスペースの心配
- ウォッシュレットが付いている
- 便器が詰まりやすい
タンクレストイレはやめたほうがいいとされる理由7つ
タンクレストイレはやめたほうがいいんじゃない?といわれる理由は次の7つです。
タンク付きトイレにあって、タンクレストイレにない点がデメリットになりやすいようですね。
タンク付きトイレと比較しながら「やめたほうがいい理由」は次の7つです。
タンクレストイレは停電の時に水が流れなくて困る
タンクの中に水をためて一気に流すタンク式と比べ、タンクレスは「電磁弁」というフタが開いてその水圧で流す仕組みです。
この「電磁弁」は電気で動く仕組みなので、停電時はフタがされたままになってしまうのです。
近年のタンクレストイレには水を流せるレバーが本体の側面についていて、停電時など電気が供給されない時にでも流せるようになっているので安心です。
なかには乾電池で動かすこともできる機種もあるので「停電時にトイレが使えなくなる!」と慌てる必要も無さそうですね。
タンクレストイレは価格が高い傾向にある
タンクレストイレにも様々なグレードが用意されていますが、特別な機能を求めなければ20万円を切る程の価格です。
それに対しタンク付きトイレは5万円ほど安く設置できるメリットがあります。
この5万円の差を高いと感じるか、安いと感じるか。
タンクレストイレのデメリットを踏まえたうえで、タンクレストイレのメリットが上回るようであればそこまで気になる事でもなさそうですね。
タンクレストイレは水圧の心配がある
タンクレストイレは水道の水圧を利用して流す仕組みなので、水圧が低いとタンクレストイレにすることが出来なかったり、流れが悪いトイレになってしまいます。
築年数の古い家や、高い位置での使用は水圧の心配があります。
戸建ての場合、1階はタンクレストイレにして、2階をタンク付きトイレにする家庭も多いです。
2階もタンクレストイレにしたいけど水圧に問題がある場合は、ブースターという水圧不足を補う加圧装置を使うこともあります。
タンクレストイレは故障でまるごと交換が必要なことも
タンク付きトイレの場合、タンクと便器の部分が別れているためどちらかが壊れたときは部分交換が可能です。
それに比べてタンクレスは一体型のため、壊れた時には丸ごと交換する必要があります。
タンクレストイレは手洗いスペースの心配がある
タンク付きトイレは上部に手洗い器が付いているものがほとんどですが、タンクレストイレは手洗い部分がないので手洗い器を設置しなくてはなりません。
そうなるとトイレ内の空間が広くなってしまい、場所を取ってしまうのが難点です。
トイレと洗面所を近くに設置する方法もありますが、来客者は戸惑いそうですね。
タンクレストイレはほぼウォッシュレットが付いている
タンクレストイレの機能には、ほぼウォッシュレットが付いています。
このウォッシュレットが必須と考えるのなら良いのですが、不要と考える人にとっては邪魔な存在になります。
便座の横に操作パネルがあるものだと、場所も取りますし掃除が大変になります。
タンクレストイレは便器が詰まりやすい
タンクレストイレはタンク付きトイレに比べて詰まりやすいです。
なぜならばタンクレストイレは、水道の水圧に頼って流す仕組みだからです。
水圧が低いと流れが悪いので、十分な水圧がないと詰まりやすくなるのです。
それでも魅力に感じるタンクレストイレのメリット6つ
タンクレストイレを使ったことのない人にとっては不安が残りますが、もちろんメリットもたくさんあります。
タンクレストイレのメリットとされるのは次の6つです。
タンクレストイレのメリットを改めて確認し、デメリットを許容できるかどうかをご確認ください。
タンクレストイレは節水の効果が高い
タンク付きのトイレは1回流すごとに13リットルほどの水が必要だと言われています。
一方タンクレストイレは1回で4リットルほどで済むと考えると、約3分の1の水量で流すことが可能なんです。
厚生労働省による水道の基本統計によると、生活用水の使われ方の1位が風呂、2位がトイレ、続く3位が炊事となっております。
トイレが2位にランクインすることを考えると、タンクレストイレにすることで節約効果が期待できそうですよね。
参考サイト:厚生労働省:水道の基本統計 東京都水道局:くらしと水道
タンクレストイレは連続使用できる
タンク付きトイレはタンクに貯めた水で流す仕組みですが、タンクレストイレは水道水の水圧で流すことができるので、何度も繰り返し水を流すことができます。
1度では流しきれなかったり、こまめに流したいときはタンクレストイレの方が使い勝手がよさそうです。
タンクレストイレはデザイン性が高くオシャレ
タンク付きはどうしても見た目がごつくなりがちですが、タンクレストイレはタンクが無い分スッキリとしたフォルムでスタイリッシュに見えるメリットがあります。
使われる便座の蓋の種類も豊富で、カラーのバリエーションも多く、メーカー側もタンクレストイレのデザインに力を入れている様子が分かります。
タンクが無いので省スペース
タンク付きの場合は便器の後ろにタンクがつくので奥行きが必要になりますし、もちろん高さが出るので圧迫感があります。
ただでさえ狭い空間のトイレですから、少しでも広く感じさせるタンクレストイレは空間を広く感じさせてくれます。
種類 | 高さ | 幅 | 奥行 |
---|---|---|---|
タンク付きトイレ | 100㎝程度 | 45㎝程度 | 80㎝程度 |
タンクレストイレ | 55㎝程度 | 40㎝程度 | 70㎝程度 |
こうして比較をしてみても、明らかにタンクレスの方がコンパクトでトイレをすっきりと使えるのが分かります。
タンクが無いので手入れがラク
トイレ掃除が大好きという方はそう多くはないと思います。
タンク付きの場合はタンクの裏に手が届きにくいうえに、タンクがあるので拭き上げる面積が広くなり掃除が大変になります。
タンクのせいで掃除がしづらく、尿の飛び散りを見逃してしまうと後に臭いが染みついて取れなくなってしまうことも予想できます。
タンクレストイレは種類や選べる機能が充実
最近のCMではしきりにタンクレスを紹介していることからも、今の主流はタンクレスであることは言うまでもありません。
メーカーどうしががこぞってデザイン性を高め、機能性を充実させているのは間違いなくタンクレストイレでしょう。
タンク付きトイレと価格が同じならば迷わずタンクレスを選ぶ!という方も多いはず。
せっかくの新築ですからデザイン性が高く、スタイリッシュなタンクレスを選択したくなる気持ちもわかります。
タンクレストイレはやめたほうが良いかはデメリットを容認できるかどうか
- 節水の効果が高い
- 連続で水を流せる
- デザイン性が高くてオシャレ
- タンクが無いので省スペース
- タンクが無いので手入れがラク
- 種類や選べる機能が充実
- 停電時に水が流れない
- 価格が高い
- 水圧の心配がある
- 故障で丸ごと交換の可能性
- 手洗いスペースの心配
- ウォッシュレットが付いている
- 便器が詰まりやすい
電気を使う事、水圧が低いこと、スペースを取る事が主なデメリット要素になりそうです。
お金で問題を解決できることなので、予算と相談して決めると良いですね。
万が一のデメリット要素が多いので、普段使いでメリットを感じられるデザインやスマートさに重点を置きたくなりますね。
タンクレストイレにしたいけど、使ったことがないので不安という方は、デメリットを容認できそうかどうか検討してみましょう。