注文住宅で新築の家を建てるとき、絶対に失敗したくないことのひとつに「間取り」があります。
せっかくの注文住宅だからこそ、住みやすくて納得のいく間取りにしたいですよね?
ですが
100%希望通りの間取りを作るのは難易度が高い
と思ってください。
ですが先輩方の失敗談を参考にすることで、合格点の間取りを完成させることができそうですよ。
そういう私も10年前に注文住宅で家を建てました。
ここでは我が家の後悔談を中心に、先輩たちの失敗パターンを紹介します。
間取りの失敗パータン7つ
先輩たちが過去に繰り広げてきた、間取りの失敗パターンのカテゴリはこの7つ。
- 広さで失敗
- 収納で失敗
- 配線で失敗
- 明るさで失敗
- 音やニオイの伝わりで失敗
- 動線で失敗
- 視線で失敗
我が家もこれら7つ全て失敗をしました。
住んでみなければ、わからないことが多すぎたんですよね。
せっかく大金はたいて買った家なのに、しばらくは我が家に愛着が湧かず、やり直したい気持ちでいっぱいでした。
マイホームブルーになる原因の多くは間取りの失敗だったりするんです。
そうならないために!
過去の先輩たちの間取りの失敗パターンから学んで、合格点に近づける努力をしてみませんか?
間取りの失敗パターン①「広さ」
そりゃあ部屋はどこまでも広いほうが良いけれど、土地は限られているし予算も限られている。
その中で必要な部屋数を割り出して間取りを決めていくわけですが
「広すぎた」
「狭すぎた」
なんて失敗が必ず出てくるんです。
なかでもよくあるパターンがこんな感じ。
- キッチンですれ違えなくて狭い
- リビングが広すぎてエアコンの効きが悪い
- 子供が成長するとリビングが狭く感じる
- 大は小を兼ねると思った収納が大きすぎた
などなど。
そして我が家の「広さ」に関する失敗談はこの2つ。
- 主寝室が広すぎた
- 洗面所が狭すぎた
実例に基づいて、現場から詳しく説明いたします。
我が家の間取りの失敗「主寝室が広すぎた」
我が家の主寝室は8畳です。
「8畳?別にそんなに広くないじゃん」
という声が聞こえてきそうですが、我が家にとっては広すぎたというお話なんです。
トータルで床面積は34畳くらいの家なんですが、そこに占める割合と考えると主寝室の8畳は広すぎました。
広い分には良いんだけれども、主寝室を広くするぐらいならもっと収納を増やすべきだったという結果に。
実際に収納が足りてません。
寝るだけにしか使わない主寝室。
朝起きたら寝るまでその部屋に行くことはほぼ無し。
主寝室に書斎なんかがある家は別でしょうが、特に寝るだけに使用する我が家にとっての主寝室に、8畳を割く必要は無かったのです。
以前行ったセカンドオピニオンでも指摘を受けました。
我が家の間取りの失敗「洗面所が狭すぎた」
洗面所って、ただ顔を洗ったり身支度を整えるだけの場所でしょ?
って思っていたんです。
確かにその通りなんですがね。
やっぱりキッチンと同様で、いろいろと作業をする場所は収納を充実させて、空間を広くしておくべきだったとすぐに気づきました…。
我が家では狭いながらもランドリールームのような使い方をしていますし、脱衣所としても使っています。
ですが、なるべくリビングをしたいと思って洗面所を小さくまとめてしまった結果、その後に生活しづらくなりました。
例えばこちら。
ここ、なんだと思います?洗濯機の上なんですがね。
我が家の場合、1階で洗濯をして2階にある物干しスペースに洗濯物を干すという動線なのですが、1階にも収納したい洗濯物があるんです。
例えばタオルや下着類。
こんな風にリュックドレッサーにしまいたいものは、やっぱりここで干してしまいたい。
そういうわけで、無理やり洗濯機の上に物干しスペースを設置することになりました。
そしてあともう一点。
脱衣所がない不便さ。
子供が小さいときはそんなこと気にしたことがなかったんですが、娘が思春期を迎えるようになると、洗面所の人の出入りが気になるようになってきました。
「洗面所にゆとりが欲しかった…。」
脱衣所がない不便さについてはこっちに書いてます。
間取りの失敗パターン②「収納」
最近の注文住宅の場合、必要な場所に必要な分だけ造り付けの収納があるパターンが多いと思です。
間取り決めの時は「これで良し!」と思ったはずなのに、住んでみてから後悔してしまうパターンが多いようですね。
なかでもよくあるのがこんな感じ。
- 収納の奥行きがありすぎて使いづらい
- クローゼットの中が暗い
- 天井まである収納が使いづらい
- 収納場所がそもそも足りない
などなど。
我が家の場合も収納に関する後悔はたくさんあるのですが、特に困っているのは次の2つです。
- 布団や季節ものの大きなものを入れられる場所がない
- 外には置けない外用の道具を置く場所がない
我が家の間取りの失敗「大きな収納がない」
この段ボール、なんだかわかりますか?
実はこれ、ひな人形なんですよね。
我が家には納戸と言われるような大きな収納はありません。
しかも布団が入るような大きめの収納を作らなかったため、こうした季節物の大きな物を収納しておくスペースがないんです。
クリスマスツリーも片づける場所に困ってベッドの下に潜り込ませていますし、お客さん用の布団も圧縮をかけて収納する始末。
これが先ほどの主寝室の広さの後悔のところでも書きましたが、大きな収納を設置するべきだった後悔です。
我が家の間取りの失敗「外道具の収納場所が狭い」
外で使う道具の場合、収納場所はおのずと玄関まわりになると思います。
我が家の場合はココです。
1畳ほどの収納スペースがあるのですが、階段下なこともあり、半畳は斜めった構造になっています。
ここに置きたいものはこんな感じ。
- 冬場のスキーグッズ
- キャンプ用品の一部
- 予備のコート類
- 買い物にもっていくマイカゴ
収容物は家庭によってさまざまだと思いますが、家の中に持ち込みたくないけれど、外出するときにすぐに取り出したいもの。
これらを収納するには、我が家のこのサイズでは不十分でした。
子供の成長に伴って、どんどんサイズが大きくなるものばかり。
プライベート玄関を設ける方も多いようですが、収納物で溢れかえることも多いようですので、しっかりと収納したいものを見極めてから収納スペースを確保することをお勧めします。
間取りの失敗パターン③「配線」
注文住宅は自由度が高くなる分、うっかりミスが起きてしまうのが配線です。
欲しいところにコンセントが無かったり、使うと思って用意したコンセントが使われなかったりすることも。
うっかりミスしがちなパターンはこんな感じ。
- 欲しい場所にコンセントがない
- そもそも口数が足りない
- コンセントの高さがおかしい
- コンセントの場所・配置のミス
ここも我が家の失敗を例に、具体的に紹介したいと思います。
我が家の間取りの失敗「家具に隠れてしまうコンセント」
我が家では、一番抜き差しして使う場所がリビングのソファまわりにあるコンセント。
リビングではスマホの充電をはじめ、ゲーム機、パソコンなど充電を伴う機器を多く使用しています。
特にソファに座りながら行うことが多いので、いつもタコ足配線の状態なんですよ。
コンセントの位置がちょうどソファーに丸かぶり。
直接コンセントが使えないため、延長コードを引っ張って使用している状態です。
見た目にもやっぱりカッコ悪い。
最初は「コンセントが見えるとカッコ悪いのでは?」と思って家具の陰に隠したつもりだったのですが、結局こんな状態です。
それならばいっそのこと使いやすい位置に、コンセントを持ってくるべきだったと後悔しました。
そしてこちらは子供部屋。
ここも同じく、コンセントがベッドに隠れてしまった失敗談。
子供はいつもベッドの上に生息してるので、スマホやゲーム機の充電に使うのがこのコンセントなんです。
ベッドをずらして使っていますが、ただでさえ狭い子供部屋がより狭くなっている状態。
子供部屋のコンセントに関しては、こちらで詳しく書きました。
コンセントの位置や数、高さのポイントは、人が長く座る場所で何を使うかよく考えておくといいですよ。
間取りの失敗パターン④「明るさ」
部屋の明るさに関する間取りの後悔談も多いようですね。
夜間に使う照明のもそうですが、どうやら窓の大きさや設置場所による失敗も多いみたいです。
明るさに関する失敗例がこんな感じ
- 北向き玄関が暗い
- 西日が眩しい
- 窓からの光でテレビが見えづらい
- 照明の位置に失敗
我が家の場合、暗すぎる不便はほとんど感じません
なぜなら窓を付けすぎたから。
リビングには、たくさん窓があるので四方八方から光が入ります。
せっかくのマイホーム。
アパートに住んでいた時とは違って好きなだけ窓が付けれるわ!
と思ったのが失敗の原因です。
↑これは我が家が照度のシミュレーションをした時の画像
おかげで部屋の中はとっても明るくなったのですが、これはイコール窓の面積が増えるという事でした。
窓を付けすぎる弊害はこんな感じ
- 冷気で部屋が寒くなりやすい
- 日当たりが良すぎて夏は部屋が暑い
- 壁の面積が少なくて家具が置きづらい
そして窓がたくさんあるということは、外の様子もよくわかる。
人が家の前を通る様子もよくわかるので、家の中にいても落ち着きません。
さらには燐家との家の窓と重なりが気になって、主寝室はいつもカーテンを閉めっぱなしの状態。
窓の失敗についてはこちらでまとめています。
間取りの失敗パターン⑤「音や匂いの伝わり」
同じ屋根の下だから仕方がないと諦めがちな「後悔ポイント」。
とは言え気になり続ける後悔談のうちの一つが「音・においの伝わり」です。
とくに失敗するポイントがこちら。
- トイレの音がリビングに聞こえる
- キッチンの音でテレビが聞こえない
- 吹き抜けで2階に音が響く
- 隣の部屋の音が伝わる
我が家の場合「トイレ」と「キッチン」の音が当てはまります。
トイレに関しては、リビングに近いことが原因なのですが、子供が小さなときに注文住宅を建てたため、なるべくリビングに近いところに設置しようとしたトイレ。
しかしこれが運の尽きでした。
今では子供も大きくなり、みんなのトイレを流す音が丸聞こえ。
流すときはリビングまで聞こえますから、特に来客の時にはものすごく嫌ですね。
こちらで詳しく書いてます。
これはリビングをなるべく広くしようとしたために、廊下部分を削ったことも後悔ポイントでした。
まぁ、オープンに限らずですがリビングとキッチンが近いと茶碗を洗う音や、揚げ物のにおいがくつろぐリビングにまで届いてしまうんですよね…。
間取りの失敗パターン⑥「動線」
家事を効率よくさせるための「家事動線」を重視される方も多いことでしょう。
回遊性が良くなれば、よりスムーズに家事をこなせるのは言うまでも有りません。
間取りに求められる家事動線はこんな感じ
- 洗濯動線⇒干すまでの距離の近さ
- 料理動線⇒料理から片付けまでの工程
- 掃除動線⇒部屋から区切られすぎていない
- 買い物動線⇒買ったものをしまうまで
そんな中、動線が良いとされる代表として「水回りの回遊性」が揚げられますが、これに関しては特別に大きな家でもない限り不要だと感じました。
これはあくまでも我が家の例ですが、キッチン仕事をしながら忙しく洗濯周りの家事をこなす、なんていう忙しさに見舞われた経験がないからです。
ですから我が家の場合、このような回遊性の導線については失敗したと感じたことがありません。
あとは洗濯物に関してですが、特別広い家でもないか限り、物干しスペースとクローゼットを隣接させたりというのはなかなか難しいです。
ですからどこかで割り切らなければならないポイントも出てきそうです。
間取りの失敗パターン⑦「視線」
これは先ほど「明るさの失敗」のところでもお話しましたが、視線の失敗は窓の配置ミスが大多数。
明るい部屋にしたからとあちこち窓を付けてしまっては、大きく後悔する原因になってしまします。
そんな視線に関する後悔談はこちら。
- 浴室が通りに面していた
- お隣の目線が気になる
- 玄関から寝室が丸見えに
- リビングからトイレが見える
などなど。
我が家の場合は、窓を付けすぎたために外からの視線が気になってしまいました。
リビングでくつろいでいても、家の前を走る車の往来や道行く人の行き来が見えて視界に入ってしまうのです。
時には便利なこともありますが、人の動きが目に入ってしまうのは、家の中にいても落ち着きません。
また、窓を付けすぎてしまうと燐家と窓が重なる原因になりがち。
すでに燐家が建っているのなら、窓が重ならずに明かりが取れるような工夫が必要です。
窓の失敗談はこちらから。
間取りの失敗を確実に減らせる方法はある
我が家の間取り診断結果です。
びっしりと赤字で書かれているのが、今後後悔するであろう我が家のポイントということです。
間取りを作るときってだいたいが施主夫婦と建築士、時には営業さんと一緒に作業を進めると思います。
間取りが上手くまとまらない…
となると一同沈黙…。
施主側は「建築士さん、良い案だしてよ!」
ってなるし
建築士は「妥協してよ…」
ってなる。
そして営業さんは「早く新規顧客を獲得に行きたいな~」
と考えていたりしますから…。
打ち合わせを繰り返すたびに施工の期限が迫ってきて、施主側は周りから無言の圧力がかかってしまい
これしかないか…
と妥協してしまうパターンに陥ります。
そんな時、他の建築士に相談できたら!?
と思ったことはありませんか?
我が家も実際に依頼しましたが、間取りのセカンドオピニオンに頼めば後悔が確実に減ります。
だってこんなに我が家の間取りの失敗ポイントを見抜いたんだもの。
ココナラなら数千円で一級建築士に依頼出来て早いし確実。
やらない理由ないでしょ。
\未完成の家でも日当たりを知る方法/