新築で注文住宅を計画するときに、メインでこだわりたいエリアの一つにキッチンがありますよね。
毎日使うキッチンですから、使っているうちに失敗や後悔ポイントを発見しやすい場所でもあるんです。
注文住宅を建ててから早12年。
後悔ポイントばかりで最近は開き直ってますが、先人たちが残した失敗談をもっと研究しておけば良かった!といつも後悔しています。
そこで今回は、よくある「キッチンの失敗・後悔」ついてまとめました。
後悔ポイントが出やすいキッチンの箇所は次の13ヶ所です。
- キッチンの間取りと広さ・方角・通路幅
- キッチンのスタイル・型
- キッチン周りの導線
- システムキッチンの幅・広さ・高さ
- キッチン収納
- キッチンとワークトップの色と表面素材
- 火回り
- 水回り
- キッチンの床
- キッチン設備
- 照明
- 日中の明るさ
- スイッチ・コンセント
さらに当ブログでは新築で注文住宅で家を建てた施主100人に「キッチンの失敗・後悔談」のアンケートを実施。
みんなの後悔談がリアルでためになる!
100人アンケート結果や、口コミによるリアルな失敗・後悔ポイントを一緒にお届けしますので、これから新築で注文住宅を建てる人や間取りを計画する人はチェックしてくださいね。
キッチンの間取りと広さ・方角・通路幅
キッチンをどこに配置すれば良い?
キッチンを中心とした家づくりを始めたり、キッチンから家族の様子がわかるようにしたい!と考える家庭では、キッチンを中心に間取りづくりを始めることと思います。
キッチンで作業をしながら窓の外の景色を楽しみたい。テレビを見ながら料理がしたい等。
キッチンの方角によっても、その後のライフスタイルが大きく変わってきます。
また、キッチンの通路幅についても複数人で料理をする場合などは、キッチン幅に注意する必要がありそうです。
間取りの位置
限られた空間の中で、キッチンをどこに配置すればよいのか。
日当たりのよい南側にリビングを設ける家庭が多いので、必然的にそれ以外になるのが多いのかな?と思いきや、そうでもない人もいるみたい。
こちらが「キッチンを配置したエリア」についての質問です。
やっぱり北側の家が多いね!
キッチンの間取りを優先する場合、キッチンの位置とリビングの位置を決めてから、その他の肉付けをしていく場合が多いみたい。
間取りの配置・位置について先輩施主からこんな声もありました。
階段を上がってすぐがキッチンなので、お客様が来たときにキッチンの裏側・内側のごちゃごちゃが見えてしまうのが気になる。階段や入口から見たときにキッチンの裏側・内側が見えないように、何かしらの工夫をすれば良かった。
この気持ち、よくわかります…。
実は私も同じ後悔ポイントを抱えていますので。
こちらの記事で書いています。
キッチンの位置としては間取り状、そこしかなかったのですが、対面式なのにテレビが見えないことが気になってます。 また、小型モニターを置いても安心なカウンターを取り付けたらテレビ問題は解決できたかなと思います。
料理をしている間、テレビを見ながら作業をしたいという人も多いですよね。
我が家もテレビが見えない位置にキッチンがあるので、テレビが見えたほうが苦痛に感じる料理の時間が「少しはマシになるのでは?」といつも思っています。
広さ
キッチンはどのくらいの広さがベストなんでしょうか?
広いほど使いやすいのかもしれないけれど、限られた敷地や坪数の中に収めなければならないので、理想と現実が入り混じります。
こちらが「キッチンの広さ」についてのアンケート。
4畳・3畳って家が多いね!
4畳・3畳という回答が半数を占めたものの、8畳以上というお宅まで、幅広い回答が得られました。
キッチンを間取りの中で、どこまで優先させるかによって、キッチンへの広さへのこだわりが変わってきそうですね。
「キッチンの広さは○畳にしよう!」と広さを決めたうえで間取りづくりをすすめる家庭は少ないと思いますが、理想を詰め込むとだんだん大きくなりがちなのかもしれません。
キッチンの広さはとくに問題ないが、多少狭くなったとしても収納スペースを作ればよかったと思った。子どものおもちゃや書類、筆記用具などを入れる場所を作るために、結局収納ケースを置いてしまっています。
せっかくの広いキッチンが狭く感じたり、ごちゃごちゃと散らかっているように見えてしまう…。
今回のアンケートでは、キッチンエリアの広さに不満がある人は少なかったのですが「収納が足りない」「通路幅のミス」など、組んだ間取りに不満を感じる人が多い印象でした。
入れる冷蔵庫のサイズやキッチンボードを決める前にキッチンを決めてしまったので、実際置いてみたら意外と狭かった。置く予定のものはすべてしっかり計って、実際の可動域がどのくらいになるのかを事前に調べれば良かった。
なるほど。可動域ですか。
キッチンに置く冷蔵庫やキッチンボード。
つい後回しにしてしまいがちですが、新築時に一緒に購入予定ならば、サイズをしっかりと確認をした上で広さを確認したほうが良さそうです。
方角
キッチンに立ったとき、どちらの方角を向くのが理想ですか?
対面キッチンにした場合、リビングに向けてキッチンを配置すると思います。皆さんどの方角を向いて作業してるんでしょうか?
北側にキッチンを置いたから南向きとは限らない結果だね。
東・南というお家が多かったものの、バランス良く方角が別れました。
たとえ北側エリアにキッチンを配置したとしても、キッチン事態の向きは様々のようですね。
キッチンから見える庭の景色は大事だと思う。料理の時間、皿洗いの時間に癒されながら気持ちよく家事を行いたいと思うから。
庭には植木を植えてキッチンからの眺めの気持ちよく癒されるものにしたかった。今からでも改善できるならしたいかな。
庭が見える位置ということは、南向きにキッチンをされたということでしょうか?
我が家もガーデニングが趣味なので、丹精込めて育てた草花がきれいに咲いている様子を見ながら料理をできたら、楽しいだろうな~と思います。
通路幅
キッチン手前の通路幅についてのアンケート。
誰がメインで料理をするのか、人の往来が頻繁になりそうな間取りなのかによっても変わってきます。また冷蔵庫の位置によっても通路幅の広さへの不満は違ってきそうですね。
せめて100センチはないとカニ歩きになるよね?
70㎝~90cmという回答が半数を占めました。
キッチンのレイアウトによっても、必要幅が変わってくるのが特徴です。
やはり洗い場からのガスレンジへの通路幅が気になっています。建てた時は十分すれ違えるかなと思いましたが、いざ料理をしたり配膳をしたりしていると結構火の回りで家族が渋滞するので通路幅を広く取れば良かったです。
冷蔵庫を置くに配置したのかな?
うちのキッチンは洗面所にもつながっているので、一人での行き来は便利ですが、冷蔵庫を誰かが開けたり、コンロを使っていれば、他の人は通れなくなりますし、2人同時に余裕で通れる幅もないので狭く感じます。
キッチンで作業をしている人の後ろを通ったり、洗面所など他のエリアに通ずる場所がキッチン通路の場合は、幅を意識して広めにとっておくと良さそうですね。
- 対面で家族の様子がわわる位置か。
- キッチンに立ったときにテレビを見れるか。
- キッチンで人が行き交う通路幅を十分に確保できているか。
キッチンのスタイル・型
どんなキッチンを採用する?
キッチンといっても種類はたくさんあります。
ここで言う「スタイル」とはオープンや独立型などの「形態」です。
「型」とはÍ型・Ⅱ型などのキッチン本体の形です。
システムキッチンを取り扱うメーカーはたくさんありますし、住宅メーカーオリジナルだったり、こだわりをふんだんに詰め込んだ造作キッチンってお宅もありますよね。
キッチンは「家の顔」になることもあるので慎重に選んでいきたいですね。
キッチンの「スタイル」
ここで言う「スタイル」とはオープンや独立型などの「形態」です。
LDKが同じ空間に並ぶとき、見晴らしや奥行き、空間の広さに選ぶ「スタイル」によって影響がでてきます。
セミオープンが一番多い!うちもセミオープンにすればよかったかな…?
キッチンやリビングからの視界を左右する「型」は、大きく次の4つに分けられます。
- オープン型
- セミオープン型
- 壁付けキッチン
- 独立型
オープン・セミオープンが焼く8割を占めました。
広い敷地が必要になる独立キッチンは6%と最も少なく、坪数を最小限で収めることができる壁付も19%とそう多くはない結果に。
中でもオープン型やセミオープンを採用し、キッチンの片側を壁に付けにした、半島型になるペニンシュラキッチンにする方が多くいた印象です。
うちも狭いからペニンシュラになったよ。
上記のグラフのようなキッチンを選択した結果、どのような失敗・後悔ポイントが生まれたのか伺いました。
オープンキッチンにしましたが対面ではないので子どもの様子が全く見ることができず、泣き声など音で今何をしているか判断するしかありません。しかし、坪数が狭いので対面にあえてしない事で広さを取れたのはいいと思いました。
子供が大きくなると気にならないのですが、子供が小さなうちに家を買う人が多いので、家族の様子がわかる点にこだわる施主さんも多いようです。
ベニンシュラ型キッチンでガスコンロ前の油はねカバーが天板から200㎜しかありません。
料理した際にカバーから油が飛び出るので、掃除する範囲が広くなってしまいいます。壁にするかカバーの高さを換気扇の下端まであげればよかったと思います。
なるほど…そしてよくわかります。
オイルガードについては賛否両論のようですが、私も同じような経験をしたのでこちらで記事にしています。
壁付け対面キッチンにしました。壁付けキッチンのメリットはコスト削減だと思う。すべては予算の問題になると思う。
予算が十分に取れるのであれば、水回りが充実することは間違いない。私自身も可能であれば、アイランドキッチンでお洒落にスマートに掃除もしやすい状態で生活を送りたかったー。
ごもっともです!
「全ては予算の問題」という意見。耳が痛いし私もそのとおりだと思います。
それぞれのキッチンスタイルにメリットとデメリットがありますが、すべての問題を解決するキッチンを探すのはなかなか難しそうなので、優先順位をどこに持ってくるかがキッチン選びで重要なポイントだと感じます。
キッチンの「型」
「型」とはÍ型・Ⅱ型などのキッチン本体の形です。
スタイルと同時に考えなければならないのがキッチンの「型」。
坪数や、間取りによって決められてしまう場合が多いようです。
ほとんどの家がI型なんだね!
キッチンの型は、主に次の4つに分けられます。
- I型
- Ⅱ型(セパレート)
- L型
- U型(コ型)
約8割が「I型」という結果になりました。
続く「Ⅱ型やL型」は合わせても2割にとどまりました。
I型はスペースをあまり取らないことや、予算的にコストを抑えられることからも、好まれる傾向にあるようです。
I型で対面型、立ち上がりキッチンカウンターです。シンクは広い方がいいのと蛇口は二つ付いていても良かったかなと思います。旦那さんも新築とともにキッチンに立つ様になったので一つだと取り合いになってしまい、どちらかが待たなければならないことがストレスです。
I型の対面キッチンにしました。対面にカウンターテーブルとイスを置いて、食事をする為にこの形にしたのですが、窓が近すぎてダイニングが狭くなるので、結局カウンターテーブルの設置は断念しました。もう少しダイニングの面積を考えればよかったと思っています。
L型です。食器棚が後ろにあり調理をしながら食器を取ることはできるが、ガスレンジと棚の位置が近いため家族同士がすれ違う事ができない。食器棚とガスレンジの幅をもう少し広く取れば行き来がスムーズになると思いました。
I型、L型、Ⅱ型であることの後悔ポイントを伺ったのですが、「型」による後悔は少ない印象でした。
それよりも仕様や通路幅、設備に関する使いにくさの不満が目立ちます。
- キッチンスタイルのデメリットを把握しておく。
- 大きキッチンほどスペースが必要になるなので優先順位をよく考える。
- 型よりも通路幅や仕様、設備に不満が出る可能性あり。
キッチンまわりの導線
キッチン周りの動線が気になる!
キッチンでは、ある一定の限られたスペースの中で調理しながら動き回る必要があります。
主に「シンク」「コンロ」「冷蔵庫」の行き来が頻繁に行われますよね。
できた料理を移動させるときの「配膳のしやすさ」も考慮しておくといいでしょう。
ワークトライアングル
ワークトライアングルってご存知ですか?
シンクとコンロ、冷蔵庫を結ぶ三角形の距離を足したとき、3.6から6.6mに収まる距離が理想的で、作業がしやすいと言われる範囲のことです。
だいたい2~3歩ほどで移動できるのが理想でしょうね。
ベニンシュラ型のキッチンにしたことで、冷蔵庫へのアクセスを良くするためにリビング寄りに配置してしまった。
僕が取りに行くのは近くていいけど、食材を取るとき妻が遠そうにしているのが気になる。
みんなが使いやすくなるようにもう少し考えればよかった。
このように撰ぶキッチンスタイルによって、ワークトライアングルに影響が出る場合も。
「冷蔵庫だけがなんだか遠くなってしまった…」という話はよく聞くので、このワークトライアングルはキッチン周りの動線を考えるときに意識しておきたいポイントですね。
ダイニングテーブルとの距離
料理をするときの動線と一緒に考えておきたいのは、仕上がった料理を配膳するときのキッチンとダイニングテーブルとの距離。
対面キッチンで、キッチン手前にダイニングテーブルを設置した場合、回り込む必要があるので距離を感じます。
一方で、キッチンとダイニングテーブルを横並びにした場合、配膳はラクに感じるものの幅が足りないと断念する場合も。
キッチンカウンターをそのままダイニングテーブル代わりに使うご家庭も多いようですよ。
カウンターキッチンをキッチン兼ダイニングテーブルとして使っているが、テーブルとして使ってしまうため、どうしても物を置いてしまい、散らかって見えてしまうのでテーブルは別で用意し、キッチンはキッチンとして使うべきだと思った。
- キッチンのワークトライアングルを確認。
- 配膳のしやすさも考えよう。
- 撰ぶキッチンスタイルや、型よって動線が大きく変わる。
システムキッチンの幅・広さ・高さ
キッチンのサイズが気になる!
キッチンの間口(横幅)や奥行き、高さ。みんなどんなキッチンを使っているんでしょうか?
キッチンの大きさは、それそれ許されるスペースが変わってきますが、大きすぎず小さすぎないベストなキッチンを選びたいですよね。
システムキッチンの間口(横幅)
システムキッチンの間口(横幅)どのくらいが使いやすいのでしょうか?
皆さんどのくらいキッチンの間口があるのか、アンケートを取ってみました。
ずいぶんとバラつきがあるね?
ほぼ均等に別れました。しかも260㎝以上が一番多い。
我が家も260cm以上あるにも関わらず、200~の区切りアンケートを取ってしまったのが問題あり。
また、Ⅱ型だとどうしても間口がI型に比べ狭くなってしまうので、あまり参考にならないかもしれませんね…。
ワークトップ(天板)の奥行き
ワークトップはどのくらいの奥行きがあるのでしょうか?
これまたバラつきがあるね。
ワークトップとは、キッチンの作業場にあたる天板のことです。カウンタートップと呼ばれることもあります。
アンケートによる奥行きは、60㎝~70㎝が約4割を占めました。
上の図はI型のキッチンの様子。
キッチンの型によって、奥行きは変わってくるようです。
キッチンの大きさによッテは圧迫感を感じることも。
ちなみに近年流行りのカウンターキッチン。多くのご家庭で採用されている様子。
6割の家に付いてるの??
料理をしながら子供たちが勉強したり、簡単な食事をとるのに便利なカウンターキッチンですが、6割もの施主達ががカウンターキッチンにしていることに驚きです。
ですがその分、実際に付けたあとの後悔談が多めなのも気になりました。
なんとなくでカウンターキッチンにしたが、カウンターにあれこれ物を置いてしまいゴチャついて見えるので、独立式にすればよかった。
食事や子供たちの勉強するスペースとして、カウンターキッチンにしたけど、物置のスペースになってしまった。そのため、水はねが起きて物が濡れてしまいます。
よくあるタイプのカウンター式にしたんですが、マンションや建売の間取りと大差の無い感じになってしまい、せっかく注文住宅なのでもっと個性を出せば良かった。
キッチンは妻の希望でカウンターを付けましたが正直いらなかったです。つけたがってた妻も今となってはなくても良かったと・・・。
カウンター式にしたときに、明確な使い道を考えておくと後悔が少なくなりそうですね。
私の実家の話になりますが、新築から数年後、カウンターが邪魔に感じるようになり、ダイニングテーブルを設置するためにカウンターを撤去しました…。
丸ノコでがっつりカットしてたよね!
ワークトップまでの高さ
ワークトップ(天板)までの高さは皆さんどのくらいにしてるんでしょうか?
キッチンの高さは料理する時にかなり影響があるので、慎重に選びたいですよね。
ワークトップまでの高さは85㎝が約4割、続いて90㎝という結果になりました。
キッチンの高さは使う人の身長や体型によって、使いづらさが大きく変わるようです。
身長が低いため、高さは選べる中で1番低い80cmにしました。
流しやコンロはあまり不便に思いませんが、まな板で物を切る時、特にチカラを入れて切る時や、パンなど力強く捏ねる作業の時に使いづらさを感じます。
1歳の娘がキッチンの天板に手が乗るようになったので、キッチンに入らないよう気にしながら調理していますが、キッチンの高さがもう少し高ければ、子供が2歳頃まではまだ安全だったかな?とも思います。夫は168cmで大柄では無いのですが、流石に80cmは使いにくそうです。我が家は夫もキッチンをよく使うので、私に合わせすぎず一般的な高さでも良かったかな…という感じです。
筆者であるわたし自身は、170㎝と身長が高めなことから、一般的によく使われるキッチンの高さ選びの計算式に当てはめたところ90㎝が理想という結果になりました。
ですが腕が妙に長かったり弾速であることから、ギリギリの段階で85㎝の高さのキッチンにしてよかった!という結果に。
詳しくはこちらの記事で書いています。
- キッチン幅は必要な長さかチェック。
- 身長だけにとらわれない高さであるか。
- カウンターキッチンを採用するときは、使い道をよく考えてから。
キッチン収納
キッチン収納で考えておくべきことは?
どんなキッチンを選ぶのか?と同じくらい大切なのがキッチンの収納です。
キッチンには鍋やボウルなどの大きめの調理器具の他にも、ビューラーや計量スプーンなど細かな調理器具をたくさん収納しなくてはなりません。
他にも大型家電調理器を収納したり、ゴミ箱だって最近は収納して使うのが主流です。
キッチン下収納
キッチン下には主に鍋やフライパン、調理に必要なフライ返しやしゃもじなど、あらゆる調理器具を収納しておくのが一般的です。
昔は観音開きのタイプが主流でしたが、最近ではスライド式の引き出しタイプのシステムキッチンが多くなってきました。
現在使っている調理器具の下調べと、新居で使うであろう調理道具を確認しておいて、必要な収納場所を確保できるか確認すると収納が足りない事態を防げそうです。
一度引き出しの物を全部出してチェックするのもいいよね!
背面収納
カップボードとも言われる背面収納。主に食器棚として使われることも多いですね。
また、家電を収納できるタイプのものも多く、炊飯器や電子レンジなどを収納して使います。
調理した食材を配膳するために、すぐにお皿を取り出せる位置に背面収納があると使い勝手が良くなります。
一昔前は扉がガラスになっていて、中身がよく見えるタイプの食器棚が一般的でしたが、近年では隠す収納がポピュラーになってきています。
生活臭がなるべく出ない、シンプルでフラットなタイプが人気のようです。
建築時に備え付けの食器棚をお願いしたほうがよかったです。キッチンと統一感が出ますし、沢山のお皿を収納できたなと思います。 現在は前の住居から持ってきたものを使ってますが、天板と天井の間の空間が無駄に思えてなりません。
前の住居で使っていたものを、そのまま新居に持ち込むパターン、ありますよね。
我が家も花嫁道具として買ってもらったものが合ったのですが…御免なさいして処分させてもらいました。
キッチンの統一感が保たれて嬉しいのですが、このような苦い思いをする方もいるのも事実…。
お母さんに怒られたよね!
吊り戸棚
頭上に設けられる吊戸棚。高いところだと物の出し入れが大変で、しだいに使われなくなってくることも多いようです。
ですが近年のものは可動式になっていて、手前や下に引き出せるオートダウン式の収納も多く、デッドスペースになりがちな頭上部を有効に使うことができるスグレモノも。
上部棚の1か所は昇降式の棚になっているが、便利なので可能な限り昇降式の棚にした方が良い。
オープンキッチンの場合は採用されることがあまりない吊り戸棚ですが、セミオープンや壁付のキッチンで採用されることがありますね。
また、雑貨好きさんや見せる収納を好むかたは、飾り棚を検討することもあります。
ですが飾り棚はおしゃれで人気なのですが、汚れが気になってつけようか迷う場合も。
こちらの記事では実際に飾り棚を付けた施主達が感じた「デメリット」をまとめました。
パントリー
キッチンで使われる「食品パントリー」。
我が家でも大活躍の食品パントリーですが、主に常温保存できるものを収納する事が多いですね。
乾物や調味料。買い置きした粉類や、我が家ではキッチン用洗剤なんかも収納しています。
パントリーはぜひ奥行きにご注意いただきたい。
我が家は奥行き90㎝あるのですが、奥のものが取りづらい…。
できれば30㎝~45㎝ほどの浅型が使いやすいと思いますよ。
ゴミ箱
ゴミ箱の位置の確認も必要不可欠です。
システムキッチンにする場合、他の収納と同様ゴミ箱だって収納されちゃいます。
生活感を少しでも出さない対策なのかもしれませんね。
キッチンから出るゴミ、普段の生活から出るゴミ両方が、捨てやすい位置に配置できると使いやすそうですよ。
- 必要な場所に必要な文だけある収納がベスト。
- 便利な食品パントリーを要検討。
- 使う家電を事前に洗い出すと失敗が少ない。
キッチンとワークトップの色と表面素材
キッチンの色や表面素材はどんなのがいい?
キッチンの色次第で部屋の雰囲気がガラリと変わってきま。ですからキッチンの色選びはとても重要です。
部屋の中に占める面積が大きくなることからも、あまり主張の強すぎる選択してしまうと圧迫感を感じることもあるようです。
キッチンの色と表面素材
キッチンの色は皆さんどんな色にしたんでしょうか?
新居の参考にしたいですよね。
やっぱりダントツで白!木目調はカントリー風のお家かな?
白が半数、木目調が15%、黒が13%という割合になりました。
4位につけたベージュですが、我が家がその色です。
いづれもベーシックな色であまり冒険する人は少ない印象でした。
昔は化粧シートが主流だったのに…
そしてこちらがキッチン扉の素材。
メラミン化粧板が約3割、木製が2割となりました。15%ある化粧シートはうちもそうなんですが、経年劣化でぼろぼろになってしまいかなり後悔。
最初の見た目や安さだけで決めず、長く使うことを想定して選びましょうと強く言いたい!!
ワークトップの素材
ワークトップもキッチンの色を主張する大事な場所。
白で統一という方もいますし、大理石風の色柄を選ぶと高級感が出ますよね。
人工(人造)大理石が多いね!
キッチンの扉などの表面素材とは別に、キッチンのワークトップ(天板)素材についてのアンケート。
36%の家では人工(人造)大理石を使っていて、29%がステンレスという結果になりました。
それぞれにメリットとデメリットがありますから、自分たちの家にはどのワークトップが合うか吟味する必要がありそうです。
- キッチンの色はそのまま部屋の雰囲気に直結する。
- 色の冒険はしすぎないのが無難。
- ワークトップは素材のメリットとデメリットをよく理解する。
火回り
キッチンの火回りで考えておくことは?
まず、IHにするか?ガスコンロにするか?
多くがこの2択を迫られると思います。
これは今後のキッチン事情を大きく左右するのでよく考えて結論を出したいですよね。
また、調理するそばの壁の材質にも目を向けてください。壁紙が近すぎてうっかり汚れが飛び散って取れない!なんてこともありますよ(我が家です)
IH・ガスコンロ
IHとガスコンロ、どっちが多い?
IHが多いと思いこんでたので意外な結果になりました。
IHがほとんどかと思ってたよ!
ダントツでIHが多いのかな?と思いきや、ガスコンロも43%と、そう大差のない結果となりました。
IHは吹きこぼれのふき取りが簡単ですし、火がないから火事になる心配が少ない。
一方のガスコンロは中華鍋などIHが使えない本格的な調理器具が使えるので、お料理上手には欠かせないのかも。
お互いのメリットとデメリットをよく考えて決めましょう。
私のようにズボラさんはIH一択!!
壁紙・パネル
我が家の場合がそうなのですが、IHコンロ横の部分はキッチンパネルなんですが、そのすぐ横から壁紙が続くので
調理の時の飛び散りがすごい!
これに真っ先に気がついた施主はキッチン近くの壁を全面キッチンパネルにした人もいるようです。
オイルガード
オープンキッチンにする場合、コンロの前に壁がないため、調理時の食材飛び散り防止のために「オイルガード」を設置することがあります。
このオイルガードが果たしてどれだけ役立つのか?
我が家は40㎝程の高さですが防ぎきれない油はねに困っています。
いっそのことつけずにつど設置できるオイルガードを使う人も。
こちらで詳しく書いています。
- IHとガスコンロのメリットとデメリットをよく理解する。
- 汚れやすいキッチン壁の素材には注意しよう。
- オイルガードは必須、でもない。
水回り
キッチンの水回りで考えておくことは?
まずはシンク選びと水栓選びが重要になってきます。
選ぶシンクによって傷つきやすく、水はねしやすかったり、色素沈着しやすく掃除が大変なものまで様々です。
見た目だけに囚われてシンクを選ぶと後悔の原因になりやすいみたい。
また、近年流行りのタッチレス水栓の導入した割合についても触れています。
シンクの素材
シンクはやっぱりステンレスが多いね!
約7割がステンレスシンクという結果になりました。
これは想像通りですよね。
続く人工(人造)大理石にした施主も約2割ほどいました。
シンクの素材もそうですが、シンクの大きさについてこんな意見も。
キッチンには標準タイプのシンクを設置したのですが、狭く感じることが多々あるため、大きめのシンクにした方が使い勝手がよかったと思う。
我が家は食洗機いらない派なのに家族が多いのででとにかく食器が多い!
タッチレス水栓
2割の人が付けてるんだね
タッチレス水栓はオプションであることも多いのですが、約2割の方が導入しているという結果に。
キッチンの蛇口をタッチレスにすればよかったと後悔。 調理しながら手が汚れることがあるので、このままレバーに触りたくなくて肘を使うことがよくあります。
手が汚れたままでレバーに手をかけたくない気持ち、よくわかります。
予算に余裕がある人は取り入れてみるとイイですね。
タッチレス水栓の他にも、水回りのオプションには「ディスポーザー」や「浄水器」などの取り付けも可能ですのでご検討ください。
- シンク素材はデメリットを考慮して選択する。
- タッチレス水栓ほか、生活が便利になるオプションも検討すべし。
キッチン床
キッチン床はどんなのがいい?
リビングやダイニングとの統一感を持たせるため、フローリングを採用する家庭が多いようですが、キッチンは水が跳ねやすく床の傷みが気になりますよね。
フローリングよりもお手入れが簡単なクッションフロアにする方や、デザインを選考させてタイルにする方もいるようです。
圧倒的にフローリング!
約8割のご家庭がフローリングという結果に。
キッチンも床材は、リビングからつながる無垢材を利用している。どうしても水が落ちるリスクのあるキッチン床材部分には、クッションフロアのようなキッチンマットを購入した。
無垢材は特にシミができやすいことからキッチンマットが欠かせないというご家庭も。
そして独立キッチンを設けている場合、そこだけクッションフロアにするご家庭もいらっしゃるようです。
また、キッチンにタイルを設置していることから、床もタイルで統一してデザインを重視されるご家庭も。
汚れ防止のためにキッチンマットを使っている方が多い印象でした。
- 見た目だけでなく、手入れのしやすさも考えるべし。
- インテリアとして部屋の統一感を持たせたい場所でもある。
キッチン追加設備
キッチンのオプション設備は何を入れた?
システムきキッチンに用意されているオプション設備によくあるのが
- 食洗機
- タッチレス水栓
- 浄水器
- ディスポーザー
などなど。
目移りしちゃうような様々なオプションが用意されていますよね。
キッチンに絶対に必要!とまではいかないけども、あると便利なオプション設備。
みんなはどのくらい採用しているのでしょうか?
食洗機
こぞってみんな付けてるわけでもないんだね!
約6割の方が付けたと回答。
キッチンにつけた食洗機をそんなに大きくなくていいと思って浅型にしてしまって思ったよりも入らなかったので後悔している。食器やフライパンも一緒に乾燥させたかったので深型にしとけばよかった。
食器洗い乾燥機は必要ないと思って内蔵型の食器洗い乾燥機はつけなかったのですが後から欲しくなり置型の食洗機を買いましたがキッチンが狭くなりました。
キッチンを付けた人も、付けなかった人も、生活スタイルによっては「食洗機」が後悔ポイントになることも多そうです。
付けなかったと回答した人の中でも目立ったのが、予算的な理由からではなく「必要なし」と判断する方が目立ちました。
これらの他にも機能をグレードアップさせるオプションも勢ぞろいで、お金がいくらあっても足りない状態に注意しましょう。
- 食洗機の必要性は過去の食器洗いのスタイルを参考に。
- 使う頻度を確かめるとなおよし。
照明
キッチンの照明はどんなのを付けてる?
キッチンの照明は調理の手元を照らしてくれる、大切な明かりです。
暗すぎてもいけませんし、やたらに明るくても最近はLDKがつながった間取りが多いことから、キッチンだけ色うきしないような照明のバランスが必要ですよね。
皆さんはどんなライトを使っているのでしょうか?
ペンダントライト、おしゃれだよね!
ペンダントライトが約4割りという結果に。続いてベースライト、シーリングライトと続きました。
ペンダントライトとダウンライトを両方使っている!という回答もありましたよ。
いろんな色の種類。ちょっとイメージ付きづらい。
キッチン照明の色は、皆さんどんな色を採用しているのでしょうか。
主に使われる電球色は次の4つ。
- 温白色(オレンジと白の中間色)
- 電球色(温暖色・オレンジ系)
- 温白色(オレンジと白の中間色)
- 昼光食(寒色系・青白い)
蛍光灯のような青白い光よりも、オレンジががった温暖色が好まれる傾向にあることが分かりました。
- 手元に明かりが届くかをチェック。
- LDKの照明の色むらに注意
日中の明るさ
キッチンの日中の明るさが気になるんだけど?
キッチンは北側など、明るさが足りなくなりがちな位置に配置されることが多いため、朝や日中にキッチンに立ったとき、照明を付けなくても使える明るさをキープできるか気になります。
そこで考えておきたいのが窓の設置。
キッチンの明り取りとして使われるものに、次のような窓があります。
- 腰窓
- カウンターの上
- 勝手口
背面収納がったり壁付けキッチンの場合には、キッチンカウンタ―の上に窓を設置したり、キッチン用の腰窓を設置している家庭が多い様子。
また、勝手口を設けている家も3割近くいることが分かりました。
キッチンの小さな窓がある側は隣の家と近いので、目隠しができるように外にウッドフェンスを設けたが別に開けることほぼ無い。
羽目殺しの曇り窓でもよかった。お金の無駄。換気は換気扇と他の窓を開ければ十分できる。
日当たりに関しては目の前のリビングがとても明るいので、キッチンの方は問題ありませんが、背面の窓が少し大きかったかなと思っています。開け閉めを考えると、窓の前にモノが置けないので、もうワンサイズ小さくすればよかったかもしれません。
勝手口に関しては、我が家でもそれらしき物を用意しましたが、必要なかったという結論に。
詳しくはこちらの記事で書いています。
キッチン近くに窓を付けない判断をした場合、事前に「採光チェック」をしとおくと、部屋の採光を調べることもできますよ。
実際に我が家が調べたときの記事があります。
- 窓は必要かどうか検討する。
- 勝手口を付ける場合、必要性を考える。
- 窓を付けない場合、採光チェックをしてみる。
スイッチ・コンセント
キッチンのスイッチやコンセントで考えておきたいことは?
キッチンで使う家電製品は、炊飯器やトースターなど固定したまま調理家電のほかにも、ハンドミキサーなど手元で使う家電もあります。
家電収納スペースが足りない!はよく聞く話。
新居に移ったら買い揃えたくなる家電製品もあると思うので、事前に考えてからキッチンの計画を立てましょう。
家電用コンセント
冷蔵庫のコンセントはもちろん必須。
他にも炊飯器やトースター電子レンジ、コーヒーメーカーやホームベーカリーなど使いたい家電製品は前もって調査しておきましょう。
我が家もそうですが、家電ラックがギッチギチ!
あまりにもスペースが狭すぎて、スリムさで家電を選ぶ羽目になってしまいました。
ですから前もって必要数を割り出して、その分だけ必要なコンセントを用意できると良いですね。
タコ足配線防止にも役立ちます。
調理家電用コンセント
炊飯器などの大型キッチン家電とは別に、ハンドミキサーやマッシャーなど、調理中に手元で使えるコンセントを用意しておきたいです。
実際我が家には無くてですね、キッチンの裏側についているコンセントを今でも使用していますが使いづらいのなんのって。
最近のシステムキッチンには、キッチン手前にコンセントが設置されているキッチンもあり、使いやすい工夫がされています。
照明スイッチ
キッチンやダイニングのスイッチがキッチン近くに設置されることもあります。
我が家のでは室内の中央に全てまとまっています。
大きな家ならばスイッチが分散されることもありますが、油などで汚れない場所に設置しておくのがおすすめです。
キッチンのスイッチはリビングからでもキッチンからでもつけたり消したりができる作りにした方がよかったです。キッチンの消し忘れの時、いちいち近くまで行かないと消せないのが面倒だなーと感じる様になりました。
給湯リモコン
お風呂とキッチンの給湯を操作する、給湯リモコンがキッチン近くに設置される場合があります。
給湯温度を変更させるためのリモコンです。
我が家の場合、なぜかコンロ近くに設置してしまったため油まみれに…。
給湯器のスイッチパネルが目立ちたくないと考え、あえて少し奥まった位置に設置したが、逆に目につかず消し忘れの原因になってしまった。
一度設置すると変更が難しいスイッチやリモコン・コンセント。設置場所には十分に気を付けましょうね。
- 使うキッチン家電は事前に洗い出しておく
- 手元で使う調理家電用のコンセントを検討。
- リモコンやスイッチの場所はコンロから離すべし。
新築キッチンの失敗・後悔ポイントまとめ
新築のキッチンを検討するときに失敗しがちな13ヶ所と、後悔が起こりがちなエピソードを先輩施主に聞きました。
ここでもう一度、間取りの決定前に確認をしておきたい13カ所をお伝えします。
- キッチンの間取りと広さ・方角・通路幅
- キッチンのスタイル・型
- キッチン周りの導線
- システムキッチンの幅・広さ・高さ
- キッチン収納
- キッチンとワークトップの色と表面素材
- 火回り
- 水回り
- キッチン床
- キッチン追加設備
- 照明
- 日中の明るさ
- スイッチ・コンセント
以上13カ所をチェックして、後悔のない家づくりをしてくださいね。
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