新築で注文住宅を建てたことのある先輩施主100人に、「寝室の窓で失敗ポイントはあるか?」のアンケートを取りました。
「失敗ポイントがある」と回答したのは全体のうち61%
「寝室の窓」の後悔は、窓の後悔の中でも特に多いのが特徴です。
窓の失敗ポイントは主に次の3つ。
- 明るさ
- 窓の大きさ
- 窓の位置
寝室の窓は睡眠をとるための重要な場所であり、家の中でもゆったりと過ごした居場所だからこそ、外部からの刺激が気になるようです。
新築の窓で後悔しやすいエリアを知りたい方は、こちらの「新築の窓で後悔しやすい場所ランキング!よくある失敗ポイント5つ」の記事をご覧ください。
調査期間:2022年8月
調査手法:インターネット調査
調査地域:全国
調査対象:注文住宅を建てたことのある男女
サンプル数:100人
\未完成の家でも日当たりを知る方法/
寝室の窓で失敗・後悔している人は全体のうち61%
寝室の窓について後悔していると回答した人が全体のうち「61%」
窓の位置や大きさで、後悔を感じているようです。
寝室とは主に夫婦の就寝部屋を指しますが、寝る以外は使用しないという家庭もあれば、書斎として使っている場合もあります。
寝室をどのような使い方をするかによっても、後悔ポイントが変化することが分かりました。
次の章からは「寝室の窓で後悔しているポイント8つ」について、もっとくわしく見ていきましょう。
寝室の窓でよくある失敗!後悔ポイント8つ
寝室の窓で後悔しがちなポイントの割合は次の8つ。
それぞれを詳しく見ていきましょう。
寝室の窓の失敗1位「明るさ」
寝室が明るすぎる、暗すぎるといった理由で後悔する方は少なくありません。
なぜなら睡眠の質は、部屋の明るさに大きく左右されるからです。
明るすぎる寝室では眠っている間も光に反応してしまい、ぐっすりと眠ることができません。かといって暗すぎる寝室では、朝の目覚めが悪くなってしまいます。
寝室の明るさで後悔口コミ
シャッター付きの大きめ窓にしたのですが、防犯が気になりシャッターを閉じています。なので大きめの窓にした意味が無く、同室の小さめの窓からしか光が入らないので暗くて後悔しています
布団や収納しているため、湿気でカビるのでは?と思い換気のためにも大き目の窓を三か所設置しました。カーテンをしても明け方はすでに明るく目が覚めてしまい後悔しています。
寝室の窓の失敗2位「暑さ」
寝室が暑すぎる・寒すぎる環境では、朝までぐっすりと眠るのは難しいでしょう。
実は暑さや寒さは窓を通じて入ってくる、というのはご存じですか?
夏にいくらクーラーで部屋を涼しくしても、窓から外の熱気が入りこみやすい環境だと室温は上昇します。冬も同様に、室内で暖められた空気は窓の外へと流れ出てしまいます。
寝室の暑さで後悔口コミ
南側にある窓が開閉できない仕様にしてしてしまったので、風がまったく抜けず寝室に暑さが溜まりやすい。南向きなので夏場はとても暑くなってしまうので後悔している。
窓を広く大きくとってしまったお陰でとても暑い。2階はただでさえ暑いのに、寝室なのに必要以上に明るく掃き出し窓が大きいためベッドを置く位置が限られてしまった。模様替えをしたくても出来ず後悔している。
寝室の窓の失敗3位「高さ・配置」
窓の高さや配置の重要性は、実際に暮らしてみてはじめて気づくことが多いです。
間取りづくりの段階では、たいていが建物の真上から見た平面図で考えますよね。そうすると、どうしても窓の高さや配置まで意識が行かず、つい疎かになってしまうのです。
寝室の窓の高さ・配置で失敗口コミ
窓の配置に失敗し、夏場になると日当たりが良く冬場になると日当たりが悪くなる。夏場は暑く冬場は寒くなってしまい配置が逆だったと後悔しました。明るさにも影響するので、なおさら失敗だと感じました。
道路側に面している窓を高い位置に設置したため、外の様子が気になる時(雨や物音)に、すぐに様子が分からない所が後悔している。外の様子を確認できるように、もう少し低い位置に窓を設置すれば良かった。
寝室の窓の配置、方角については「主寝室の方角はどこがいい?日当たりが良い悪いでどう変わる?」の記事で詳しく体験談が語られています。
外の音がうるさい
聞こえてくる話し声や車の騒音など、外の音がうるさく感じることがあります。
窓は住宅の構造上、最も騒音が入り込みやすい箇所。壁よりも薄いので音が伝わりやすく、窓とサッシに隙間があればそこから外からの音が入ってきてしまうのです。
外の音って一度うるさく感じてしまうと、その音ばかり気になってしまいますよね。
外の音がうるさい後悔口コミ
線路にとても近いので、朝や夜、電車の音が気になるほどの窓の大きさにしてしまったことを後悔しています。大きさ的にはちょうどいいので、もしかしたら寝室の場所が悪いのかもしれません。
寝室は快適な空間でなければなりませんが、隣の家にバスケットリングが設置されてダムダムと音がうるさいです。光は遮光カーテンで対応出来ますが音は後からの対応は大変ですので、今から建てられる方は防音も検討された方が良いと思います。
寝室の窓が隣家と合う
プライベートな空間である寝室は、隣家と窓が合うことは避けたいもの。
窓を開けるたびにおとなりさんと目が合い、部屋の中まで見えてしまう状況では、とてもじゃないですがリラックスして過ごすこともできません。
せっかく寝室に窓を取り付けたのに、ずっとカーテンを閉めたまま……なんてもったいないですよね。
寝室の窓が隣家と合う口コミ
寝室に大きめの窓を設けたのですが、隣家の窓と高さや大きさがほぼ同じのためカーテンを開けることができません。先にきちんと確認してから窓の位置を決めればよかったと後悔しています。
窓を開けた際に、隣のマンションの住人と目が合う事があります。また遮光性の高いカーテンを付けないと、互いの家の中が見えてしまうので、大きな窓を付けるのはリスクが高いと思いました。
道路側に面している
窓が道路側に面していると、落ち着かない部屋になってしまいます。
「外を歩く人と目が合う」、「部屋の中を見られているような気分になる」など、ストレスに感じてしまう方も多いでしょう。
また車通りが多い道路であれば、排気ガスも気になるところ。換気をしたくても窓を開けることすらためらわれます。
寝室の窓が道路に面している口コミ
窓の大きさや高さは理想通りだったのですが霞ガラスではなく透明の窓にしたために道路を通る人から見えてしまいすごく気になります。寝室なのでもちろんスッピンで髪の毛もボサボサの姿で外を歩いている人と目が合うのはなかなか辛く、今はカーテンを閉めたままにしています。
間取りの兼ね合いで道路に面している部分に寝室を配置することになりました。二階なのでそれほど気にならないと思っていたのですが、考えていた以上に人が通るのが気になります。特に朝がたにウォーキングをしている人が気になり、早く目覚めてしまうことがあり後悔しています。
窓の掃除がしづらい
住んでみたら掃除がしづらかった、なんてこともよくあります。
窓を外観やデザイン性など見た目だけで決めてしまい、日々の掃除しやすさはつい見落としてしまいがち。
窓が手の届かないような高い位置にあると、「掃除は今度でいいか」といつまでも先延ばしにしてしまいます。
窓の掃除がしづらい口コミ
窓は押し窓で回転しないタイプなので、外から窓拭きが出来ません。1階なら簡単ですが、我が家は2階なので自分で拭くのは無理で業者に頼むしかなく、大掃除の時期になるとストレスになります。内側から脚立を使って拭こうと考えた事もありましたが、窓が小さく縦長なので腕も回りません、後悔しています。
大きな腰窓を2つ設置したが、寝室が2階にあるため危険で掃除ができない。窓の端から端が手の届く距離だとよかったが、仕方ない。
窓が結露する
窓の困りごとと言えば、結露があげられます。
冬や梅雨の時期に発生しやすい結露ですが、ただの水滴と思って放置するのは危険です。濡れた状態が続けばカビの温床となり、窓枠や床を傷めてしまうのです。
とはいえ、びっしりとついた結露を毎日拭くなんてとても面倒な作業ですよね。
窓が結露する後悔口コミ
窓の大きさや、高さについては問題ないと思っていますが、冬場北側の窓がたまに結露するのが残念です。オール電化の家なので、換気扇を24時間作動しているのですが、換気扇の強さを弱にすると若干いいみたいですが、そこが残念です。
冬になると窓ガラスを通して冷気が入ってくるので、二重にすればよかった。冬に喉が渇くと風邪を引くので加湿器をつけて寝ますが、ものすごく結露してパッキンがカビています。
「寝室の窓」成功ポイントの口コミ
後悔ポイントが多い「寝室の窓」ですが、成功したと感じている先輩施主もいらっしゃいます。
成功した!と感じている方々の、成功ポイントをお聞きください。
南側にベランダを設置しているため、そこへの出入りとしての窓は使いやすさ、日当たり、風通しすべての面で満足しています。西側にも腰窓があるため、昼前~夕方にかけて、常に明るくリモートワークに適した部屋となりました。
方角を計算し窓の形状と大きさを設計した為に、採光と風通しに満足しています。コンパスと図面を持ち、建てる前に土地の上でしっかりと考える事が非常に良かったと思います。設計図だけでは分からない事が多いので、実際の土地へ行き様々なシミュレーションをすると良いです。
設計の段階で建てる前の土地の上に立ち日の入り方や風の抜け方など見ながら検討しました。日の光も入り風通しも良いのでとても満足しています。建てる前のシュミレーションは大事だと思いました。
寝室は寝るだけの部屋になりそうか、仕事部屋としても活用するかによって部屋の明るさや風通しを考慮すべきかが変わってきそうです。
寝室の窓で成功したと感じている人の多くは「事前の日当たりシミュレーション」が大切だと語ってますね。
日当たりシミュレーションについてはこちらの記事で詳しく書いていますのでご覧ください。