新築で注文住宅の家を建てるとき、リビングやキッチンに目がいきがちですが、もっとも長い時間を過ごす寝室にもこだわりたいところです。
寝室の環境が睡眠の質にも影響するので、間取りはもちろんのこと、広さや日当たりも気になりますね。
このページでは、間取りを決めるときによくある寝室の後悔ポイントをまとめています。
後悔しない寝室を完成させるためにも、起こりうるメリットやデメリットをまとめました。
下のリンクから、いち早く知りたい後悔ポイントに移動できます。
新築の寝室でよくある後悔
寝室の間取り・動線・広さで後悔
お風呂の間取りでよくある失敗や後悔
広い寝室にして後悔
注文住宅を建てたことがある100人に寝室の広さについてアンケートをとったところ、8畳以上と回答した人が7割近い結果となりました。
広々とした寝室なら、大家族でも揃って1つの部屋で眠れますし、お互いが睡眠を邪魔されることもありません。
開放感のある寝室ならゆったりと過ごせそうですが、広さゆえに使いにくさを感じることも多いようです。
広い寝室のデメリット
- 掃除が面倒
- 冷暖房効率が悪い
- 夫婦で使うには広すぎる
- 他の部屋が狭くなる
- 費用や維持費が高くつく
- 物置部屋になりやすい
- 殺風景に見えることがある
広さゆえに掃除に手間がかかる、光熱費が高くつくというのは、間取りを決める段階ではなかなかイメージしにくいもの。
入居後の生活を具体的に想像できるかどうかが決め手になりそうですね。
広い寝室のメリットとデメリットはこちらの記事で詳しくお伝えしています。
1階に寝室を配置して後悔
寝室は2階に設けることが多いですが、あえて1階にするとどうなるのでしょうか。
階段の利用頻度が減ることで生活動線がシンプルになり、小さな子どもから高齢者まで家族みんなが安心して暮らせる間取りになりそうです。
一見すると良いことだらけのように感じますが、1階に設置するからこそ面倒に感じることも増えてしまうようですよ。
1階の寝室を配置するデメリット
- 音がうるさく感じる
- 玄関の出入りが気になりやすい
- 1階の間取りが狭くなる
- 水害時に危険性がある
- 2階よりも寒くなりやすい
- 布団を干すのが大変
- 防犯上の不安
1階に寝室を設けるとリビングや玄関が近くなる分、人の出入りや話し声が気になって眠れないといった後悔の声が目立ちました。
安心して睡眠がとれるよう防犯面にも気を付けたいですね。
一階に寝室を配置するメリットとデメリットはこちらの記事で詳しくお伝えしています。
寝室の窓・日当たり・採光で後悔
寝室の方角で後悔(体験談)
日当たりのことを考えると、寝室はどの方角が適しているのでしょうか。
間取りや土地が限られていると、方角よりも組み立てやすい位置に妥協することもありますよね。
なんとなく南向きだと明るく過ごしやすい印象がありますが、寝室を他の部屋と一緒に考えると失敗することがあるようです。
寝室の方角で後悔したポイント
- 日当たりの良い南側を選んでしまった
- 窓をたくさん付けてしまった
- 使い方をよく考えるべきだった
寝室は、基本的には夜眠るときに過ごすことが多く、日当たりの良さはそれほど重要ではないかもしれません。
寝室の方角に悩んだ時は、寝室での過ごし方を想像すると良いでしょう。
寝室の方角で後悔した体験談はこちらの記事です
寝室の窓で後悔
寝室の窓は、家の中でも特に失敗したと感じる人が多いエリアです。
家を建てたことがある先輩たちにアンケートを取ったところ、61%の人たちが「後悔がある」と回答しました。
寝室の窓の後悔
- 明るさで後悔
- 暑さで後悔
- 配置で後悔
- 外の音で後悔
- 隣家と窓があう
- 道路に面している
- 結露する
- 掃除がしづらい
窓は壁と違い、明るさや気温、音といった外気の影響を受けやすく、睡眠の妨げになるおそれがあります。
プライベートな空間だからこそ、隣家や周辺道路からの視線も気になるところですね。
寝室の窓でよくある後悔ポイントはこちらの記事で先輩施主の口コミとともに詳しくお伝えしています。
掃き出し窓にして後悔(体験談)
寝室にベランダやバルコニーが隣接している場合、掃き出し窓を採用することがほとんどでしょう。
掃き出し窓はサイズも大きく、日差しをたっぷり取り込めるので朝もスッキリと目覚められそうですね。
ですが、寝室には掃き出し窓が向いていないポイントもいくつかあるようですよ。
掃き出し窓のデメリット
- 外の出入りは最初だけ
- 暑いし寒い
- テレビへの映り込みが激しい
- 大きい窓は目隠しが大変
- 家具の配置に困る
- カギのかけ忘れが恐怖
- 強風の日は窓がギシギシ音をたてる
- 窓を開けるときにカラカラ音が鳴る
空き巣の侵入経路は窓が多いといわれていますが、掃き出し窓はガラス面が大きく鍵のかけ忘れが懸念されるため、徹底した防犯対策が必要です。
他にも掃き出し窓から生じる音は、実際に使ってみないとわからないので注意したいところですね。
掃き出し窓の後悔談はこちらの記事で詳しくお伝えしています。
寝室を窓なしにして後悔
寝室を寝るだけの部屋ととらえると、いっそ窓をつけない方が安眠できるのでは?という意見もあります。
窓がなければ日中でも真っ暗な環境がつくれるので、外の明るさや騒音を気にせずぐっすりと眠ることができそうです。
ですが、ほとんどを寝て過ごす寝室だからこそ、窓が必要だと感じるシーンも多いようですよ。
寝室を窓なしにして後悔
- 換気ができない
- 電気代が高くつく
- 時間の感覚がつかみにくい
- 朝日で目覚めることができない
- 健康に良くない気がする
- 布団を干す場所が遠くなる
- 夜中に対応がしづらい
寝ている間は良くても、朝目覚めるときや日中寝室で過ごすときに光が入らない環境に後悔することが多いようです。
窓は後から簡単にはつけられないので、よく考えて決めたいところですね。
寝室の窓なしでよくある後悔ポイントはこちらの記事で詳しくお伝えしています。
寝室の窓が小さくて後悔
快適な寝室にするためには、窓の大きさが重要になります。
窓を小さくすると、外からの音や光が入りにくく防犯対策にもつながるので、安心して眠ることができますね。
寝室の窓は小さいほうがなにかと使い勝手がよさそうですが、知っておきたい注意点もあるようですよ。
寝室の窓が小さくて後悔
- 日当たりが悪い
- 換気がしにくい
- カーテンが特注になる
- 圧迫感がでやすい
- 家具や布団の移動が大変
寝具が寝ている間にかいた汗や呼吸に含まれる水分を吸収するため、湿気対策には気を付けたい場所。窓を開けても十分に換気ができないとカビや結露の発生しやすくなります。
窓自体の費用が安く済んでも、オーダーカーテンでないとサイズが合わずけっきょく高くついてしまうことも。
寝室の窓が小さいでよくある後悔ポイントはこちらの記事で詳しくお伝えしています。
寝室の住宅設備で後悔
寝室を引き戸にして後悔
寝室のドアは防音性の高い開き戸が主流ですが、左右にスライドさせて開閉する引き戸なら、スペースをとらないので寝室の広さを有効活用できます。
小さな子どもから高齢者でも開けやすい引き戸ですが、シンプルな構造だからこそ機能の面で物足りなさを感じる声が目立ちました。
寝室のドアを引き戸にするデメリット
- ホコリがたまりやすい
- 開閉時の音が気になる
- 手を挟む危険性がある
- ドアを引き込むスペースが必要
- 音が伝わりやすい
- 気密性が低い
- ペットが出入りしてしまう
- 費用がかかる
引き戸だと床や壁の間にわずかなすき間ができるため、音漏れや隙間風にストレスを感じてしまうかもしれません。
他の部屋と違い、寝室では安眠できるかどうか?を基準にドアを選ぶことが重要のようです。
寝室のドアを引き戸にするメリットとデメリットはこちらの記事で詳しくお伝えしています。
寝室の照明計画・コンセント・スイッチで後悔
寝室のコンセント位置で後悔
家を建てたことがある先輩たちにアンケートを取ったところ、64%の人たちが寝室のコンセントに「後悔がある」と回答しました。
寝るだけの部屋にコンセントはそこまで必要ないだろうと考える人が多く、住んでから失敗したと感じてしまうことが多いようです。
寝室コンセントの後悔
- テレビアンテナ端子で失敗
- ベッドの高さが変わって後悔
- 美容機器でコンセントが不足
- 家具の後ろに隠れてしまう
- ベッドを置く位置を決めていなかった
- 寝るだけだと考えコンセントを少なくしてしまった
- 家電を使うためのコンセントが必要だった
- クローゼットの中にコンセントが欲しかった
- 子供と一緒に寝るのでベッド位置がずれてしまった
- ベッドサイドにコンセントが無い
- 低い位置に設置して使いづらい
- 住宅メーカーの標準数に従い後悔
- 子ども用のコンセントが足りない
寝室でコンセントを使う場面をイメージできていないと、数が足りない、位置が悪いといった不便さを感じるようです。
寝るだけの部屋とはいえ、意外と電化製品を使うシーンが多いみたいですね。
寝室コンセントでよくある後悔はこちらの記事で詳しくお伝えしています。
寝室の照明器具・床・壁で後悔
フローリングの向きで後悔
フローリングの板張りの向きを意識したことはありますか?
実際に住んでみるとよくわかるのですが、たとえ面積が同じでも、貼り方によって室内の見え方が変わってきます。
出典:toolbox
手前から奥に板が伸びると、視覚的に奥行を感じる効果があります。
どこに立った時に広さや奥行きを感じると快適に過ごせるのか?を考えて、フローリングの板張りの向きを考えておくといいですね。
フローリングの板張りの向きに関してはこちらの記事で書いています。
ダウンライトにして後悔
全体を照らすのではなく、必要な部分に光をおとすダウンライト。明るすぎず落ち着いた空間に仕上がるので、寝室に採用する人も多い照明です。
そんなダウンライトですが、寝室で使うからこそ知っておきたいポイントがあるようですよ。
ダウンライトでよくある後悔
- 照らす範囲が狭い
- 初期費用が高くなりやすい
- 場所を変えられない
- 電球の交換が難しい
- 直視すると眩しい
- 燃えやすいものに注意
- 影ができる
ダウンライトは天井に穴をあけて照明を埋め込むので、簡単には場所を変えられません。
照明がベッドの位置と重なってしまうと、まぶしくて寝られない、影が気になるといったデメリットも。
ダウンライトにするメリットとデメリットについては、こちらで詳しくお伝えしています。
建具を白にして後悔
寝るための部屋である寝室は、他の居住スペースよりも限られた空間になりがちです。
狭い寝室だとゆっくりとくつろげませんが、建具を白にすることで部屋全体の圧迫感を和らげる効果があります。
清潔感のある白なら明るい寝室になりそうですが、白が持つ印象はそれだけではないようですよ。
建具の色を白にするよくある後悔
- 安っぽく見える
- 汚れが目立ちやすい
- 存在感がない
- 傷が目立ちやすい
素朴やナチュラルといったイメージをもつ白は、どうしても安っぽく見えることがあります。
開放感のある空間か、重厚感のある空間か、どんな寝室にしたいかによって選ぶ色を決めると良いかもしれませんね。
建具の色を白にするメリットとデメリットはこちらの記事で詳しくお伝えしています。
アクセントクロスで後悔
壁や天井の一部に、他とは違った色や柄の壁紙を貼るアクセントクロス。
寝室のようなプライベートな空間は、アクセントクロスを取り入れるのにぴったりの場所です。
アクセントクロスを使えば理想の寝室に近づけそうですが、過ごしているうちに使い勝手の悪さが気になるかもしれません。
寝室のアクセントクロスでよくある後悔
- 模様替えがしにくい
- 仕上がりがイメージしにくい
- 追加料金がかかる
- 補修がしにくい
- 飽きる可能性がある
- コンセントが目立つ
- インテリア選びが難しい
アクセントクロスは他の壁紙よりも印象的なデザインを選びがちですが、だんだんと飽きてくる、相性の良いインテリアが限定されて模様替えがしにくいといったデメリットがあるようです。
アクセントクロスならおしゃれな空間を演出できますが、これから長く住むことも考えて選ぶ必要がありそうですね。
寝室にアクセントクロスを取り入れるメリットとデメリットはこちらの記事で詳しくお伝えしています。
寝室の収納で後悔
クローゼットを扉なしにして後悔
クローゼットは扉つきが一般的ですが、あえて扉をなしにする人も増えています。
収納しているものが取り出しやすいのはもちろんのこと、通気性が良いので湿気がこもりやすい寝室にはもってこいかもしれません。
寝室なら収納物が丸見えになっていても他人の目を気にする必要もありませんが、見た目よりも気になるマイナス面があるようですよ。
クローゼットを扉なしにするデメリット
- 衣類が守られない
- 冷暖房効率が下がる
- 隠せないため、ごちゃつきやすい
寝室は布団やシーツといった布製品が多くホコリが集まりやすい場所。扉がついていないと、衣類や収納物にホコリがたまってしまうことがあります。
クローゼットを扉なしにするメリットとデメリットはこちらの記事で詳しくお伝えしています。