トイレの配置場所として多いのが、玄関フロアやLDKの近くですが、近年では洗面所を通った先にトイレを配置する間取りが増えています。
洗面所を通った場所にトイレを配置することで、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
このページでは、次の3つの内容を紹介しています。
- トイレ内の手洗い場が不要になる
- 身支度の動線が効率的になる
- トイレ前の廊下が不要になる
- 寒さが気にならない
- 音の伝わりが気にならない
- 帰宅後に直行できない
- 来客にトイレを貸しにくい
- 洗面所が兼用だとトイレが使いにくい
洗面所を通ってトイレの間取りデメリット3つ
帰宅後に直行できない
洗面所を通ったトイレの場合、玄関から距離が生まれます。
帰宅時に家が近づくにつれて、トイレに行きたくなる現象はないでしょうか?
やっと家に着いたはいいけれど、ほっとした瞬間に、便意が加速する!なんてこともあります。
玄関トイレならすぐに直行できますが、洗面所のトイレの場合、いくつかのドアを開けてたどり着かなければなりません。
来客にトイレを貸しにくい
来客があった場合、洗面所のトイレは貸すのに抵抗を感じやすい。
洗面所は、家の中でも生活感が出やすい場所ですよね。
洗面所に洗濯物を干している家庭もありますし、脱ぎ散らかしなど雑多になりやすい場所なので、お客さんに見られたくないエリアかもしれません。
脱衣所が兼用だとトイレが使いにくい
洗面所を脱衣所と兼用で使っている場合、トイレが使いにくくなります。
洗面所を通って右側がトイレ、左側がお風呂のような間取りの場合、家族がお風呂に入っている場合は気を使います。
子供が小さなうちはいいのですが、年頃になってくると家族であっても気を使うので、トイレに行きにくい時間帯が生まれます。
それでも洗面所を通ってトイレの間取りメリット5つ
トイレ内の手洗い場が不要になる
洗面所を通ったトイレにすると、トイレ内の手洗い場が不要になります。
洗面所を通ったトイレの場合、横向き引き戸のトイレになるケースが多いため、手洗い場を設置する場所や大きさが限られます。
本当はタンクレストイレにしたいけど、しかたなく手洗い付きのタンク付きトイレにする場合もあります。
洗面所を通ったトイレだと、出るとすぐに洗面台があるので一石二鳥!建築コストを抑える面でも、洗面所を通ったトイレはメリットが大きいです。
身支度の動線が効率的になる
洗面所を通った間取りにすると、身支度しやすい環境が整います。
最近は洗面所で身支度を整える方が多いので、トイレに入ってからお風呂に入る、そのまま洗面所で身支度を整える、という動線が1か所に集結します。
移動の必要がなくなるので、忙しい朝は効率的に身支度ができそうです。
トイレ前の廊下が不要になる
洗面所を通った間取りにすることで、トイレ前の廊下が不要になります。
最近は廊下のない家が注目されています。間取りをコンパクトにしたいと考えた時に真っ先に削られるのが廊下だったりしますよね。
トイレ手前に洗面所があれば、廊下が不要になるというわけです。
寒さが気にならない
洗面所を通った間取りにすると、玄関トイレほど寒さが気にならなくなります。
一概には言えませんが、たいてい玄関が一番寒い場所になりがちです。
玄関トイレに比べれば、直接の冷気が伝わりにくい、洗面所を取ったトイレの方が温かく感じることも。
音の伝わりが気にならない
洗面所を通ったトイレにすることで、トイレ内の音の伝わりが防げます。
洗面所への音の伝わりは仕方ないにしても、くつろぎの空間であるリビングやダイニングへの音の伝わりが防げます。
トイレ前に廊下を設けると音の伝わりが軽減されるように、間に洗面所という空間を設けることで、リビングへの音の伝わりが解消されます。
トイレはどこがいい?よくある3つの配置場所の特徴を比較
トイレの設置場所としてよくあるのが次の3つです。
- 玄関フロア近く
- 洗面所の近く
- LDKの近く
それぞれのトイレの場所の問題点や使いやすさ、を8つの視点から比較してみます。
トイレの設置場所 | 玄関フロア近く | 洗面所近く | LDK近く |
---|---|---|---|
ニオイや音の伝わり | |||
来客者に貸しやすい | |||
お風呂前の使用 | |||
トイレの暑さ・寒さ | |||
出かける前・帰宅時 | |||
小さな子どもの使いやすさ | |||
ふだん落ち着いて利用できるか | |||
玄関先での来客時の利用 |
- 使いやすさ重視ならLDK近く
- 効率化を図るなら洗面所近く
- プライベート空間を守りたいなら玄関
それぞれにメリットデメリットはつきものですが、自分たちが重視したいポイントはどこか?を確認してトイレを配置すると後悔が少なくなりそうですね。
新築のトイレでよくある後悔はこちらの記事でまとめています。
玄関間取りのお悩みポイントをいくつも掲載していますのでご覧ください。