住んでから後悔!間取りの失敗・後悔まとめ!わが家の記録と「一級建築士」のアドバイス

注文住宅を建てたは良いけれど、住んでから後悔するのが「間取りの失敗」。

死ぬまで住む気で建てたマイホームだったのに、住みづらさを一生抱えたまま長期ローンを払い続けるなんて…あまりにも悔しすぎませんか?

ですが断言させていただきます。

アカリ

「間取りの後悔ゼロの家」なんてあり得ないです。

だからこそ事前のチェックと下調べで、一つでも多くの「間取りの問題点」を摘みとる必要があるんです。

このページでは、わが家の間取りの失敗や後悔談を、注文住宅を建てるときに気を付けるべき「間取りの主要12エリア」に分けて色濃くお届けします。

これから間取りに取り組む方に、ぜひ参考にしていただきたい内容です。

2階建て35坪のわが家「主要12エリア」の後悔談をまとめています。

  • リビング
  • ダイニング
  • キッチン
  • リビング階段
  • 洋室
  • 洗面所
  • 風呂
  • トイレ
  • 玄関
  • 主寝室
  • 子供部屋
  • バルコニー

こちらはココナラで間取りのセカンドオピニオンをされている一級建築士のzuna takumiさん

年間100件以上の間取り診断をされている間取りのエキスパートです。

わが家の後悔ポイントを確認いただきつつ、エリアごとで間取りでよくある後悔ポイントをtakumiさんに教えていただきました。

間取りを考え中の方は要チェックですよ!!

間取りのセカンドオピニオンって?

病気になったとき納得のいく治療が受けられるように、担当医とは別の医者に診断してもらうことをセカンドピニオンと言いますよね?

間取りもそれと同じで納得がいかないまま進めてしまうと、後で取り返しのつかない事態に陥ります。

そこで担当の設計士とは別の設計士に間取り診断してもらうことを「間取りのオピニオン」と呼んでいます。

ココナラでは、「間取りのセカンドオピニオン」をはじめとする、住宅購入に関する「スキル出品」がされています。

ココナラで「専門知識を買える」って事なんです。コレ、すごくないですか?

わが家の間取り診断はこちらで書いてます。

タップできる目次

「リビング間取り」失敗・後悔談

わが家の「リビング間取り」後悔ポイントを紹介します。

広さは真四角の8畳。

リビング階段の壁面にテレビ端子を設け、対面してソファーを置き、間にリビングテーブルを置く一般的なスタイルです。

西側に3連の窓を設置(床から284㎜の高さ)、南側には掃き出し窓を設けました。

窓を付けすぎて落ち着かない

LDK窓がいっぱい

壁面を覆いつくすほどの「窓の付けすぎ」が原因。

図面を見ていただくと分かるのですが、外に面した壁すべてを窓で覆いつくしてしまいました。

そこで生じた後悔ポイントは次の通りです。

  • ソファーの置き場所に困る
  • テレビに光が反射して見づらい
  • 窓から冷気が伝わってくる
  • 外が見えすぎて嫌
  • 外から室内の気配が分かって嫌

開放的なリビングに求めた「明るさ」は十分にカバーできたのですが、壁面のほとんどを失ってしまいました。

そのせいで家具の配置が難しくなり、室内にいても外の様子が分かりすぎてしまうので、くつろげない空間になってしまったのです。

冷たい空気が2階から舞い降りる

階段の上り口をリビングに向けてしまったのが原因です

寒い季節になると、冷たい空気が2階から1階に降りてきます。

リビング階段の登り口をリビングに垂直に向けてしまったので、リビングでくつろぐ私たちをめがけて風のように吹いてきます。

これは2階と1階の室温の差を無くすことで回避できるのでしょうが、日中誰もいない2階の室温を上げるのがどうしてもできない貧乏性…。

カーテンを付けようかな?などの解決策を考え中です。

テレビに光が映り込み、見づらい

テレビ

テレビを南向きにしてしまったのと、窓の付けすぎが原因。

テレビを南側に向けて配置したため、窓からの光がテレビに反射し、見えづらくなる状態が続いています。

どうしても見えづらい場合は、日中でもカーテンを閉めるはめに。

テレビを北向きに配置することで、テレビへの映り込みが少なくなるのでしょうが、それでも窓が接近していているので完全には免れませんが…。

一度北向きになるようテレビを移動させたこともあるのですが、テレビのアンテナ端子は1か所しかないため、アンテナケーブルを延長させなくてはなりません。

配線がむき出しになり、見た目が残念な状態になりました…。

一級建築士より「リビング間取り」へのアドバイス

リビングは、バランスよく窓を配置できるかが重要なポイントになります。

窓が多すぎると断熱性やプライバシー性が低下しますし、少な過ぎると暗くて圧迫感のある部屋になってしまいます。

窓のメリットとデメリットをしっかり把握して、バランスよく窓の配置をしないと、後悔しやすい要素です。

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「ダイニング間取り」失敗・後悔談

わが家の「ダイニング間取り」の後悔ポイントを紹介します。

わが家のLDKは横並び。ダイニングはその中央に位置します。

南向きに設置したオープンキッチンには、横付けでリビングテーブルを置きました。

ダイニングの照明はペンダントライトのみ。

間取りを考えるときに真っ先に優先したのが、キッチンとダイニングテーブルを横並びにすることでした。

食べかすがリビングに流れ込む

ダイニング

LDKを一直線の横並びにしたのが原因。

キッチンやダイニングでは、少なからず食べこぼしや食材の破片が床に落ちてしまいます。

それがそのまま放置され、やがて足で蹴り込みリビングに到達してしまうというストーリーです。

なんでキャベツがここに??と思うこともしばしば。

床続きだから、そこは仕方ないと諦めています。

LDK横並びで生活にメリハリがない

LDKを一直線の横並びにしたのが原因。

LDKを横並びにしてよかったことは、移動がとても楽になるという点です。

さらには間取りもすっきりするため、コンパクトにまとめることができました。

ですが移動距離が少ない分、料理をしても、食事をしても、くつろいでいても、常に同じ空間のせいか生活にメリハリが生まれません。

全て手に届くような場所に物がある状態なので、ラクといえばラクですが、一歩間違えてしまうと1K一人暮らしのようなメリハリのない生活状態に陥ります。

ダイニングテーブルの選択ミスで照明位置がズレた

ダイニングテーブルの選択ミスが問題。

この失敗談は間取りとは関係がないのですが、家を建てる前に決めていたダイニングテーブルがありました。

キッチン続きでダイニングテーブルを置くのが望みだったものですから、このダイニングテーブルにしよう!と前もって決めていたんです。

そのダイニングテーブルはキッチンより20㎝ほど幅広。

その時に企画したダイニングテーブル上のペンダントライトが、テーブル幅に合わせた中央部分に取り付けられました。

今となってはダイニングテーブルを、キッチン幅に合わせたもの買い替えたい。

ですがペンダントライトの位置がずれてしまうので、どうしたもんかと悩み中です。

一級建築士より「ダイニング間取り」へのアドバイス

ダイニングは、テーブルの位置や大きさが将来的に変わる可能性がありますから、柔軟性のある照明計画をしておきたいですね。

後悔されているように固定のペンダントライトは柔軟性に欠けますので、ライティングレール(ダクトレール)にするのもひとつです。

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「キッチン間取り」失敗・後悔談

わが家の「キッチン間取り」の後悔ポイントを紹介します。

家族の様子がすぐにわかる!と当時から人気があったオープンキッチンを選択しました。

並行して左から食器棚、冷蔵庫、パントリーと並びます。

勝手口代わりに使えるだろうと目論み、キッチン近くに外に出られる窓を付けました。

システムキッチンが大きすぎてリビングが窮屈

部屋の大きさに対し、システムキッチンが大きすぎたのが問題。

我が家のLDKは横並びで18.5畳あります。

この広さに不満はないのですが、部屋の広さに対してシステムキッチンが大きすぎたと感じます。

対面キッチンにすればその悩みは解消されたのかもしれませんが、当時は何故だかどうしても横並びにしたかった。

とはいえ坪数を大きくすることも許されず、このようなスタイルに落ち着いたのです。

作業スペースが広いのは嬉しいのですが、実際はそこまで物を広げることはありません。

わが家はダイニングテーブルを横並びにしているので、皿への盛り付けなどは直接ダイニングテーブルも活用できます。

キッチンのサイズをもう1周り小さいものを選んだ方が良かった…。

来客時、キッチンの内側が丸見え

キッチンの位置が問題。

来客者がわが家のLDKに入るには、玄関からつながる中央の廊下を通らなくてはなりません。

そして来客があったとき、真っ先に目に入るのがキッチンの内側なんです。

いくらお客さんが来ると分かっていても、常にキッチン周りに物を置かない状態にしておくのは難しいですよね。

オープンキッチンにしてしまった時点で「見えてしまうキッチン」になるのは覚悟はしていましたが、内側が見え過ぎると雑多に感じるので、隠したい気持ちになります。

IH周りの壁紙が汚れる

IHまわりに壁紙を採用したのが原因。

わが家ではキッチンの片面が壁に接している「ペニシュランキッチン」にしました。

IHコンロ側が壁に接しているため、油はねや汚れが壁に付着します。

壁紙に付着した油汚れは取れにくく、トマトソースなんかが付着すると沈着してしまうので最悪です。

一級建築士より「キッチン間取り」へのアドバイス

リビング入口付近からキッチンの内部が見えてしまう事は、よくある失敗例です。

それぞれの間取りによりますが、「キッチン横に壁をつける」「キッチンをリビング方向に向ける」「キッチンの位置を変える」など対策は考えられますので、できれば回避したいデメリットです。

\失敗・後悔ポイントまとめ「みんなのキッチン100人アンケート」/

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「リビング階段間取り」失敗・後悔談

わが家の「リビング階段間取り」の後悔ポイントを紹介します。

わが家の階段はリビング階段。

玄関から室内へ進み、Uターンをするような形で部屋の奥から2階へ上がるスタイルです。

ストレート階段ではありますが、登り口の下から3段がカーブになっていて、踏板が三角形になってます。

段数は全15段で、蹴上げと呼ばれる1段の高さはそこまで高いと感じていません。

2階の中央に踊り場があり、各部屋へのアクセスは良い状態です。

リビングを横切らないと2階に行けない

階段の登り口を、リビング奥にしたのが原因。

正直言うと、この失敗は家を建てる前から気づいていたんですよ。

ですが坪数的にこれしかないと言われまして。

メーカーによって出来る出来ないがあるのでこの時ばかりは諦めましたが、あきらめてはいけない案件でした。

特に不便に感じるのは子供の友達が遊びに来た時です。

家族の気配を感じられるようにとリビング階段にしたのですが、2階の子供部屋に向かう子供たちは、もれなくリビングを横切ります。

子供の友達が来た時はいつ下に降りてくるのかわからない状態なので、腹を出してうかうかソファにごろ寝できません。

テレビの前を人が通り落ち着かない

テレビの場所に問題。

1階から2階に上がるとき、必ずリビングを横切らなければならなのは先ほども申し上げました。

わが家の場合、室内階段に面した壁面にテレビを設置しているため、必ずテレビの前を人が横切るスタイルに。

テレビに集中しているときにストレスを感じるのはもちろんですが、横切る方だって気を使います。

階段に窓がないので暗い

ボックス階段で光が当たらないのが原因。

あちこち明るすぎる我が家で、唯一暗さを感じるのがこの場所です。

壁に囲まれるボックス階段なので階段が暗く感じます。

日が暮れるころになると足元が暗く危険なため、早めに電気をつけます。

踏面が三角なので踏み外しやすい

階段の間取りに余裕がなかったのが原因。

ストレート階段ではあるのですが、下の方が少しだけカーブを描いています。

下から3段だけ三角形になっています。

2階から駆け下りてきた時に、コーナー部分の踏面を踏み外し、滑り落ち足の親指を骨折したことがあります…。

階段は家の中でも事故につながりやすい危険な場所なので、階段の形状を確認して選ぶべきだと感じました。

一級建築士より「リビング階段間取り」へのアドバイス

リビング階段の場合は、そのデメリットをしっかり把握しておく必要があります。

階段が2階への吹き抜けになるので、冷暖房の効率が落ちることや、リビングの音や料理の匂いが2階へ筒抜けになることもあります。

階段の前に扉をつけられる間取りも検討しておくと良いですね。

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「洋室間取り」失敗・後悔談

わが家の「洋室間取り」の後悔ポイントを紹介します。

キッチンと対面する場所に、3.5畳の洋室があります。

子供が洋室で遊んでいても、キッチンから見えるようにと考えました。

子供が小さなうちは遊び場・オモチャ置き場として活用、今では子供が大きくなったためパソコンルームとして使っています。

南側に掃き出し窓、西側に腰窓があり、対面した場所に備え付けのブックシェルフを置きました。

個室として使うには広さが中途半端

坪数を大きくできなかったのが問題。

これ以上坪数を大きくできなかった…。

たとえ小さな部屋でもいいのでリビング続きの個室が欲しかったんです。

現在はパソコンルームとして使っているので狭さに不便は感じませんが、子供が小さかったときは狭いな…と感じていました。

子供が小さな時の遊びって、場所を広くとる遊びが多くないですか?

3.5畳で納まりきらないプラレールがダイニングまで伸びてきたのを思い出します。

客間として使うにも狭すぎて、布団を1枚敷くだけでビチビチです。

掃き出し窓のせいで家具がかぶる

大きな窓にこだわってしまったのが原因。

依頼する住宅メーカーや工務店によると思うのですが、わが家の場合大きな窓を付けたいとなると掃き出し窓にするしかありませんでした。

子供の遊び場から現在はパソコン部屋になりましたが、パソコンデスクと窓が重なっています。

引き込み戸にできず、扉が壁状態に

他に選択肢がなかったことが原因。

子供が小さな時は遊び場にしていたので、少しでも開放的な空間にするために扉を外して使用していました。

現在はパソコン部屋となりリモートワークの時期とも重なって、扉を閉めて使用することが多くなりました。

ですから扉を付けておいたのは正解だったのですが、扉を使わないときは開放的に使いたい。

戸袋のある引き込み戸に出来たらよかったの…にと今でも思います。

これも依頼先のハウスメーカーや工務店によりますが、わが家の場合は選択肢がなかったんです。

一級建築士より「リビング続き洋室間取り」へのアドバイス

このようなLDKに隣接する部屋は、設計の時から将来的な用途を考えておいた方が無難ですね。

・どうしても分割すべきか?(引き戸を設けず広く使う方が良い場合もある)

・畳のコーナーでなくて良いか?

・南側への配置で良いか?(引き戸を閉めるとキッチン側が暗くなる)

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「洗面所間取り」失敗・後悔談

わが家の「洗面所間取り」の後悔ポイントを紹介します。

2畳半のスペースに洗濯機を置き、脱衣所と兼用の洗面所です。

洗濯機の上に小物用の洗濯物干しスペースを手作りで設けて活用中。

洗濯機横には24時間換気システムが鎮座しており、完全なデッドスペースになっています。

脱衣所が欲しかった

坪数を大きくできなかったのが問題。

脱衣所が欲しいと強く思ったのは、子供たちが思春期に入った頃から。

子供たちがお風呂に入るときは気を使います。

夜の遅い時間にお風呂に入ることもあるので、歯磨きの時間と重なる場合もありますし、夜に洗濯機を回す家なので時間が重ならないよう配慮します。

坪数の大きな家にできたら解決できたのかもしれないし、当時の設計士さんの腕前が良ければどうにかなったのかもしれない…。

洗面台と窓の配置を失敗

洗面台を窓側に設置できなかったのが問題。

洗面所に向かって立ったとき、窓を背中に背負う形になるため顔が暗くなります。

化粧をするときのドレッサーとしても使うため、日中でも顔がよく見えないことがあるんですよね。

せっかくの一軒家ですから、日中はなるべく電気をつけたくない思いが強いです。

洗面所にある24時間換気システムが邪魔なのだけど、当時はこの間取りで納めるしかない空気感に包まれていました。

収納が足りない

洗面所収納の便利さを知らなかったのが原因。

新居に引っ越す前は手狭なアパートに住んでいましたので、洗面所に大きな収納が無いのが当たり前でした。

ですが今になって思うのは、身支度において洗面所で完結できることが多いという事。

出来れば夏物と冬物を同じ場所に収納し、季節ごとに必要なものを前面に出す、そんな収納が理想でした。

脱衣所も兼用している場所なので、洋服の脱ぎ着をします。

予算の都合上2階建てにするしかなかったのですが、歳をとるごとに2階への移動が面倒になり洗面所付近に身支度スペースがあればな…と思うようになりました。

一級建築士より「洗面所間取り」へのアドバイス

洗面と脱衣を分離したかった、というのはよくある後悔事例です。

スペース的に分離が不可能な場合もありますが、洗面を廊下に出すとうまく収まる場合もあります。(こちらの間取りだとトイレ南の収納あたり)

脱衣を広くしておくと、部屋干しスペース(ランドリールーム)としても使いやすいですね。

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「お風呂間取り」失敗・後悔談

わが家の「お風呂間取り」の後悔ポイントを紹介します。

わが家の浴室は1.25坪あります。1坪タイプのものに比べると幅が45㎝ほど広くなっています。

洗い場を広くしたことで、子供が小さな時は親子3人で入っても窮屈になることは無く快適でした。

浴槽の近くに大きめの窓を設置しました。

窓は不要?論が勃発

窓が大きすぎたのが問題。

せっかくの一軒家。

日中にお風呂に入るときや掃除をするときは、わざわざ電気をつけたくない!という思いが強かったんです。

ですが窓を付けたことによるデメリットが多すぎて、メリットを上回ってしまったように感じます。

冬場に窓から伝わってくる冷気を感じるのと、窓の向かいは燐家の庭になっているため、お風呂に入っているのを知られるのが嫌でした。

換気のためにと窓を開けたことは、12年間ほとんどありません。

1坪サイズででも良かったのではないか?

間取り作成時に思考停止したのが原因。

現在は1.25坪の浴室ですが、特にこの広さに後悔はありません。

ですが子供が大きくなった今、一緒にお風呂に入ることはありませんので、今後の人生においては1坪でも十分だったというわけです。

当初、間取りのおさまり的に1.25坪が良かっただけで、もっとうまい具合に間取りを組めたなら、その分リビングを広げられたかもしれない思いがぬぐえません。

一級建築士より「お風呂間取り」へのアドバイス

お風呂は(トイレもそうですが)、窓は小さくて良いので付けておくのが無難ですね。

「換気扇があるから窓はいらない」という意見もありますが、空気の入れ替えは圧倒的に窓換気の方が早いですし、災害などで停電することもありますからね。

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「トイレ間取り」失敗・後悔談

わが家の「トイレ間取り」の後悔ポイントを紹介します。

我が家のトイレスペースは1畳です。タンク付きトイレで、昔からある手洗いがタンクの上についているタイプ。

収納スペースはトイレと対面した壁面にあり、便器の後ろに棚があります。

窓がドアの正面にあり、扉はあえて引き戸を採用しました。

引き戸で壁が薄く音漏れが気になる

リビングトイレであり、引き戸にしたのが問題。

当時子供がトイレトレーニング中だったこともあり、開けっ放しにしやすい引き戸を選びました。

引き込み戸でトイレの壁が薄くなってしまうのと、引き戸のすき間から音が漏れやすいと後で判明(わが家の場合)。

さらにリビングが近いのでトイレの水を流す音が丸聞こえになります。

毎日家族のお腹のコンディションまで分かってしまう環境に…。

窓のせいで寒く人影が気になる

大きめの窓にしたのが原因です。

わが家は床暖房なのですが、空間が狭くなるほどに温まりが悪いです。

トイレは1畳しかないスペースで、日の光が当たらない北側。

大きめの窓を設けたことで、冬場は玄関に次いで寒さを感じるスペースになってしまいました。

さらにトイレに入ったときの窓との距離は30cmほど。燐家側からみたときに、夜に電気をつけると自分の影が映ってしまわないかと気になります。

お隣さんも気持ち的に微妙でしょうが、こちらも微妙です。

トイレ収納が使いづらくホコリをかぶる

タダなら付けたほうが良いという貧乏根性が原因。

トイレにもともと付いていた、セットの収納棚。

こちらも昔からあるような、よくある壁面の備え付け収納棚です。

扉が付いた収納部分はそれなりに使えるのですが、扉が付いていない場所はどう使えばいいのかよくわからず、ホコリが溜まるだけの不要なスペースになってしまいました。

きっと他にも選択肢はあったはず。

間取りを組むときに面倒がって思考停止してしまうとこうなります。

一級建築士より「トイレ間取り」へのアドバイス

トイレの注意点は、なんといっても音に関する問題です。

引き戸も開き戸もどちらにしても壁よりも遮音性は乏しいですから、部屋に直接接しないように、間に廊下やホールを介するようにすべきです。

また、壁が接する場合は「遮音壁」にして少しでも音漏れがないように配慮したいですね。

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「玄関間取り」失敗・後悔談

わが家の「玄関間取り」の後悔ポイントを紹介します。

ホールとたたき部分をあわせると3畳あります。

玄関収納は北側に設置したコの字型の壁面シューズボックスと、1畳の階段下収納。

シューズボックス横は後付けでコート掛けを設置しました。

明り取りのためにシューズボックス中央に窓を配置、玄関ドアにも窓が付いています。

玄関収納が足りない

坪数を広げられなかったのが原因。

靴を収納するスペースは充分なのですが、コート類や季節ごとのアイテムを保管できる場所が足りないといつも感じています。

階段下収納ということもあり1畳分の床面積はあれど、天井が斜めで使いにくい。

これでは収納できるアイテムの大きさが制限されるだけでなく、高さがない場所にはほとんど物が入りません。

奥までウォークインできるくらいの大きな収納が欲しいと感じます。

歩道からの視線が気になる玄関ドア

玄関ドアの向きが原因。

家の前の歩道に対して垂直の向きに玄関ドアが向いています。

ドアを開けると歩道を歩く人から家の中の様子が丸見えなので、あまり大きくは開けたくないんですが、子供はそんなのおかまいなしなので毎回ひやひやします。

玄関ドアの前に目隠しを置くか、玄関ドアをひと気のないほうに向けるなど、配慮した間取りにすればよかったかも。

一級建築士より「玄関間取り」へのアドバイス

玄関の注意点は、ホールの近くに靴入れがちゃんとあるかどうかですね。

シューズボックスを置かずSICのみの場合、土間に素足で降りないと靴を取れないような場合があります。

そうなると玄関に靴が散乱する原因となりますから、「ホールから靴入れに手が届く」形態になっているかを確認しましょう!

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「寝室間取り」失敗・後悔談

わが家の「主寝室間取り」の後悔ポイントを紹介します。

広さは真四角の8畳です。リビングの8畳がそのまま2階にコピーされた配置です。

大小のクローゼットが1つずつ。

南側に3連、西側に2連の腰窓を設置しました。外観からの見た目を意識して、1・2階共に同じような形で3連の窓を付けました。

南側の壁面にテレビ用のアンテナ端子があります。

子供たちが巣立ったら夫婦だけになるのだからと、2階で一番日当たりの良い場所に主寝室を設けました。

窓の位置が低くベッドフレームが重なる

窓の種類の選択を誤ったのが原因。

床から744㎜の高さにある6つの窓。全ては日当たりを重視して設置したものでした。

引っ越し前の家で使っていたベッドベッドフレームが窓と重なってしまい、格好の悪い仕上がりに。

窓に合わせて仕立てたオリジナルカーテンも、閉めた時にベッドフレームにかぶってしまうので窓から離して配置しなくてはなりません。

奥のベッドからテレビが見づらい

どのような状態でテレビを見るのか?想像できなかったのが問題。

寝付くまでの間テレビを見ることがあるため、寝室にアンテナ端子を付けてテレビを設置しました。

テレビから奥の方にあるベッド、画像で言うところの右側のベッドが私のベッドなのですが、寝そべると旦那の頭が邪魔でテレビが見えません。

最近はテレビを見るのをあきらめましたが、配置を完全にミスってしまったと感じています。

寝るだけの寝室に8畳は不要

家に長く住むからと夫婦の寝室を優先したのが問題。

大きく間取りを組めるお宅なら8畳でもいいのですが、わが家の場合は寝るだけの部屋に8畳は不要だと感じました。

日中寝室にいることがまずない寝室に、広さを求めるなんて贅沢だったんです。

クローゼットの開け閉めに支障を感じないならば、7畳ほどで良かったと感じています。

洋服用の収納が足りない

どのくらいの収納が必要か?想像できなかったのが失敗の原因。

洋服をしまっておくためのクローゼットが足りません。

「わたしたちはあまり衣装持ちじゃないからねー」といって作ったクローゼットですが、冬物のコートやスーツ類、普段あまり着ないような洋服をかけておく場所が足りませんでした。

当初から充分に足りるとは思っていなかったけれど、いつも「どうにかなるさ」で済ませていたのがいけなかったと反省しています。

一級建築士より「主寝室間取り」へのアドバイス

ご夫婦の寝室はプライバシー性の高い部屋ですので、子供部屋など他の部屋と壁一枚で接しない間取りがベターです。

こちらの間取りのように、寝室とその他のへやの間に収納や廊下を間に入れると良いですね。

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「子供部屋間取り」失敗・後悔談

わが家の「子供部屋間取り」の後悔ポイントを紹介します。

わが家には現在高校生の男の子と、中学生の女の子がいます。入居当時は3歳と1歳でした。

不平等にならないようにと、同じ形の子供部屋を2つ用意しました。

6畳のスペースにクローゼットを設置したので床面積は5.33畳。ベッドと学習机を置いたら他にあまり家具を置けないくらいの広さです。

腰高の2連窓をそれぞれ2面に設置しました。

赤ちゃん時代から高校生になるまでを過ごしてきましたが、子供部屋をフルに使うようになったのは小学校高学年になったころからです。

窓の位置が低すぎた

学習机の高さがどのくらいになるか?想像できなかったのが原因。

主寝室同様、床から744㎜の高さにある窓。子供部屋では学習机の天板とぶつかってしまいました。

明るさを意識したため外に面した部分には全面に窓を設置。

このころは窓をたくさん付けることの「デメリット」をよく理解していなかったんですよね。

コンセントがベッドと重なる

ベッドをどこに配置するかちゃんと考えていなかったのが原因。

考えているようで考えていなかったコンセントの配置。

間取り決めをした時のベッドと学習机の配置が、入居後に変わるなんて思いもしませんでした。

これではベッドの高さがコンセントとガッチリ合わさってしまい使い物になりません。

現在はコンセントを使うためにベッドを壁付けせず、すき間を空けた状態でスマホ等の充電をしています。

北側の子供部屋は暗い

日当たりの良い場所を主寝室にしてしまったのが原因です。

主寝室を南側にしたことで、子供部屋が北側になり、日中でもどこか薄暗い部屋になってしまいました。

子供はそれでも気にしていない様子ですが、中学生になるころには学校から帰ってきてからのほとんどの時間を部屋で過ごすようになりました。

子供がこの家で過ごすのは一時であろうとも、日中の明るさを活用できるのは子供だったかもしれません。

一級建築士より「子供部屋間取り」へのアドバイス

子供部屋は家具の配置が決まっていなかったり、模様替えをすることもありますので、コンセントは余裕をみてつけておく方が良いですね。

コンセントはできれば部屋の四隅に、最低でも三箇所は付けておきましょう。

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「バルコニー間取り」失敗・後悔談

わが家の「バルコニー間取り」の後悔ポイントを紹介します。

わが家のバルコニーは、屋根が付いてないのでベランダではありません。

屋根を付けなかった理由は施工時の料金が安く済むのと、バルコニーの手前に室内干しスペースを作ったので日当たりを確保したかったから。

バルコニーの広さはちょうど2畳で、1階の玄関の真上に位置します。

屋根を付ければよかった

雨や雪を避ける必要性を感じていなかったのが原因。

まず、屋根を付けるだけでお金がかかってしまう事を知り、なくてもいいんじゃないか?という適当な精神と資金力のなさが問題でした。

当時のバルコニーの使い道は

  • 洗濯物を干す
  • 布団を干す
  • 子供を遊ばせる

のようなイメージでして、天気のいい日に使う予定でした。

ですが今となっては屋根が必要だったと感じることも。

中途半端な奥行きは必要なかった

使い道を明確にできなかったのが原因。

我が家のバルコニーは真四角で2畳あります。つまり奥行きは約180㎝です。

2畳分あればちょっとした遊びもできるかな?と期待していたのですが、戸建てですから1階からすぐに出入りできるので、わざわざバルコニーで遊ぶことはありませんでした。

中途半端に奥行きがあるせいで、洗濯物を干すにしても靴を履いてバルコニーに出なくてはなりません。

洗濯物を干すときに、奥行きが浅ければ家の中から手を伸ばすだけで洗濯物を干せたかもしれない…と考える横着物です。

そもそも要らなかった

「外観」や「あるべき」の思考に捕らわれてしまったのが問題。

新築の家を買うときって、真っ白なシーツを外に干す!みたいなCMイメージがあったから、バルコニーやベランダは必須!って思っていましたが、ほとんど活用していません。

冬は全く使えないし、春は砂ぼこりで使えない。唯一使えるのは夏や秋の天気のいい日のみ。

バルコニーまで洗濯物をもっていって干すのがしだいに面倒になってきて、結局は干さなくなりました。

「家の外観をよくするためにバルコニーを採用」という単純な理由もありましたが、今では見た目よりも住み心地が一番だという考え方に変わりました。

一級建築士より「バルコニー間取り」へのアドバイス

バルコニーでは「雨漏りしにくい形」を考えることも大切です。

対策として、

・防水が劣化しても雨漏りしにくいようできるだけルーフバルコニーの形態を避ける。
・インナーバルコニーなど屋根がある形状を採用する。
・むやみに大きくしない。

などといったことがあげられますね。

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【番外編】「想定外!」その他の失敗・後悔ポイント

主要12エリアの失敗と後悔談を紹介してきましたが、このほかにも多数の後悔ポイントがある我が家。

ぜひ参考にしていただきたいと思ったので「番外編」を用意しました。

間取りって、紙に書き起こして上から眺めているだけじゃ気づけない事がけっこうあるんですよ。

ここでは私の想像をはるかに超えてきた「想定外!」だった間取りの後悔ポイントを紹介します。

玄関から風呂場が見える

空間を想像できなかった。

外から帰って来て玄関を開けるじゃないですか。

運悪く?「玄関の内ドア」と「洗面所のドア」と「風呂場のドア」が3枚連続で開けっ放しの状態だと、ズドーンと風呂場まで丸見えの状態になるんですよね…。

図面で見ると全部ドアが閉まってる状態だったので気づかなかった…。

この後悔ポイントは入居から5年くらいは誰にも言えなかったほどショックだったこと。

特に来客者には絶対に知られたくないと思っていましたね。

当時の設計士さん、気づいているなら指摘してほしかった…。

布団収納サイズの押し入れは必要

「なんとかなるさ」思考に問題あり。

まず、布団用の押し入れの必要性を考える時、心配事の一つとして「来客用の布団はどうするか?」があります。

結論から言うと、そこまで来客はないからそのための押し入れは必要ないという事。

そこは来客があるときだけレンタルしてもいいと思います。

そうだとしても、「家族全員分の季節ごとの布団を収納する場所は必要だった」という結論に達しました。

その他の布団は圧縮して入れればいいよという考えだった私…昔の私に蹴りを入れたいです。

戸建ての場合、掃き出し窓から外に出ない

一軒家への憧れの強さが原因です。

マイホームのCMをみると、みんな庭でバーベキューしたり犬とたわむれたり…。

そんな幸せ家族のイメージ、強くないですか?

だから家のリビングから外に出られる状態にしたい!と思い、掃き出し窓を設けました。

ですが結論から言うと

「玄関から出たほうが早いです」

よほど大きな家なら別でしょうが、わが家サイズの家ならば(35坪)、玄関から出たほうがよっぽど早いです。

家族分のサンダルを庭に用意しているわけではありませんからね。

わざわざリビングから出るために、玄関の靴を室内で移動させている様子がなんともマヌケでした。

結論!素人が間取りを考えるのは危険である【間取りの失敗・後悔まとめ】

素人とは誰の事かというと、私の事です。

夢のマイホーム。自分の思うようにしたいじゃないですか?

どんどん自分の意見が形になっていくのは嬉しいもんです。

ですが実際に住んでみると後から後から後悔ポイントが湧いてきて、成功ポイントよりも後悔ポイントが上回る状態に。

わが家はハウスメーカーで建てたんですがね、そのメーカーさん、当時はとても忙しそうでした。

だから間取りも早く決めて欲しい感じが伝わってきましたし、施主の意見を全て取り入れておけば後で文句は言われないわけで。

私の意見に対し、なにか違う提案をするわけでもなく、わたしが言ったそのままの間取りで完成。

その後の住みやすさはあまり考えてくれなかった気がします。

設計士さんが助言なんてして採用されてしまったら、間取り直すのは自分ですからね、面倒だったんでしょう…。

というわけで素人の意見をたっぷりと取り入れた間取りが完成し、住んだ後に後悔するという。

今あなたの家を手掛ける設計士さんが、喜んでたくさんの提案をしてくれるなら問題ないと思うのですが、そうじゃない場合は「間取りのセカンドオピニオン」を後ろ盾にしておけると安心です。

一級建築士が考える「セカンドオピニオンの必要性」

家づくりというのは、なかなか「要望通り」に進みませんし、無理やり要望を詰め込むと「デメリット」も増えるものです。

その「要望」と「デメリット」のバランスをうまく計るために、セカンドオピニオンはとても有効なものです。

私の間取り診断では、施主様の要望通りに修正するだけでなく、全てのデメリットを解説することで、施主様にとってベストな住まいを模索しています。


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